映画「オッペンハイマー」
今回は、ただの感想です。ネタバレ含みます。
書きたいこと結構あったので、Filmarksと Twitterに書いたことをここに残してみる。
ノーラン作品が本当に好きで、絶対に映画館に行かないとって思っていたので満足!ただ音もすごい映画なのでドルビーでも見たい!!
まず、全編からノーランの歴史愛をヒシヒシと感じた。兎に角、温かい。
日本人のレビューでよく、被爆者はこんなものじゃないっていうものを見るのだけど、出てくる被爆者は"オッペンハイマーの想像"として出てくるものであって、本人は日本に足を踏み入れたことも被爆者を実際に見たこともないので、ある程度稚拙だと言われるあの表現は、大正解なのではないかと思う。
ただただ、戦争の辛さとか悲惨さを伝えるにとどまらず、また、比較的フラットな目線で描いてくれていて、私はとても好きでした。監督の世界愛を感じる一作なのでは。
ウェスアンダーソン並みの文字量で字幕を追いながら全てを理解するのはとっても難しい!!大変!!ただ、ノーランにしてはわかりやすい構成だったので、ギリ耐え。笑
1番記憶に残ったシーン、大統領がオッペンハイマーに「落としたのはお前じゃなく、私だ」的なことを言うところ。オッペンハイマーに"思いがるな"とマウントをとっているようにも見えて、"気に病むな"と慰めているようにも取れる、逸材なセリフだなぁと。大統領が博士、戦争、自分、敵対国など諸々すべてに対して抱いている辛さが伝わってきた。
最初から、対話シーンでかなりの量の切り返しが使われている。最後の問い詰められるところで、切り返しがスピードアップしていって、音量も大きくなる、切り返しの多用の効果を感じた、凄い!!
人間らしさを残しつつ、サイコパス、天才な部分も垣間見えるオッペンハイマーのキャラクター作り、演技指導、圧巻です。
ノーランの作品は全部、もう一回観たいなぁ、、ってなるけど、まあ多分、観ない。
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