「WHYから始めよ」の要約とレビュー
僕がWHYを見失い、失敗した話
それは、2018年頃のこと。
「目標がないからだ」
これは、ボクが鬱になり実家に引きこもっていた時に、父に言われた言葉だ。
こんな当たり障りのない言葉がなぜ、ズキンッと今でも思い出すほど響いているのだろうか。普段、無口の父がめずしく口を開いたからだろか?
いや、そのシンプルな言葉が当時のボクにとっては、単純で明快な答えだったからだろう。
そして、この言葉をきっかけに「ドローンを買って遊ぶ」という目標見出し、アルバイトを再開したのだった。
僕は本書、『WHYから始めよ』を読んだことで生きる目的、目標を持つことの大切さを改めて思い出すことができた。
なので、以前の僕のように、
「仕事のモチベーションがわかない。」
「ずっとやりたかったこと、叶えたい夢や達成したい目標はあるのに、なかなか手を付けれていない。」
と悩んでいる方は特に、この記事で解決になるきっかけになれば嬉しく思います。
著者がこの本を書いた目的とは?
それは、読者の行動を起こす理由、理念をもってもらうこと。だという。
この本文を読んでつい引用してしまうほど、まさにインスパイアーされた。
その理由は、本書のタイトルにもある通り、第1章から著者の目的、WHYから始まっているからだろう。
WHYから始めることが重要な2つの理由
生物学から読み解くゴールデンサークル
ゴールデンサークルとは、自然界の普遍的な法則、「黄金比」があるように、私たち人間の行動にも同じような法則性があるという。
WHYを中心に、HOW→WHATの順で私たちは本能的に動くとされている。
たまごの輪切りをイメージしてみてください。
黄身の部分が、私たちの脳でいう動物脳(大脳辺縁系)にあたり、
「これがしたい!」というような感情のセンサーが人間の脳の中心に備わっている。これは本書でいうゴールデンサークルの、「WHY」と「HOW」部分に相当する。
白身の部分が人間脳(大脳新皮質)にあたり、
「これはどんな機能で、私にどんな利点や欠点をもたらすだろう?」といったように、理性的に考えて行動することができる脳の機能がある。これはゴールデンサークルの外側、「WHAT」の部分に相当する。
私のように、リーダーシップを発揮して他者に働きかける場面が少ない場合は、
自分自身に働きかけることもできるかなと。
「これをしたい!」「これを実現したい!」という、「WHY」の感情をブワッと発動させてることで、まずは自分自身を行動に駆り立てる。
すると、必然的に周りにも影響を与えられるようになるのかなと思います。
普及の法則とティッピング・ポイント
ティッピングポイントとは、ビジネスや社会である点を超えると臨界点(tip)に達して世界が大きく変わること。
普及の法則とは、マーケットの成功は15~18%のシェアで起こる。
本書では、これをゴールデンサークルにあてはまえて、WHATの大衆にむけてではなく、最初はWHYのアーリーアダプターに向けて商品を売ることの大切さが詳しく書いてある。
これは企業や組織、個人の活動にも当てはまる。
例えば、大衆を狙った商品(WHAT)よりも、まずは固定ファンに向けたWHYの部分を強く打ち出すことで、そのファンがバズる、売れる、10%の転換点まで持っていってくれるようなものだと考えてます。
また、「Appleがなぜこんなにも熱狂的なファンを集めているのか?」
スティーブ・ジョブズの考えや広告戦略など本書に具体例が盛り込まれているので、気になる方はぜひ一読してみてください。
WHYタイプとHOWタイプ
WHYタイプとは、夢想家・ビジョナリー
HOWタイプとは、計画人・ビルダー
このような例はAppleもしかり無数にあるという。
なので、自分がどちらのタイプが見極め、片方のタイプの人とタッグを組むと、相乗効果になるのかもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?