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英語学習者でフリーランスデザイナー、初めてのアメリカとFigma Config 2020で個人的に奮闘した話 - 3日目 マンツーマンセミナー


(※この記事は出張記録・日記です。英語学習者寄りの視点で書いてます。Figma Configの講演内容などは別記事で展開します。)

2月7日(金)3日目。今日はブランディングのセミナーだ。時差ボケは残るものの、飛行機酔いからは少し解放されはじめる。午前中は歩いて5分のSF MOMAに行き、(SF MOMAの話は翌日にまとめます)、約束の14時ぴったりにメディエーターがドライバーと共に車で迎えが来てくれた。
セミナーはカンファレンスとともに旅のクライマックスだ。
この記事では、マンツーマンセミナーを受けるきっかけとなった「ロコタビ 」というサービスと受けた感想・自分の英語力の評価を記述する。

きっかけはロコタビ

12月下旬。現地のことが全く分からない私は、サンフランシスコ渡航ブログを読み漁っており、そこから「ロコタビ(当時の名前はトラべロコ)」というサービスを知った。

外国に住む日本人が旅行・出張などで現地に訪れる人向けにサポート・旅の提案をしてくれるサービスである。
海外で初の単独行動(しかも15年以上ぶり)の私には、救世主のようなサービスだ。Twitterを検索したところ、評判がすごく良いとは言い難かった。
とはいえ、ユーザーの事前相談を確認できるオープンなページが用意されており、現地の方(以降「ロコさん」と呼ぶ)が真摯に答えている。
ここでの情報を元にホテルなども決めたため、先ずはロコさんに聞いてみよう思い、ユーザー登録をし、ロコさんの提案を待つ「ロコさん募集」に旅程・やりたいこと・現地の治安について知りたい旨の書き込みを行った。

と同時に海外出張と商社勤務経験者がある家族に相談。「海外赴任や駐在付き添いで現地の生活に慣れてきた人が商社などのビジネスの橋渡しを務める事は多々ある。その個人版と考えるなら、使った方がいい。」という助言をもらい、ロコさんの回答に真剣に目を通し始めた。

回答してくれた方は年末にも関わらず多く、個性にあふれていた。その中で意図を汲み取り提案してくれた方は3人。迷ったがMIMIMARUさんという方に依頼することにした。

決め手は以下2つ。
・現地の治安に対し、一番厳しい意見
・スタートアップでブランディングの講師をしている友人を紹介できる可能性(実は他に美術館で作品展示をするアーティストの紹介をしてくれる、というのもあった)

サンフランシスコと日本の時差は17時間だが、返信は早く具体的だったため、お願いする方向で調整を依頼する。

講師もOKしてくれ、7日(金)も自分だけでは実現できなかった旅程が完成した。



待ち合わせ場所に早く着きすぎて丘でサンフランシスコを眺める

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14時。MIMIMARUさんとドライバーさんにホテル前でピックアップしてもらう。実はお二人とは前日のカンファレンス終了後に送迎を頼んでいたので、お会い済みだ。

カンファレンスの出席者は約1000人なので、終了後にUberを捕まえられるのか不安だった。また、会場のあるドッグパッチ エリアも夜は危険といわれている。初の海外ぼっち旅。しかも英語が怪しい。信頼できる人に今回は送迎を頼みたいと思っていた。

この日のアレンジを依頼の感触で大丈夫だと思ったので、MIMIMARUさんに送迎もお願いした。また、前日顔合わせさせてもらえる点も有り難かった。

サンフランシスコは通勤時間と14時位からの渋滞がすごい。初日に乗ったUberドライバーからもMIMIMARUさんからも話は聞いており、兎に角、車だらけだ。1時間かかると聞いており当然かなと思ったところ、15分で着いてしまった。

これは、MIMIMARUさんの予想も裏切ったらしくちょっと呆然とされていた。少し間の後のあと、「ドライバーさんが道を熟知してることとドライビングテクニックで早く着いてしまいました…私だとこうはいかないです。」と言われた。

私にも昨日の夜と今日の道の様子で思い当たることがあった。昨日も行きよりもMIMIMARUさん達と帰った夜の方が早く到着していたのだ。道が混んでる割にスイスイ進んでおり、疑問だった。

この日も渋滞を横目にスイスイ進んでいた。車窓から、車並んでんなーと思っていた。よく考えると並んでる車を横目にするのはおかしい。そう。色々道を使い分けながら。スルッと蛇行しながらドライバーさんは運転士していた。Uberだと、決められた道しか走れない。しかも渋滞を切り抜けられるかは謎だ。

ドライバーさんの提案で、講師の方との待ち合わせまで小高い丘に案内してもらって、そこでサンフランシスコの中心街を眺めた。屋根が真っ平らなせいか、上から見ると日本よりグリッド感のある街並みだなあと思った。丘ではペットシッター(他の名前だった気がする)が複数名、それぞれ五匹位の犬を連れてお世話していた。よくわからないが、ペットシッター全員ムキムキでタンクトップで半パンだった。

15時になり、打ち合わせのカフェに向かう。時間までドライバーさんはどこかへ。アメリカでの初カフェ。お店はかなりオシャレだった。ドキドキの初ラテ注文。
ウエイターの人がそれとなく、ラテの場合のオーダーの順番を教えてくれ、(今はもう覚えてない…がのちに役立つ)、どっから来たの?に始まり、時計を褒められる。防犯対策で買ったキャンドゥの時計だ。キャンドゥは知らんだろうと思って、「ワンダラーショップ(造語?)で買った」と言ったら、ダイソーはアメリカ にもあるという。そういえばホテルの大通り向かいにダイソーがあった。謎の日本のバーも並んでた。

料金を払うためにクレカを機械に差し込むと、おもむろに持っていたiPadを店員さんがひっくり返す。Squareだ!祝!初!3つ大きなボタンが並ぶ。ここからチップを選ぶらしい。色々教えてもらったし、Squareを使えるとは!と思い一番右の$3を押した。ラテを受け取り、いよいよ講習スタートである。

サンフランシスコでブランディング基礎講座


※講義内容はMIMIMARUさんのネットワークと、講師の方の厚意に寄るところが多いため、内容をさらうだけで、具体論にまでは触れてないです。

講師の方も来て講義開始だ。時間は2時間、最初導入を受け、そこから業務周りに絡んだ質問に答えてもらい、実際にブランディングを実施した道場の経営者の話を聞けることになっていた。
2時間、正直喋る力・聞く力は私には残念ながらない。途中でガス欠を起こすはずだ。コミュニケーションミスも避けたかったので、MIMIMARUさんには通訳をお願いしていた。

現地のBtoCで魅力的な事例を紹介してもらい、どんな時にブランディングのタイミングとしてベストなのかを伺う。「ブランディング」「タイミング」で日本でググると出てくる答えより肌感に近い答えが伺えた。
次に少し業務絡みの質問をする。ここではMIMIMARUさん個人のご経験を示すような意見も伺えたが、2人からは最初に聞いた「ブランディングのタイミング」を伺ったことをベースにした答えが帰ってきた。

講義が終わり、道場に移動。子供から大人までを教える経営者の女性2人から道場のマークを変更し、どんな効果があったか、どんな問題点を抱えていたのか、マークを元に認知度が変わったのか、今後の展開などを伺う。

驚いたのは、街に溶け込む道場でも自分たちが持つ問題をブランディングで解決するという明快な意思があったことだ。名前の命名一つにしても説明に戦略を感じた。

一方でマークがよくできてるが故に、偶発的なバリエーション展開が可能になったという話も伺えた。どの国でもデザイナーは偶発的なビジュアル展開を許すんだということがわかり安心した。

印象に残ったのは「ユーザーの本当にやりたいことを知る努力を」をアメリカではごく普通にしてるということだった。日本では場合によっては実践が難しい考え方だが、MIMIMARUさんからもごく普通という話をされた。ブランディングもUIもUX結局はユーザのためにあり、地続きだ。この辺でアメリカが良いという話は日本でも耳にしており、自分も現地で実感できたのはよかったと思う。

ここで、講義は終了。講師の人と道場の人別れ、MIMIMARUさんと車を待つ。

余った時間で観光をさせてもらえることになった。

観光 - ゴールデンゲートブリッジと坂道

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(右奥に見えるのは大人気のアルカトラズ島。ゴールデンゲートブリッジの展望台から見えます)

旅程から観光はなしで良いかと思っていた。私自身あんまり名所巡りが好きではない。だが、MIMIMARUさんとドライバーさんのおかげで今回はとても良い観光になった。

ゴールデンゲートブリッジを目指しながら、車窓から見える風景を案内してもらう。

車窓から見たのは、高級住宅街・サンフランシスコの人があまり美しくないと感じる住宅構造・コイトタワー(展望台が有名)・消防署・日本人街・イタリア人街してもらった。

あまり美しくない住宅というのは窓が小さく、部屋が狭めで、壁が小さく茶色に近い緑だった。私はそこまで美しくないとは思わなかったが、高級住宅街の優雅さを見てると、簡素すぎて暗すぎるということなのだろう。窓が小さいことも関係してる気がした。

消防署は立派で驚く。サンフランシスコは火事が多いらしい。

日本人街は多少フェイクなところがあるらしい。確か中にあるスーパー(たぶんニジヤマーケット)は高めだとか。
また、丸亀製麺がサンフランシスコに進出してる。ハワイの進出が成功し、アメリカ 本土にくる例が多いそうだ。

行くまでにサンフランシスコ名物の坂を存分に回ってもらう。ジェットコースターより角度があるものが多かった。ので、三半規管が時々悲鳴をあげていたが、ドライバーさんの運転技術も手伝い、相当スリル満点で楽しかった。

イタリア人街は、道が狭く、車のブレーキ痕があり、さきほどとは別の意味でスリルがあった。やはり日本とは違う土地の違いは面白い。

そんなこんなでゴールデンゲートブリッジに着いた。
ここで初めて持ってきた一眼レフを取り出して数枚写真を撮った。
今更ながら、車窓からも撮ればよかったと思ったが、スリルがありすぎてそれどころではなかった。
この旅でのカメラ(含むスマホカメラ)の登場回数は少ない。中心街であるユニオンスクエアを撮りたかったが、人の歩くスピードは早く、誰も写真を撮っていない。歩きスマホも20人に1人だ。スマホやカメラのスリ・強盗の話は事前に知っており、警戒感もあったが、写真を撮れる雰囲気ではなかった。

そんなことをMIMIMARUさんに話したら、「写真を撮れる雰囲気ではなかったでしょう。プロの私でもユニオンスクエア周辺では写真や映像を撮るには必ず2人で行動する。それでも警察に注意されます。強盗はどこからともなく集団で来て、囲んで盗んでいきます。」といっていた。

ゴールデンゲートブリッジは唯一そんなことを感じさせない空間だった。観光名所らしいゆるい雰囲気が流れていた。
また、Figmaのカンファレンスの参加者向けSlackでも写真を趣味にしてるデザイナーがどこで写真が撮れるか質問していたが、答えは観光名所や海辺が多かった。

私は街撮りが好きなので、一眼レフは置いて来ざるを得ない気がしている。

最後に

17時59分。ホテル着。お願いしていた4時間、1分前。
MIMIMARUさんとドライバーさんと握手をかわし、別れを告げた。
ブランディング講義に観光、そしてお二人からサンフランシスコの色々な話を聞き、とても良かったと思う。歴史的背景・現地の人の気質は住む人に少時間をもらって話をしながらが掴んでいくのがわかりやすい。

サンフランシスコはアメリカ でもどんな人にも平等とは聞いていたが、お二人はその通り、オープンマインドな人だと思った。一方で、MIMIMARUさんのネットワークのおかげでサンフランシスコの良い面をたくさん見た充実した1日になった。

一方、マンツーマンのブランド講義は基礎でも英語だと私には少し早かったと思った。やはり考えがまとめながら、複雑な英語を話すのは難しい。予想通り、講義半ば位からはスピーキングもリスニングも怪しくなり、MIMIMARUさんに通訳をお願いして良かったと思った。

ホテルに帰る途中の英語もドライバーさんの話が一部聞き取れなくなっていたので、いわゆる英語を半日話す体力はないんだと思った。

1年では難しいかもしれないがもう少し英語脳で入れる体力を増やし、マンツーマンで通訳なしで充実したディスカッションができるくらいになるのが英語の最終目標かと思った。


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