Motoki Kumagai

「日本から世界へ」が志・実業家/Ahead of the Curve代表取締役/CRA…

Motoki Kumagai

「日本から世界へ」が志・実業家/Ahead of the Curve代表取締役/CRAZY取締役COO/さわかみ投信取締役/熊谷建設Creative Director/

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かなえたい夢 - 地方活性への小さな挑戦の物語 -

この物語は、過去3年間、悪戦苦闘して、ようやくスタートラインにたったという、日本の地方の小さな小さな事業開発物語である。 嘘偽り一切ない完全ノンフィクションだ。 かなり、マニアックではあるが、歴史的にも、日本の未来を考える上でも、しかと言語化し、残しておきたいと思い、これまでの物語をまとめてみた。 是非とも、ご一読いただけると嬉しい限りだ。 始まりは3年前 物語は3年前の親族の集まりから始まった。親族と話している中で、話題がサウナになった。「なんだ、サウナ好きなの?

    • お金と人生の豊かさ

      こんにちは。さわかみ投信の熊谷幹樹です。 日本や社会の未来に向けた意見や考えを発信しています。 題してコラム「未来飛行」。それでは早速滑走を始めることにしましょう。 *  *  * 目次お金の増やし方 稼ぎを増やす 長く働く 支出を減らす 長期投資とは人生そのものである お金の増やし方唐突ながら、「お金は好きですか?」と聞かれれば「嫌いです」と答える人はそういないだろう。「お金を増やしたいですか?」と問われれば、きっと多くの人が「増やしたい!」と即答するだろう

      • かなえたい夢

        こんにちは。さわかみ投信の熊谷幹樹です。 日本や社会の未来に向けた意見や考えを発信しています。 題してコラム「未来飛行」。それでは早速滑走を始めることにしましょう。 *  *  * I have a dream - 夢こそが未来をつくるさわかみ投信とは長期投資家である。そんな私たちは一体何に投資をしているのだろう? きっと多くの人が、企業、事業、あるいは企業の成長、そう答えるかもしれない。それらは間違ってはいない。だが、ここで一つ考えてみたい。企業とは何だろう? 企業

        • 「貯蓄から投資へ」の先はどこへの投資か

          2024年に向けて 2023年ももう終わる。そして2024年には、政府肝いりの新NISAがいよいよ開幕する。投資をこれから始める人も多数存在することだろう。是非、新NISAを一つの機会と捉え、未来への投資と向き合っていただきたい。 ところで、改めてではあるのだが、このNISAなるものはあくまで“制度”であって、NISA口座を開設しただけでは投資は実現しない。その制度を活用して何に投資するか?の意思と行動があってこそ、この制度は意味を成すわけだ。 さて、あなたは何に投資し

        かなえたい夢 - 地方活性への小さな挑戦の物語 -

          サウナ開発物語 -地方に熱源を 第三章-

          物語は第三章へ。 限界集落でのサウナ開発劇を描くというとてもマニアックな内容ではあるが、それでもこのnoteを読んでくださった多くの方々から直接・間接に応援の声をいただいた。その全てに心からの感謝を胸に、皆様の期待に応えるべく、その応援を前進のエネルギーの変え、これからも更なる推進に挑む所存である。 日本一のサウナづくりに挑む 物語の舞台となる約束の地は、地球上で最も美しいと思えるような、田園と夕陽が見える小高い丘。日本昔ばなしに出てくるような美しい大自然の中に存在する

          サウナ開発物語 -地方に熱源を 第三章-

          サウナ開発物語 -地方に熱源を 第二章-

          となり田(だ)の 優しい嫁も 水盗む 僕の曽祖父である熊谷直次郎が五十年も七十年も前に詠った句である。93歳の大叔母から聞くところによれば、この句により賞を受賞した過去があるとのこと。直次郎は自分が生まれる前には既に他界しており、一度もお会いしたことはないが、この度長い長い時を経て、この句と出会うことになる。 それがどうサウナ事業と関係があるのか? とてもマニアックな話だが、これがまたものすごいドラマチックな関係が背景にはあり、このタイミングにこの句と出会えるのもまた人

          サウナ開発物語 -地方に熱源を 第二章-

          サウナ開発物語 -地方に熱源を 第一章-

          ここにきて、沢山の方々から「サウナ進んでる?」「いつオープンするの?」と声をかけられるようになってきた。 建設がこれからだといういうのにも関わらず、少なくはない方々に気をかけてもらい、感謝と共に、興奮と緊張といったような感覚が日々増している。 「なぜサウナつくるんですか?」 多くの方々に聞かれる質問だ。 率直に言おう。全国で拡大するサウナブームが存在していなければ、また異なる道を歩んでいたことだろう。この追い風がなければサウナなんてきっと考えもしなかった。ただ、このブー

          サウナ開発物語 -地方に熱源を 第一章-

          赤滝を目指せ

          僕は新潟県にある、とある小さな小さな集落で生まれそだった。「限界集落」という言葉があるが、まさにその集落は日本の地方を代表するかのような限界集落であり、高齢化、過疎化、全てを体現しているような地域である。 実は、この集落にはとてつもない伝統がある。集落の中では呼称「赤滝(あかだき)」と呼ばれ、毎年1度7月に行われる催しだ。 この土地は、170年前に開拓されて誕生した集落であるが、村が生まれた時から大きな欠点があった。それは「水」。そう、この場所は水が極めて乏しい。水のない

          赤滝を目指せ

          薫風

          またこの季節がやってきた。我が故郷新潟は厳しい冬を終え、今、大地は春を謳歌している。雪解け水は驚くほどに冷たい。大自然の緑は想像以上に目に優しい。そして薫風が春の大地を駆け抜ける。田んぼにはもう水もはられている。いよいよ田植えの始まりだ。もうすうぐ蛙の合唱が始まるだろう。その音色もまた格別だ。 この地で育った18歳までは、強烈な大都会への憧れがあったけれど、今は昔。今では、日本昔ばなしに出てくるような農村で生まれ育ったことをむしろ誇りに思っている。新潟の実家に帰省することは