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父の在宅介護の記録

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2019年から2020年に、膵臓癌で闘病中だった父の在宅介護をしていた時の記事です。
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#今こんな気分

父が50歳の旅のエッセイに生き様を垣間見た件

父の部屋で、短歌集を漁っていたときに、変色した冊子を見つけました。 JR東日本の車内誌「トランヴェール」に掲載された記事がまとめられていて、「ちょっと気になる駅」というコーナーに掲載された父の記事が載っています。 1993年12月号に掲載された記事で、当時父50歳。 (そうかーこの時って、そんな若さだったのか・・。) 今回読み返した文章の中で、父っぽいなあと感じた箇所は、太字の部分↓ この傷だらけの旅の間、ずっと思い続けたことがある。今回の場合は自業自得のにわか障害で

大雪ホワイトデーに亡くなった父。在宅介護生活していて驚いたこと

すい臓癌で闘病中だった父が、ついに、3月14日ホワイトデーに亡くなりました。 あり得ない暖冬で、一度もセーターを着ることもない中、突然、東京に雪が降りました。 (寒い寒い雪の日で、「まきの涙か、と思った」と、いつも気にかけてくれていた先輩からメッセージをもらいました。) 父は結構急に脈が弱くなってしまい、病院から連絡を受けて駆けつけましたが、最期には間に合いませんでした。幸い、痛みなく、眠るように、息を引き取ったと看護師さんに言われたのが、救い。 さらに、父の「ねー、僕