■憎悪は続くよどこまでも ~怒ることが目的な人たち~

「もし~ということだとしたら、許せません!」
「仮に~ということを企んでいるのだとしたら、怒りで震えます!」

本当にムダだなぁと思ってしまうこの思考のパターン。
これ、実は多くの人が普段からやってしまっている思考でもあるんです。

「あのパワハラ上司!許せません!」
はもしかしたら
「もし仮に、あの上司の行為が、教育的指導とか私に期待しているとかではなく、単なる憎悪の感情でぶつけているだけのパワハラなのだとしたら、許せません!」
なのかもしれません。

原因や理由を理解せぬまま、怒りや憎しみ、哀しみの感情に囚われるのは非常にしんどいことです。

「もし仮に」
をしっかり検証すればいいじゃないですか?
それが事実なのか、単なる思い込みなのか。

いやいや。
人間の心理はそんなロジカルにできていないのかもしれません。

先ほどの例題に対し
「上司があなたへの期待からキツイ指導をしているのだとしたら、どうですか?」
とお聞きすると十中八九
「いや、そんなことはありえません!絶対に私のことが嫌いなんです!」
というような回答が返ってきます。

つまり、事実かどうかなんかはどうでもいい。
すなわち
「怒ること」
が目的になってしまっているのです。

SNSを見ていると「怒ること」が目的になっている人が山ほどいます。
国に対し。
企業に対し。
芸能人に対し。
自分の夫や妻に対し。

憎しみや怒りをぶつけている人はほとんどが、その出来事が「事実か否か」を検証しようとすらしていない。
自分が思いたいように、信じたいようにしか見ていない。

この思考パターンを変えない限り、この人たちは一生幸せにはなれません。
いや、自らの意思で憎悪を選択し、不幸であり続けることを選んでしまうのです。

憎悪を手放し幸せな人生を歩みために必要な第一歩は、意外と小さなこと。
「思考の色眼鏡をかけかえる=リフレーミング」
からスタートするのかもしれません。

そして、その「リフレーミング」を起こすきっかけはやはり
「身近にいる大切な人」

「新たな人との出会い」
だと思います。

研修もひとつの出会い、きっかけです。

一歩を踏み出すサポートができる研修を提供できるよう、毎日進化し続けていきたいと思います。


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