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飼育していた生体の正しい弔い方

アクアリウムをしていると、飼育していた生体が死んでしまうことは避けられない出来事です。寿命、病気、水質悪化、補食、人為的なミス、などなど様々な要因で死んでいきます。愛情や愛着を持って育てていた存在が亡くなってしまうのは、とても悲しい事です。

亡くなった生体はそのまま水槽に入れておくことは出来ません。水槽内に放置していると水質の悪化を招いたり、病気の場合は他の生体へ感染する可能性もある為、発見後すぐに取り出しましょう。すでに隔離している場合も他への影響が無いからと水槽に入れっぱなしにしていると、腐敗したりカビが生えたりするので良くありません。やはりなるべく早く亡骸を取り出してあげましょう。

亡骸の処理は環境への影響を極力無くす為、火葬する事が最良の方法になります。

「燃えるゴミとして出す」
は亡骸の良い処理方法の一つです。

大型魚であればペット葬も選択肢になりますが、小型の魚の場合は燃えるゴミとして出すのが現実的で適切な処理の仕方になります。ゴミ扱いなんて酷い、可哀想と思われる方もいるかもしれませんが、自然環境へ影響を減らすには燃やす事が良いとされています。自宅に暖炉や焼却炉がある場合はそこで燃やすのも良いです。

土葬は、最良の方法ではありません。

何となく飼育者の心情的には良さそうな土葬は、亡骸が保有している病原菌や寄生虫が屋外に放出され、生態系へ影響を及ぼす場合があるから、最良の方法ではありません。特に外国から輸入された熱帯魚なんかは、日本にいない菌や寄生虫、微生物等を持っている可能性があるので尚更良くないみたいです。

僕も最初は土に埋めるのが一般的かなと、死んだメダカをパセリを植えているプランターに埋めました。何となく分解されて、パセリの栄養になり、それを食べる事でなんか循環していて良い感じ。って思い込み実行してしまいました。後から調べてみると、火葬が良い方法であると知り、埋めたメダカを掘り起こして燃えるゴミとして処理しました。ただ、ネットの意見を見ていると、庭や鉢植え等に埋葬している方も多そうな印象でした。

川や海に流すのは違法です。

ネットで「魚の本来の葬り方は、故郷に帰って欲しいと願いを込めて、川に流すそうです。」と言う意見も見かけましたが、川や海に流す事は100点満点中のマイナス100点、一番してはいけない方法です。まず土に埋める以上に環境へ影響を与える可能性が高いからです。魚類にしか感染しない病原菌や寄生虫もいます。例えばコイヘルペスウイルスに感染して死んだ鯉を川に流すと水を介してウイルスが広がり、周辺の鯉が壊滅的な状況になる事もあります。そもそもですが川や海などの公有地に死体を流す行為は違法でもあります。

他の生体に食べさせる。

エビと一緒に飼育している方は、亡骸をそのまま食べさせるのも選択肢の一つかもしれません。気づいた時に食べられている事もしばしば。感染のリスクはあるかもですが、すでに食べちゃっているから仕方がないと諦めています。僕は見つけ次第死体を取り出していますが、死んだエビなんかは体も小さい為、9割程食べ終わったものを見つける事もあります。恐らくですが、発見前に跡形もなく食べられているケースもあるんじゃないでしょうか。


  1. 水槽から死骸を取り出して、キッチンペーパーで水気をとる。とりあえずお皿に安置。

  2. 声には出しませんが「ありがとう」の感謝の気持ちを念じながら合唱。

  3. キッチンペーパーで包んで、ビニールに入れて、さらにそれを封筒に入れて可燃ゴミとして破棄。

上記の方法で僕は弔っています。

お花を添えるも良し、献杯するも良し、お経を唱えたり聖歌を斉唱したり、飼育者様それぞれが思う最良のお別れをしてください。


飼育しているベタが、↑の記事をあげた日から終末期に入りました。エサも食べることが出来ず、ただヒレを動かし呼吸をしているだけ。底でほとんど動かずに過ごしています。恐らく遠くない日に弔うことになるでしょう。

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