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70話 超年下男子とマッチング

14歳年上のキヤさんとやり取りしていた同じころ、婚活サイトで年下男子とマッチングしました。

私はそれまで付き合った彼や声をかけてくる人の多くが年下で、年下は嫌いじゃない。
それに年下といっても、1~3歳程度だったし、それほど変わらない。

でも、そのマッチングした彼は、かなりの年下!
その彼、トモくんはなんと!20代!
14歳年下。

こんなに年下は初めて!

さすがに、トモくんから、「いいね」をもらったときは、冷やかしか何かの業者かと思いましたよ!

何考えてるんだろ?この人?
と無視しようかと思ったけれど、
逆に、「何を考えているのか」知りたくなった!
というわけで、こちらも「いいね」を返して、やり取りを始めたのです。

そうしたら、トモくん、フツーなメッセージを送ってくるわけです。

「仕事は何をしてますか?」
「休みは何をしてますか?」
「好きな音楽はなんですか?」
とかね。

だが、そのフツーさが、ますます
「この人は何を考えているんだろう?」
と思わせる(笑)

でも、メッセージのやり取りはフツーで、むしろいい人そう。
そして、メッセージのやり取りを重ね、「会いませんか?」とのお誘いが!

会うのはいいけど、14歳年上ってわかってるよね?!
いいのかしら40代の私で?
やっぱり何か他の目的があるのかな?
と思いつつ、会うことにしました。

トモくんは、ビールが好きとのことで、
神保町にあるベルギービールのお店に行くことに。

待ち合わせ当日、
ホントに来るのかな~?
すっごい変な人だったらどうしよう・・・
と思いつつ、待ち合わせ場所に行くと、
これまた、フツーの20代後半、年相応の男子がいました!

ちょっと気弱そうな雰囲気だけど、フツーの男子。
中肉中背で、カッコ悪くもなく、カッコ良すぎもなく、フツーな男子。
なぜ、こんなフツーそうな20代男子が、40女と会うのだろうか??

ますますわからない。

ベルギービールのお店で、
ビールを飲みながら話してみると・・・

「すっごい好みです!」

「ありがとう。でも、私40代だよ~」

「年下ダメですか?」

「ダメではないけど、かなり上だよ~」

「オレ、年上が好きなんです。
前の彼女も39歳だったし、最近まで好きだった人は40歳で・・・

なんと!超年上好きか!
なぜに、そんな年上好きなのだろうか??

うちの両親も年が離れてるんですよ。
母の方が12歳年上なんで、それが当たり前っていうか・・・

なるほど!そういう家庭環境だからなんですね!

「実家で暮らしてるの?」

「はい、実家で、両親と姉二人と暮らしてます」

あ~、実家暮らしですか~。
私、ずっと実家暮らしの方は苦手なのだよね~。
しかも姉二人って、もし結婚したら、超年下姉だわね・・・

「家事とかするの?」

「うちは、母親が体弱いんで、
今、家事はオレと姉とで分担してやってます。
昨日はオレが料理当番でチャーハン作りました」

いい子じゃん!
ちょっとキュンときた!
仕事の話を聞いても、一生懸命でさらにキュンとくる!

そして、トモくんに聞かれて、
私が前の彼とダメになったときの話をしたら、
「オレなら、そんな辛い思いはさせない!」
っていうではないか!

キャー!
そんなこと言われたの初めてかもー!

さらにさらに、私がトイレに行っている間にお会計を済ませ、
「今日は、僕が誘ったので僕が払います!」
って、年下男子、やるじゃないですか!!

正直、全然期待してなかった。
ネットワークビジネスの誘いかもとか思った。
でも、違ったよ!

ちゃんと私をいいと思ってくれてたんだ。
うれしいな。

その日は、うれしい気持ちで別れたのですが・・・
でもやっぱり14歳の年の差は気になる。

相手からのアプローチでも、
なんだか申し訳ない気持ちになるんだよね。
結婚しても、子供は難しいしさ。
私の方がずっとすっと早くおばあちゃんになるよ。

LINEでやり取りしていても、
申し訳ない気持ちと、
共通の話題が少ないのとで、盛り上がらない!

やっぱりさ、年代が違い過ぎると話題も合わないよね。
仕事も趣味も違うからさ。

そんなこんなで、
なんとなくLINEをしなくなり、
トモくんとは二度と会うことはありませんでした。

でも、とっても印象深い男性の一人です。

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