Herb vol.4|Common Mallow
古代ローマ時代から、野菜や薬草として親しまれていたといわれるマロウ。学名の「malva」はギリシャ語で「和らげる」を意味する「malakos」が由来になっています。とても丈夫で繁殖力の高いマロウは、原産の西ヨーロッパから地中海や大西洋を渡り、今では世界各国で生息。ウスベニアオイのほか、ゼニアオイ、ジャコウアオイなど、たくさんの品種が生まれています。日当たりと風通し、水捌けの良い場所を好み、日本では多年草に分類されています。
コモンマロウには、ビタミン、フラボノイド、タンニン、アントシアニン、精油成分、粘液成分、食物繊維、カルシウム、マグネシウムなど、たくさんのミネラルが含まれており、炎症や痛みの緩和、呼吸器の不調改善、消化促進、心身のリラックス、肌の保湿、抗酸化、たくさんの優れた効能があります。葉や芽はサラダなどに添えて、花はハーブティやうがい液、湿布、アロマオイルや化粧水作りに活用することができます。
「夜明けのハーブティー」と呼ばれるマロウティー。乾燥した花にお湯を注ぐと深みのある青紫色、水出しにすると澄んだ青色のティーなのですが、レモン汁などの酸性のものを加えると、まるで夜が明けたように、ピンク色に変わるのです。風味は穏やかで飲みやすく、ふんわり優しい花の香りが楽しめるマロウティーは心身をリラックスさせてくれるので、就寝前にもおすすめです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?