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父の在宅介護の記録

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2019年から2020年に、膵臓癌で闘病中だった父の在宅介護をしていた時の記事です。
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2020年5月の記事一覧

日本に帰国中 膵臓癌で亡くなった父の49日目に思うこと(肉とショパンと大トロ)

今日は、父がすい臓癌で亡くなって、49日目。 ここのところ、TEFLの勉強と、母の引っ越しの手続きや家具とか皿とかの処分などをしてました。 先週、義弟ウッシーの頑張りで、まさかの、箪笥が3万円で売れた! (500円って値付けした買取業者もいましたが、粘ってくれたウッシーありがとう!) なぜこんなにばたばたと引っ越ししなきゃいけないのかというと。 家族誰もがまったく想定してなかったんですが、父が亡くなった後、父名義で借りていたマンションの管理会社に名義変更を依頼したとこ

膵臓癌父の介護中に読んで励まされた樹木希林さんの本~どうぞ、物事を面白く受け取って愉快に生きて。

すい臓癌で闘病していた父を介護していたとき、本屋で見つけてふと手にした本があります。 「樹木希林 120の遺言」です。 「遺言」という文言にひかれ、パラパラとページをめくってみると止まらなくなり、購入。 それまで知りませんでしたが、樹木希林さんは父と同じく1943年生まれで、2018年9月に癌で亡くなりました。 その希林さんの、過去の発言をまとめた本です。(とにかくかっこいい!) 癌で亡くなった樹木希林さんの名言たち私が付箋を貼った箇所を、書き留めておこうと思います

父と愛人チワワの短歌を読み解く(恋よ修羅場よ爆破してくれ!!)

父の遺した短歌を読み進めています。 父の短歌のお仲間から、「毎月発行している短歌誌に掲載された10首、詠んであげて下さい。歌は本音が出ます。奥深く読みとれますよ。」とお聞きしました。 父の参加していた短歌会の同人誌「熾」。提出してから掲載されるまで3カ月か4カ月間のタイムラグがありそうです。 時事について詠んだ歌が多く目につくものの、ちょこちょこと、日常生活についての歌もあります。 子犬ハル三年密に暮らしてはもう愛人の如くになりぬ みたいな。 飼い犬(愛人)ハルを

父が50歳の旅のエッセイに生き様を垣間見た件

父の部屋で、短歌集を漁っていたときに、変色した冊子を見つけました。 JR東日本の車内誌「トランヴェール」に掲載された記事がまとめられていて、「ちょっと気になる駅」というコーナーに掲載された父の記事が載っています。 1993年12月号に掲載された記事で、当時父50歳。 (そうかーこの時って、そんな若さだったのか・・。) 今回読み返した文章の中で、父っぽいなあと感じた箇所は、太字の部分↓ この傷だらけの旅の間、ずっと思い続けたことがある。今回の場合は自業自得のにわか障害で

大切な人(父)を亡くした経験からの学び~この先変わるだろうけど、”今”どうしたいのかを考えるってのが大事

2019年の年末に、東京駅の丸善で数冊買い込んだ中に、「日本で老いて死ぬということ」という本があります。 今回の滞在中に、たくさん本を買ってしまったこともあり、すっかり忘れてました。 2013年11月から朝日新聞の神奈川版で「迫る2025ショック」という2年半続いた特集の記事がまとめられた本です。 記者が、主に、高齢者医療・介護の実態や、在宅医や訪問看護師、介護職員の方々の姿を、取材されています。 この本を本屋で見つけて、パラパラとめくってみたところ、なんというか、父

日本に帰国中 母の引っ越しを終え、父の「終の住処」でしみじみ過ごしてます

母が先日、5月19日に近くのマンションに引っ越しました。なので、わたしは、両親が住んでいたマンションの退去日、6月3日まで、1人で居座ることに。 家具はまったくない状態なので、がらーんとした居間で、床に座って、布団の上にパソコンを置いてブログを書いてます。(開脚ストレッチになるので、結構おすすめ!) さて。 なぜ、母は引っ越ししたのか? 母のお引越し父が亡くなってから、妹とは、「父の名義で賃りているマンションを、母に名義変更してしばらく住みながら、この先どうするか考え