何もかも見えているつもりが実は見えていないものだらけだった話
子どもの頃のこと。
お盆や正月に親戚が集まったとき、大人は皆そろって食後のコーヒーを飲んでいた。
なぜ大人達はこの苦い飲み物が好きなんだ?と全く理解できなかった。
今やわたしは、あの頃理解できないと思った大人そのものになっている。
コーヒーの味も、香りも、コーヒーを飲む時間も大好きになった。自分や誰かのためにコーヒーを淹れ、飲む時間が与えてくれる豊かさを知った。
当然コーヒーというものは知っていたし、コーヒーの定義が変わったわけでもない。
私の中での位置付けが変わったのだ