母になること
出産を終え、分娩台の上で2時間
旦那と赤ちゃんと3人の時間を過ごしました。
そしていよいよお部屋へ移動するとき
さてどうやって身体を動かせばいいのか
分からないのです。
身体に力が入らず仰向けから横に向くことも困難。
旦那と助産師さんに手伝ってもらいながら
なんとか車椅子に移動。
切られたお股に激痛を感じながら
揺れる車椅子に涙目になりながら
お部屋に到着しました。
旦那に服を脱がせてもらい
助産師さんに身体を拭いてもらい
旦那に服を着せてもらう。
全く何もできずにただ介護される私。
ただただ感謝でした。
そして勇気を振り絞り
ヨロヨロと立ち上がったとき
ああ、立てた…と当たり前のことに
感動しました。
助産師さんにトイレに行くときは
ナースコールしてねと言われたので
今行きますと申し出て
出産後初のおトイレに。
ドキドキ、ドキドキ
傷が痛いのかどうかだけ不安でしたが
傷は痛みませんでした。
お股から出る血の量が尋常じゃなく驚ましたが。
トイレを終えると心臓がばくばくして
ものすごく疲れました。
出産を終えた私の身体は
当たり前にできていたことが
当たり前ではなくなっていて
周りの助けに感謝の気持ちが溢れました。
夜中の1:00頃
ひと通り終えて眠ることに。
旦那は家に帰ります。
寂しかったです。
暗い部屋で1人。
出産したのか自分…と思い返しながら
空腹に気づいてカロリーメイトを食べました。
おいしかった、持ってきてよかった。
助産師さんに眠れないかもと
言われていましたが
意外と眠れました。
眠る直前、うっすら思ったことは
あかちゃんのお世話について。
コロナ禍で母親教室なんてものはなく
そういえば出産後の知識は皆無だということ。
あかちゃんの抱っこの仕方すら知りません。
目覚めたら始まる
問答無用で怒涛の育児を
まだ知る由もなく
私は眠りにつくのでした。
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