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9話 短パン・Tシャツで着た男その3

寝間着みたいな短パン・Tシャツ姿で現れたMさんに
別れ際、ほぼ無理やりキスをされ、
「いいじゃん」「やだよ」を言い合っているうちに
「ま、いっか」という気持ちになってしまった私。

続きをするのに、駅のロータリーでは、
知り合いに見られる可能性が高いため、
別の場所へ移動。

少し離れたファーストフード店の駐車場へ。
そこは駐車場が広いうえに、その日は台風で大荒れの天気。
駐車場は、ガラガラ。

Mさんは、そこに車を止めて、
車の中で続きを始める。

Mさん、車の中でのイチャイチャでは
抑えられなくなり・・・

「ホテルに行こう。どこか知らない?」

と言い出した。

もうね、この際、行きましょうよ!
やっちゃいましょうよ!

というわけで、
車で移動しているときよく見かけるホテルに行ってみた。

私、ラブホって、この時が初めてでしてね。
へ~、こんななんだと興味津々で入ってみました。

するのは、十数年ぶり。
しかも、それまで体験人数は1人で、
その人とも数回。
あとは、途中までが1人。

もう、ほとんど初心者ですよ。
それがコンプレックスにも思ってたんですが、
「ま、この人ならいいか~」
と、あとは相手任せで、ことに及びましたよ。

会ったばかりの人と・・・
という罪悪感はちょっとあったけど、
これで、経験が少ないコンプレックスが外れましたね。

でも、今思うと、男の人って、
経験が少ないとか、女の人がうまいとか下手とか
あんまり気にしてないよね。

うまけりゃうまいでいいけど、
いわゆるマグロってやつでも、
不満言うような男なんてほとんどいないと思う。


それは、ともかく、
ことにおよび、一夜を共に過ごした結果、
なんかMさんが好きになっちゃった♡

ま、もともと、顔は好みだしね。
自営業してたころの話も面白いし♡

住む場所は、結構離れているけど、
Mさん、こうして車で来てくれるし、いいかも~。


翌朝、家まで車で送ってもらい、
「帰ったら連絡するね」という言葉に、
ウキウキ気分でサヨナラをしたのですが・・・・


そのあと、すぐに振られました!

「帰り運転してて、やっぱり遠いなって思ったし、
オレ、これから仕事辞めるのに責任持てない」

だって!

えっ!もしかして、やりたいだけだったのか??


が~ん!!

(やりたいだけにしても、それで4時間かけてくるってすごいよね(笑)
どんだけ肉食)

やっちまったよ私。

食い下がったところで、希望はなさそうなのでMさんは諦めることにしました。

が、その後、2年くらい、
Mさんとたまに電話をする仲が続いたのでした。

でも、電話をしていて、ホントに付き合わなくて良かったと思ったのです。
最後は、私が着信拒否をすることで、終わらせたくらい。

なぜ、私が、付き合わなくて良かったと思い、
着信拒否をしたかは、また次回。

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