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わたしのお姫さま

静かにゆっくりと
まったく気付かなくて

ねむっているみたいでした…

わたしのお姫さま
ダルマメダカのお姫さまとのこと


….。o○
わたしのお姫さまは
水の中…

いつも
真っ正面のベストポジションで
何かつぶやいてる

○o。.…プクプク

まんまるの目をしたお姫さまは
同じおうちのお仲間をひきつれて
気持ちよさそうに泳いでる


ダルマメダカ」というのは
尾っぽまでがちょっぴり短くて
コロンとまぁるい姿
小さな体のメダカさん

お世辞にも優雅な泳ぎではなくて
いわゆる“シュッと”はしていない

(…フフフ)


尾ひれの動きが高速で
軽快なリズムを刻んでる
う〜ん…これが
クスっと笑みがこぼれるお姿で

とにかく
かわいくて 愛らしくて
良いキャラクターしてるのだ


“姫 姫"と言ってる
そう感じるようになったのは

一番小さいのに
お仲間にも 新入りメダカさんにも
このおウチのルールを教えてる
(…ように見える)

すると
みんなあとを追っかけて言う事を聞いてる
(…ように見える)

そして
かなりのモテモテ度

我が家のメダカファミリーの
たくさんあるおうちの中でも
平和を感じるこのファミリーでは
ひときわ目立つ存在になったから


私のことは
「この人は食事を運んで来る人」と
いち早く認識した


掃除など用事をしたり
出かける準備をしていると
気付けばいつも 正面の壁に張り付いている

こちらはびっくりしながらも
"行ってきます"と会釈してから
出掛けるようになった


わたしがそばで行う
ヨガには興味津々で
これまた真っ正面で体を横揺れにして
真似してるんだか ダンスしてるんだか…
(…ご飯の要求なのか?)

こんな笑いをくれるお姫さまを
かなりわかりやすく
ひいきしていく わたしだった


いつしか
お姫さまとわたしは
いつも真向かいで
話しを聞いたり
聞いてもらったり

去年末頃に私は
調子を落としたのだけど

病院で検査する日も
検査結果を聞きに行く日も
話しかけた

寄り添ってくれてる感じがして
心強かったなぁ

…と
人とメダカの関係性は
同じ生き物としての
関係に広がった気がする


うちにメダカたちがやってきて
わたしの“メダ活歴”はもうすぐ4年

母が亡くなった年に叔母から譲り受けた
お姫さまは二代目になる

新しい小さな命が誕生して
繋がれる命に感動して
そして もちろん
たくさんお別れがあった

最初の頃は
そのたびに心が揺れたけど

命あるものとは 必ず“お別れ”がある
それは自然のことと
受け入れることができたと同時に
奥底にあった執着の塊のようなものが
ゆっくりと解けていったのは
メダカたちのおかげ



当初メダカの寿命は
2〜3年と聞かされてた

今年はかなり
連続的になるなと覚悟して
さらに
近しい方々とのお別れも続き
心があちこちに揺れて
行ったり来たりする日々。

人ともメダカとも
この連続的なお別れは
正直 へこんだ。。。

(現実感がない
自分は今どこにいるのだろう…)
なんて

…そして

お姫さまとのお別れが
やってきたのだった

たかがメダカ…
そんなこと思われるかも知れない

でもそんなこと…
こんなに心がギュッとなる

こんなことあるのかな…
と思うけど

悲しい

悲しくて
つらい…

何度も味わった
身体の中で何かが崩れていくようだった


学ぶべき必要なことは
誰かしらが自らの身をもって…と
聞いたことがある

必要なことなんだな


ほんのすこし心落ち着けて
その日を思いメモ書きしたもの
つぶやいた

いつも
真向かいでお話
聞いたり
聞いてくれたり

生き方 考え方…
それはちがうよ

そう言ってるのかな

大丈夫って
言ってくれたのかな…

@mjuberry/twitter



いつもどおりの
朝のあいさつだった

愛らしい姿とともに浮かんだ
わたしへの言葉と信じている

わたしのお姫さまは
水の中…

しずかにゆっくりと
ねむっているみたいでした…

同じおうちのお仲間を
全て見送って
いちばん最後にゆきました…


小さな体に
触れることができるのは
唯一
旅立ちのとき

小さな体は
やわらかくて愛しくて
繊細で美しく
指先に残る優しさを
忘れない

ここに来てくれて
ありがとう
ずっとそばに居てくれて
ありがとう

…またね…

2023年4月
旅立ちの春
わたしのお姫さまとのこと

大切な時間をありがとうございます(*^^*)美味しいコーヒーを飲んだり応援したり♪好きなこと よろこぶことに使わせていただきます🥰