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72話 オーソドックスが好きな男
年収2000万以上の50代、外資系会社員の青山さんと2回目のデートとなった私。
1回目のデートで、
変わった人だと思ったけれど、
高収入に目がくらみ、
そこは考えないことにして2回目のデート。
2回目は、夕方、銀座松屋のルイヴィトンで待ち合わせ。
場所は、青山さんが指定してきたのですが、
ブランド店で待ち合わせなど初めて。
私、ルイヴィトンに入ったこともほとんどない。
入るのに緊張する(笑)
青山さんは、
「ルイヴィトン、好きなんですよね」
とのこと。
さて、待ち合わせて、向かったのは、古き良き雰囲気の老舗洋食屋。
外資系の高収入会社員って、
もっとキラキラした話題の店とか連れてくのかと思ってた。
青山さんは、オーソドックスなものがお好きなようです。
正直いうと、ゴージャスな店に行けるかと期待してた(笑)
そして、青山さんはお酒を飲まない人だった。
私は、割とお酒が好き。
夜、外食するときは、ちょっと飲みたい。
相手が飲まない時は、飲まなくても大丈夫。
でも、旦那さんとは、たまにワインで乾杯とかしたいと思ってた。
青山さん飲まないのか~。
「マキさんは、飲めるんですか?」
「はい、わりとお酒は好きです」
「じゃあ、お酒、頼んだらいかがですか?」
自分は飲まないが、私が飲むのはOKらしい。
せっかく勧めてくれたので、遠慮なく飲む!
食事をしながら、話していると・・・
「マキさんは、ストッキングは履かないのですか?」
「あまり好きじゃなくて、あまり履かないですね」
季節は初夏。
ストッキングが煩わしい時期。
それ以前に、締め付け感が好きではなくて、あまり履かない。
しかし、なぜそんな話?
「ストッキングは、履いたほうがいいですよ。
今の若い子は、ストッキングを履かない人が多いですけど、
欧米だと、ちゃんとした会社ではみんな女性はストッキングをはいてますよ」
「はぁ」
「それに履いたほうが冷え防止になります。
夏でも室内は冷えてますからね」
「はぁ」
そんなにストッキングにこだわるなんて、
やはり、脚フェチか?!
なんと言われようと、私は、ストッキング履きたくない時には履かないけどね~。
オフィスで働いてるわけじゃないし~。
そして、夕食が終わり、店を出ると
「ちょっと、洋服を観に行きませんか?」
「はぁ」
と銀座のファッションビルへ。
男性と洋服を観に行くってしたことがないので、ちょっと気恥ずかしい。
青山さんは、女性服のショップにすたすたと入っていき、
「これ、マキさんに似合いますよ」などという。
青山さんが似合うという服はどれも
丈が短いうえに、40女にはかわいすぎるデザインだ!
この丈の短さを選ぶあたり、やはり脚フェチか?!
それにしても服の趣味、あわね~!
コスプレかよ!って突っ込みたくなる(笑)
その服を店員に、「試着できますよ」って言われるのも恥ずかしかったわ!
そして、お店を歩きながら、青山さんが
「マキさんは、子供好きですか?」
「最近は、子供を見るとかわいいとは思いますね」
もしや、結婚したら、子供が欲しいとか?
「子供は欲しいですか?」
「欲しくないわけじゃないですが、
年が年なので、今から生むのは厳しいかなぁ」
「まだ大丈夫ですよ!僕は子供欲しいです」
って、お前が生むわけじゃないし!
子供欲しくて結婚するなら、もっと若い女性がいいと思うよ!
それに、私の年齢も年齢だけど、
青山さんの年齢だと子供が成人したときには70歳超えてますよね!
外資は定年いくつか知らないけど、
青山さん、いつまで働けるの?!
途中から、家の稼ぎ頭は、奥さんってことにならない?!
本気で子供欲しいのかしら??
なんだか趣味やら考えが合わないなぁ、
と思い始めたのですが・・・・
3回目のデートのお誘いが!
せっかく誘ってもらっているし、
婚活にも仕事にも疲れていた私は、
この人と暮らしたら余裕がある暮らしが・・・
合わない部分も何とかなるかも・・・
と3回目のデートに行くことにしたのでした。
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