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不得意分野で無理して戦うな

来た仕事はなんでも受ける。そういう気概は必要だが、その仕事をするには明らかにまだまだ実力が追いついていない、不得意な分野のものであるなら、無理して受けてはいけない。
上手くいかないだけでなく、失敗による手痛いダメージを受け、その敗北感から立ち直ることが容易ではないからだ。
その分野の実力を磨くことが先決である。

孫子

仕事というのはだいたい、それを上手くやれそうな人のところに来るもの。
でも、ときに「どうして自分に?」と思うような仕事が舞い込んでくることがあります。
先方にもいろいろ事情はあるのでしょう。
誰も引き受けてくれなかったとか、やってほしい人はいるけどギャラが高いとか、そもそも誰に依頼すればいいかわからないとか。

そんなとき、自分にはまだこなすだけの実力が備わっていないのに、つい無理して引き受けてしまうことがよくあります。

心のどこかに、
「いいお金になる」
「大きな会社とつながりができる」
「これまで以上の付き合いができる」
など、いろんな欲があって、「やらねば損」だと思ってしまうからです。
しかし、それは違う。逆に、「やったほうが損」です。

自分にその仕事をするだけの実力も実績もない、
言い換えれば現時点の自分の実力から見て「遠い」ところにある不得意分野に飛び込んだって、うまくやれるわけがない。

しかもその当然の帰結として失敗したら、事は単なる失敗にとどまらない。
自分自身は敗北感にさいなまれ、心に「また失敗したらどうしよう」というトラウマを作ることになってしまいます。

また先方や周囲から、その一事をもって「あいつは使えない」とダメの烙印を押される可能性だってあります。
いずれにせよ、ダメージは大きく、そこから立ち直るのは至難の業。
妙な”失敗癖”がつくだけなのです。

ですから、不得意分野の仕事が来たら功を焦って、無理して引き受けない。
次は自信を持って引き受けられるよう、実力を磨くことを考えるのが賢明というものです。


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