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好きな編集者について、「社員に対する人事部の評価」で考えてみた

 ある時期、人事や総務系の人と話すことが多くて、社員に対する評価について議論をしたことがある。ここで言う社員の評価とは、この人を出世させるかどうかと考えてもらえばいい。分かりやすくするために、評価できる社員のタイプをまずは大きく3つに分けてみる。

①業務成績がとびぬけて良い社員。ただし人物的な評価はイマイチ

営業成績がずば抜けていい、大ヒット商品を開発した、仕事の処理の速度が社内でトップクラスに速くて正確だ、などといった能力を持つ社員。こういう社員は本当に性格がいい人じゃないと、周囲の評判は悪くなることが多いかもしれない。

②業務成績はそこそこだが人物的な評判がいい社員

仕事は普通にできるのが前提だが、むしろ人物的な評価のほうが高い。えてして直属の上司より、他の部署の管理職や後輩とかからのほうが評判が良かったりする。

③業務成績も良く、人物的にも評判が良い社員

 昇格させるなら③が一番に良いに決まっているが、そんなやつばかりいたら、その会社は社員の評価制度がゆがんでいて、むしろ疑わしい。つまり、ほとんど①か②に分けられて、人事はどっちにするか迷うのが世の常だからだ。社員の昇格に会社の上層部の意向が強いと、往々にして①が評価が高く昇格の候補になるという。そりゃあ、そうだ。業務成績が良いやつを出世させないと、会社の利益が上がらないし、その会社の存続に関わってくる。出世させてもっと頑張ってもらおうと思うのは当然だ。

 これに対し、人事部は②を重視すると聞いた。業務成績が悪いのは問題外だが、ある程度仕事が出来れば、むしろ人望があるほうが管理職向きだからだ。ちなみに①は自分より仕事の出来ない部下をマネージメントできるだろうか? まあ③のように、仕事もできてマネージメントもできれば、そこそこは出世するだろう。個人的には、

④仕事はミスをしない程度だが人物評価が飛び抜けて高い社員

 このほうが好きなのだけどね。ただ残念なことに④の部下になると、仕事で活躍することができないと思ってしまう。いや、果たしてそうだろうか?

 そしてタイトルにあるとおり、編集者としてはどのタイプがいいのだろうか? 答えはそれぞれで考えてみてください。編集者に言い換えてみます。

①大ヒット作品をいくつも飛ばしている編集者。性格はイマイチ

②それなりに企画を通してくれる編集者。性格はとても良い

③大ヒットを飛ばしていて、しかも性格も良い

④企画がなかなか通らないが、性格はすこぶる良い

さてあなたはどんな編集者を選びますか?






雑誌業界で25年近く仕事してきました。書籍も10冊近く作りましたが、次の目標に向かって、幅広いネタを書きためています。面白いと思ったらスキをお願いします。