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「HALLOWEEN (ENDS)THE END」を観て

昨日(4/15)のレイトショーにて観てきました。
2018年から始まったREBORNHALLOWEENシリーズの最終章がいよいよ降臨!
どう決着をつけるのかに注目と期待が集まった今作。
何気に噂をキャッチするとこの映画も賛否両論あるらしく、まぁホラー映画好きなフリーク達はこだわり変態が多い傾向にあるから仕方なし。
まぁそんなこんなで最後見届けてきました。

自分はTwitterにもマイケルのアイコンを当て嵌める様にホラー映画に於けるホラーキャラアイコンとしてマイケル・マイヤーズが大好きっ子倶楽部な人なのでマイケル愛は並々ならぬものがある。

とは言ってもフリークなほどでもなくて原点の「ハロウィン」が好きってだけなので今回のサーガも素直に受け入れられたので「けりをどうつけるか?」も大概の定時されたモノは受け入れる心持ちだった。
で、率直な感想としては「思い描いた展開とは違ったが、(ローリーとマイケルの歪んだいざこざ愛憎劇の終結)としては素晴らしい着地点だった」という事。
但し、ホラー映画の観点から見れば「ちょっと残念」だったかも知れない。
前2作のマイケルvsローリー及びハドンフィールドという対立軸とあの異様なテンションはある意味「ホラー映画の祝祭」観満載であのノリが好きならば「ダメええ!」となるのは仕方ない。
今回は「ホラー映画のある種結末の先」の物語を描いているので、比較的静かな映画でもあるし、恋愛映画でもあるから、そこを受け入れられなければ多分「嫌悪」でしかないのかも知れない。
旧作の切り離した2からの設定要素を拾って落とし込んでる所も(マイケルの闇に取り込まれる人とかローリーとマイケルの関係とか)ちゃんとリスペクトを忘れないスタンスはちゃんと「ハロウィン」らしさを忘れてないし、この物語の結末の決着には矢張り「ローリー」しかいないと思うから「街の呪い」を解くにはあのラストは必要不可欠でしょう。
そしてマイケルは前作で「ザ・シェイプ」(形を変えるモノ)になっているので悪意の象徴であるマスクはローリーの家に残されており「悪意は形を変えて残り続ける」というローリーの言葉通り、悪意がある限り「第三のマイケル」は現れる可能性を秘めている。
それに今シリーズでも度々描写されてる「ローリーマイケル化」もやけに引っかかる要素でもあるんで新たな物語の幕はもう開いているのかも知れない。

しかし、キリスト教文化の映画であるから、何か良い変化をもたらす行為には犠牲はつきものらしくコーリーという青年の「選択をみ過ったもう1人のローリー」というアイコンはひたすら悲惨で悲しい。悪意に晒された人間の末路として胸が痛くなる。
そして因果応報、悪に落ちれば悪に滅せられる。

人間にとって悪の魅力はもう耐え難いくらい甘美で麗しい薬の様なのかも知れない。
敵を作って恐怖を誤魔化すという行為。
愚かしい人間の姿を映す鏡という観点の「ホラー映画」というジャンルは矢張り汚れきったこの世界には必要不可欠なコンテンツだと今更ながら思い知らされた映画でありました。

今作は沢山の終わり(ENDS)が散りばめられた始まりの物語でもあるのかも知れない。
さようなら!マイケル!また会う日まで。


続く。

復活の春が来たらまた会いましょう!

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