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食養生の基礎知識(症状別対策とケア)


症状に合わせて薬膳、栄養学、生活習慣などを載せていきます。
今の症状と体質タイプを見て、症状の原因を見て調整して症状を緩和していきましょう。
今回は「めまい」です。

【めまい】
めまいは目が回るような感じ、気が遠くなるような感じ、歩いていてふらつく感じ、体がふわふわする感じなど、症状はまちまちです。
めまいの原因が「気」「血」「津液」の不足によって起こっているのか、巡りが悪くて起こっているのか見極めましょう。
不足によって起こる場合は、睡眠をしっかりとるなど体を休めることが必要です。
巡りが悪く怒っている場合は、ストレッチなど余分なものを取り除けるような運動をするといいです。
めまいは大きな病気につながることもあるので、病院で診てもらうことも大切です。

《共通セルフケア》

  • しっかり睡眠をとる。

  • ストレッチをする。

  • 水分の摂りすぎには注意する。

(体に余分な水分が増えることで、めまいを悪化させてしまうことがあります。)

《血虚タイプ》
脳の栄養となる「血」が足りないことで、めまいが起こります。

症状
顔色が白っぽい、土気色っぽい、めまい、肌の乾燥、不眠、生理不順など

対策
「血」を補う
  ↓
気を補う食材
黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、ほうれん草、人参、しめじ、パセリ、レタス、プルーン、ライチ、牡蠣、あさり、いか、たこ、うなぎ、かつお、鮭、鯖、ブリ、まぐろ、ひじき、牛肉、豚肉、鶏卵、レバー、アーモンド、カシューナッツ、なつめなど

⚠控えたい食材⚠
冷たいもの、生もの、油っぽいもの、甘いもの、生もの

《気滞タイプ》
「気」が巡らず、熱を持ち、上昇することでめまいとなります。

症状
イライラ、怒り、ストレス、頭痛・肩こり、ゲップ・ガス・しゃっくりが多い、喉につかえた感じなど

対策
「気」の巡りをよくする
  ↓
気の巡りをよくする食材
玉ねぎ、ピーマン、みつば、エシャロット、グレープフルーツ、ゆず、みかん、ネーブル、鮭、かじきまぐろ、ジャスミン、キンモクセイ、酒、赤・白ワイン、フェンネル、ターメリック、八角、陳皮(みかんの皮)など

⚠控えたい食材⚠
イライラや頭痛のある人は、にんにく、香辛料などの「辛味」の食材やウイスキー、焼酎、花椒、胡椒、唐辛子、シナモンなど

《気虚タイプ》
「気」が不足して「血」を脳に運搬できず、めまいが起こります。

症状
やる気が出ない、カゼをひきやすい、手足の冷え、食後すぐ眠くなる、胃下垂など

対策
「気」を補う
  ↓
気を補う食材
うるち米、もち米、山芋、さつまいも、じゃがいも、大豆、枝豆、かぼちゃ、アスパラ、さやいんげん、とうもろこし、しいたけ、舞茸、いわし、うなぎ、えび、鮭、さば、まぐろ、牛肉、豚肉、鶏肉、甘酒、ぶどう、もも、なつめなど

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、生もの、冷たいもの

《水滞タイプ》
体に「湿」が溜まり「気」の巡りが悪くなり、脳に必要な栄養が不足してめまいが起きます。

症状
むくみ、体が重だるい・倦怠感、軟便・下痢しやすい、めまい・吐き気、アレルギーがあるなど

対策
「津液」の巡りをよくする
  ↓
体の余分な水分を取り除く食材
とうもろこし(特にヒゲ)、冬瓜、なす、もやし、レタス、すいか、小豆、大豆、黒豆、緑豆、アスパラガス、きゅうり、あさり、鴨肉、昆布、海藻類、ウーロン茶、プーアル茶、紅茶、ココア、コーヒー、緑茶など

⚠控えたい食材⚠
油っぽいもの、甘いもの、アルコール

《陰虚タイプ》
陰液が足りないことで熱が抑えられず、「気」が上昇してのぼせ状態になり、めまいが起こります。

症状
ほてり、のぼせ、皮膚や目の乾燥、寝汗、不眠など

対策
「陰液」を補う
  ↓
陰液を補う食材
山芋、黒豆、アスパラガス、おくら、エリンギ、かぶ、人参、ほうれん草、百合根、イカ、牡蠣、貝柱、かに、くらげ、すっぽん、ぶり、豚肉、鴨肉、白・黒きくらげ、鶏卵、チーズ、ヨーグルト、クコの実など

⚠控えたい食材⚠
香辛料、薬味野菜のねぎ、生姜、にんにくなど


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