「折りたたみ北京」でいろんな夢を見た
「折りたたみ北京」を読みました。
考察しようと思えばいくらでもできるけど、シンプルに面白いな〜という感想です。
最近考察が捗るコンテンツばかり摂取していたので、純粋に楽しく本を読んだのは久しぶりかもしれない…
「折りたたみ北京」は中国SFアンソロジーです。
これぞSF!って感じの作品もあればファンタジーっぽい作品もあります。
例えば「百鬼夜行街」は幽霊、妖怪が多く登場しますし、「龍馬夜行」は機械の龍が主人公でファンタジーっぽい雰囲気です。序文の言葉を借りると「夢」を見せられているような印象です。
「沈黙都市」は言論統制が敷かれている世界が舞台で、ディストピアが描かれています。
他にも宇宙の話、ロボットの話などなど色んな小説が収録されています。
個人的にこの本の中で印象深かったのは「神様の介護係」です。
敬われるはずの神が厄介者扱いされているシーンから始まってびっくりしたと同時に惹きつけられました。
この一冊でいろんな夢を見られます。
SF好きな方にも、そうでもない方にもおすすめしたい作品です。