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【movie】かがみの孤城※ネタバレあり※

金曜ロードショーで放送されていたので『かがみの孤城』を観た。
従姉妹も友人もそれぞれ原作や漫画を読んでおすすめしてくれていた。同じように読もうかと思っていたけれどなかなかタイミングが合わず読むことが叶わなかった。

●あらすじ●
映画の公式サイトはこちら↓
『かがみの孤城』

●私なりのあらすじ●
学校に通うことができないこころはある日自室の鏡が光り輝いていることに気づく。不審に思いながら鏡に触れるとその際はお城につながっていた。お城にはオオカミさまと同世代の少年少女ががいた。オオカミさまは集められた子どもたちに鍵を探すように言う。そして鍵を見つけた者の願いを1つ叶えてくれると。

●感想●
鍵を探して願い事を叶えるというミッションとそれをするのが中学生であるということが辻村深月っぽいなと思う。辻村深月は一時期ハマって読んでいた。中でも好きだったのは『ぼくのメジャースプーン』。その話はまたどこかの機会で。
最初は中学校の3年間って変な無敵感があって、いじめの原因はそれであることも多いなと思っていた。私も中学生の時は無敵だった。怖いもの知らずでそれでいて無知で恥知らずだった。それが無敵の正体だとそのあと知って、なんと馬鹿だったのだろうと。こころを傷つけたあの子達はきっと無敵だったのだろう。その一瞬、目の前のことしか見えていない。萌ちゃんのいう通りだ。私も同じことをしていないかもう取り戻せないかこのことを思う。

記憶が残るのはリオンだけかと思っていたけれど、アキちゃんはみんなが大人になるのを待っていたのだね。大人になれば大丈夫。この経験も私にはある。心からわかる。
得体の知れない不安も世界にたった一人ぼっちな気持ちも大人になればなんとかこなせるようになる。それに安心できる人もできる。
その上で過去の無敵を恥じて、私のような人間がこの人のそばにいていいのだろうかと思う時もあるけれど。

映画自体は中学生の時の私を抉られる感じで、真剣に見たら引っ張られてしまいそうで怖かった。だけど、最後にアキちゃんの正体が分かった時はちゃめちゃに泣いた。もう誰かに見られたら引かれてしまうくらいには泣いた。家に1人で本当によかった。不意をつかれた。
これは本でも読みたい。

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