SAKURA LEAGUE 決勝観戦記。

前日は「BEAST-japanextドラフト会議指名オーディション」の決勝がABEMAで放送されていた。
かく言う僕も4回戦のオーラスは手に汗握る素晴らしい闘いを観ていた。
そしてこの日もそんな闘いにも勝るとも劣らない素晴らしい対局を観ることが出来る。
それは
「第3期 SAKURA LEAGUE 決勝」

こちらが栄光の優勝トロフィー!掲げるのは誰だ!!

対局メンバーは
1位通過・中寿文P(日本プロ麻雀連盟静岡支部)
2位通過・金平裕樹P(日本プロ麻雀連盟中部本部)
3位通過・グッチさん(アマ)
4位通過・キャベツ太郎さん(アマ)

かく言う僕もSAKURA LEAGUEに参加していたので各選手との対局の個人的感想と意気込みをインタビュー!(観戦記者っぽい!!)
中P・静岡支部長代行。静岡支部の流れを汲む高打点派。グイグイ前に出てくる。ハマった時の爆発力は魅力。
「決勝戦用の戦いをしっかりします!」
金平P・先切りが多用。安定感の高さと躱し手の使い方がとても上手い。
「普段通り打ちます!」
グッチさん・大会での実績多数。個人的には所作の綺麗さは見習いたい。仕掛けた時の信頼度は高い。
王道の万能型。
「最後まで切磋琢磨してやりきります!」
キャベツ太郎さん・こちらも大会での実績多数。独特な打ち回しで読みづらい。強烈な押しで周りを制圧していく。中P同様爆発力は高い。
「頑張ります。プロとの対戦楽しみにしてました!」

第1期、第2期はプロが制しており、アマチュアの初戴冠があるか!プロの力を見せるか!
6/18日曜日19時定刻通りスタートした!!
(ここから敬称略させて頂きます)

1回戦 進撃の中!

座順・中→金平→キャベツ太郎→グッチ
東1局・ドラ中。
最初に攻撃を仕掛けたのは金平。その先制攻撃は僅か5巡目!

アガリだが……えぇ!!??

金平はここから9を切りフリテン立直!
とりあえず発声して緊張ほぐしたい僕ならしょうがないと思いつつ「300-500…」と言いそうだが、まだツモ回数はあり、早い立直での他家への抑えつけ、ツモった時の打点の高さとリターンが大きいと判断か。しかしツモれないまま流局。金平の一人聴牌。
東2局1本場・ドラ五
ここでキャベツ太郎が断么で早そうな配牌だが、グッチと金平が立直でぶつかる。
金平→⑥-⑨待ち立直・平和
グッチ→②-⑤-⑧待ち立直・平和・ドラ1
ツモ!の発声はグッチ!
1300-2600(1400-2700)で先制!
東3局・ドラ三
ここで大きな加点したのは中!配牌2面子の好配牌から以下。

この捨て牌でメンツ手なの!??びっくりだよ!!

これに飛び込んだのは得意の仕掛けからペン三待ちのチャンタ・ドラ1を聴牌していたキャベツ太郎…
五を掴み放銃。
東4局・ドラ③
中は123三色、カン二待ちのダマ。
グッチはイッツーのカン二待ちのこちらもダマ。両者の待ちが被る。一人取り残されているキャベツ太郎が9巡目に立直!

二人の待ちを抑えている!!

残り1枚の二は金平が使っており、中、グッチは純カラ…
キャベツ太郎の初アガりかと思われたが、11巡目グッチから切られた①に金平から「ロン!」の声。
平和・一盃口。
キャベツ太郎はアガリが遠い…
点数状況:中35300・金平31300・キャベツ太郎17900・グッチ35500
南1局1本場・ドラ東
金平が早い巡目で平和一向聴になりドラをリリース。この時キャベツ太郎にドラ対子。面子か対子か悩ましい形…場風牌だったら仕掛けられたのに…
グッチもドラ単騎で七対子聴牌するも金平がツモ。
ツモ・平和。
金平の躱し手が冴える!
南2局・ドラ三
キャベツは東、白対子で索子の混一色を目指す。
金平は役なし、ドラなしカン⑧待ちになるも立直打つにはリスク高すぎると判断しダマ続行。ひょっこりツモに期待するも、断么で仕掛けていたグッチに二が捕まる。断么・ドラ1。2000。
南3局・ドラ⑨
東3局のアガり以降、鳴りを潜めていた中にドラが対子の配牌。2巡目ドラ対子を固定する⑧切り、7巡目に⑨と7のシャンポン待ちで先制立直!しかしこの段階で純カラ……
これに勝負を挑んだのはキャベツ太郎!
立直宣言牌は純カラだったドラの⑨!
中が8000のアガリをモノにし1歩リードしてオーラスへ。
南4局・ドラ發
点数状況:中44500、金平29100、キャベツ太郎9400、グッチ37000
キャベツ太郎は苦しい配牌だが素点回復を目指して混一色へ。
中は筒子が多めの配牌で清一色一直線!

中の勢いが止まらない!!

最終系が筒子待ちは難しいと判断したグッチから切られた⑥はスルーし、次巡⑤をチーし、②-⑤-⑧待ち聴牌!
ここで浮き、着アップを目論む金平から立直の発声!
ドラの發を対子にして發、九のシャンポン待ち!
宣言牌は④!すり抜けた!
グッチは②⑤を掴み撤退、その後、金平が②を掴み中が2局連続の満貫を決め、一回戦が終了。点数は以下

中が大きなトップです!

中が大きいアガリ3発で大トップ!
グッチは安定した試合運びで浮きを決めた。
金平は勝負手が実らず、キャベツ太郎はノー和了と苦しいスタート。

2回戦 キャベツ太郎の反撃!

座順・グッチ→中→キャベツ太郎→金平
東1局・ドラ八
ここで先制は1回戦ノー和了のキャベツ。
⑧単騎の七対子も立直直後に金平がツモ。
⑦単騎の断么。ここでも躱し手が冴える。
ツモ・断么。2000。
東2局・ドラ9
中に4.⑦.⑧.四が対子。断么か七対子か悩ましい配牌。グッチがまとまった配牌。誰にもアガリがないまま流局かと思ったその時「ツモ!」と海底で中の手が開かれた…
ツモ、断么、海底、七対子の4000All!!
1回戦の好調を継続する中。
東2局1本場・ドラ三
キャベツ太郎はドラ対子だがなかなかツモに恵まれない…グッチ1-4待ちの1をツモ。
ツモのみ。300-500(400-600)
道中の形以下。打点を考えた⑥残しもあったがまだ先は長いと冷静な選択。

私は打点厨につきアガリ逃し……下手くそ!

東3局・ドラ2
グッチが6巡目に断么・平和聴牌④⑦待ち。1手変わりで567三色を見据えてダマを選択。
キャベツ太郎が10巡目に③-⑥待ち立直・平和・ドラ1。
グッチがツモ。700-1300
キャベツ太郎は親番があっさり流される…
東4局・ドラ⑦
キャベツ太郎待望の初アガリ!そして高打点!
僅か5巡目で以下!!

早い、高い、3面待ちの最高系!!

これに飛び込んだのは金平!索子の余りもなく流石に回避は難しいか……
混一色、北、中の7700。
南1局・ドラ⑨
点数状況:グッチ30100、中40200、キャベツ29500、金平20200
ここでも中の勢いか?5巡目で平和一向聴、7巡目にツモ。
ツモ・平和。400-700
金平の親が呆気なく終了。
南2局・ドラ八
11巡目にキャベツ太郎が②⑤待ちで立直のみだが先制!
グッチがドラ暗刻③⑧のひっつき一向聴。
中がカン⑤一盃口聴牌。
ここはキャベツ太郎が制して700-1300。
南3局1本場・ドラ⑨
キャベツ太郎がここで大きいアガリ!
10巡目カン⑥待ち役なし聴牌だが、⑧を引くと678三色に変化する。次巡に待望の⑧引きで立直!
しかし高めは純カラ…それでも⑨を力強くツモ!!
立直・ツモ・平和・ドラ1で2600All(2700All)
これでトップ目!
南3局2本場・ドラ5
金平にダブ南対子の配牌からツモに恵まれて以下。

三色もダブ南も活きない不満の形!!

金平は不満のダマ!
立直してもツモれば1000-2000…もし5、南はたまた三、⑥をツモれば浮きもある!
2巡後に大きすぎるドラを引き入れて、5、南のシャンポン立直!!そして起死回生の南ツモ!!!
大きすぎる跳満!!3000-6000(3200-6200)
理想系を見据えた素晴らしい手順で戦線復帰!
勢いづいてきたキャベツ太郎は痛恨の親被り…
南4局・ドラ中
点数状況:グッチ21300・中34500・キャベツ太郎35200・金平29000
グッチにダブ南対子、筒子混一色で素点回復を目指すが、キャベツ太郎が3巡目にスピード違反一向聴!6巡目に47待ちの平和に。南ポン、③ポン、⑧ポンと仕掛けて鈴木たろうばりの3副露二向聴のグッチが7を掴み放銃で2回戦終了。
キャベツ太郎が一回戦と打って変わってアガリものにした。負債を半分に。
中は後半追撃の一手が放てず、僅差の2着。
金平は跳満一撃で負債を減らし、グッチはなかなか勝負する手が入らず我慢の展開。

中がかなり有利な展開!

3回戦 グッチの勢い!

座順・金平→中→グッチ→キャベツ太郎
東1局・ドラ②
先制は親の金平!僅か5巡目。①-④待ちで平和立直に対して中が勝負を挑む!!中の手牌が

後ろからみてビックリ!!

なんと二向聴で愚形含み…金平の立直は一、中、九、九等河が強すぎる為オリきれないと判断したか?その後役なしカン5を聴牌するもダマ!ここまで押し切ったら立直しそう……凄い胆力!!
そして僥倖ツモ!!500-1000で親を躱した!!!
東2局・ドラ②
ここは4人のぶつかり合い!
中→ダブ東ポン、②③①チー、2-5待ち
グッチ→3-6待ち立直、断么、平和、ドラ1
キャベツ太郎→グッチ宣言牌の四を三五でチー!両者の無筋五八7が浮いている三向聴!!その無筋もガンガン切り飛ばしていく!キャベツ太郎の本領発揮!!
この時金平がノベタン三六待ち、断么のみ。そして下の変化!そして追っかけ立直!中の親を全員で落としにかかる!!!

構想力が光る!134679待ち高め一気通貫!

この闘いに勝ったのはグッチ!!!
大きすぎるツモアガリ2000-4000!!
中の独走を許さない!
この時はキャベツ太郎は⑤⑧亜両面と7単騎の選択があったが、亜両面を選択し、見事に放銃を回避していた…何が見えているのか……
東3局・ドラ9
親のグッチはここで加点したいところだが、なかなか手が進まず、14巡目に②③立直するも中がツモ。
白のみ、400-700。目下のライバル、グッチの親を続けさせない。
東4局・ドラ9
親のキャベツが得意の仕掛け。
金平の1打目の①をポンし混一色へ
グッチは萬子の混一色、七対子が見える。
時間が掛かったが以下

⑨は加カンになります。すいません。

これに飛び込んだのはのは④を切った金平。混一色、4800。
5巡目に⑦が切られており、⑥も後半に切っている。①ポンもあり、字牌シャンポンの方が危なく見えそう…盲点だったか?
東4局1本場・ドラ①
連荘のキャベツ太郎にドラが対子。發を仕掛けてまだまだ加点と気合が漲る!
そこに待ったをかけたのはラス目の金平。69待ちの高め断么。キャベツ太郎も粘るが金平が6をツモってまだまだ離されない!1000-2000(1100-2100)
点数状況:金平23900・中30000・グッチ35900・キャベツ太郎30200
南1局1本場・ドラ白
金平は東、白対子。東を仕掛けて白、①のシャンポン待ち。
キャベツ太郎が混一色の仕掛けで白単騎聴牌に。また2人がぶつかるが、最終盤にツモって金平に軍配!①をツモり2600All(2700All)これでトップ目に。
南1局2本場・ドラ⑥
グッチの配牌。

鳴きにくそうな形だから七対子にしそうです…

3巡目に七対子二向聴になり面前で行くかと思って見ていたが、キャベツ太郎から出た⑨をポン。8を重ねて8もポン。そして⑨を加カン。して⑥と七のシャンポン待ち。
そこにキャベツ太郎が斬り込む!③⑥とカン5の一向聴に③を引き先制立直。カン5待ちの立直、断么、一盃口。⑥を引きたかったがやむなしか…しかしその後キャベツ太郎の手に⑥が行き、グッチの大きすぎるアガりに…対々和ドラ3。8000は8600
南2局・ドラ七
3回戦は存在感を見せれない中。6巡目に以下。

雀頭が決まれば良いだけなのに…
14巡目でこの形。ドラが暗刻…雀頭が……ツモがてんこしゃんこ…

捨て牌には⑥.⑧.二.三.四など…アガリの道が何度もあったがそれをキャッチ出来なかった…痛すぎるアガリ逃し…これが世に言う「キルクール」なのか……
そうこうしていると金平最終手番でツモ…
中、ドラ1。500-1000。
中は悲しみの親落ち。
南3局・ドラ四
金平とグッチが索子の混一色でぶつかる。
中は筒子の混一色へ向かい、北を暗刻、①ポンして聴牌⑥、西のシャンポン。
キャベツ太郎が追いつき二-五待ちの立直、平和、ドラ1。掴んだのは3回戦苦しい中。3900
南4局・ドラ5
点数状況:金平35500・中20900・グッチ42300・キャベツ太郎21300
金平は1300-2600で並び、中はとにかくアガッて終わりたい。キャベツ太郎はアガり続けて最終戦に繋げるか?
そのキャベツ太郎はなかなか手が進まず苦しい…
金平、5巡目でこの形

1300-2600どころか満貫ツモある形!

中は10巡目で役なし聴牌の形

なんとかツモリたい!

11巡目、中は⑤を対子にしてツモり三暗刻の形に。慎重にダマに構えて13巡目に3をツモり1300-2600。
3回戦は勝負所で大きいアガりを決めたグッチのトップ。
中は最後に大きすぎるアガりで3着にまとめた。
金平2着として、4回戦に大きいトップが必要だが可能性を残したか。キャベツ太郎は厳しい条件を突きつけられてしまった…

泣いても笑ってもあと1戦!

最終4回戦 栄光を掴むの誰だ!

座順・グッチ→金平→キャベツ太郎→中
中とグッチは2着順差あれば順位が変わる。
金平・55000点1人浮きトップぐらいの状況が出来れば優勝の目が見えてくる。
キャベツ太郎・1人浮きかつ並びも必要。中をラスに沈めつつ加点が必須。
各々条件を確認しつつ最終戦スタート。
東1局・ドラ③
中が自風の北が対子。グッチの親だけに早く流したい。グッチ、金平はまとまりにかける配牌。キャベツ太郎は白対子で索子の混一色へ。アガリと打点を見出せるのか?
道中、中は1枚目の北をスルーした。僕は焦って鳴いてしまいそうだが、勝負はまだ先と安全度を重視した選択か?
4者なかなか手が進まず3段目。キャベツ太郎は混一色一向聴でドラ③を引き悩み、中は北が山に深く、グッチは⑧ポンで断么ドラ1。2、七のシャンポン待ち聴牌で連荘を目指すが、キャベツ太郎から切られた南に声がかかる。アガったのは金平。七対子、1600。打点に不満はあるがここでも躱し手。グッチの連荘を阻止。
東2局・ドラ8
親を持ってきた金平は白対子で仕掛けるか?
キャベツ太郎はドラ対子!6巡目に4対子になり七対子ドラドラを目指す。中は重ための配牌。グッチは4巡目に役なしだが一向聴。対子の發が鳴けるか。
金平、道中で白を対子落とし、クイタンへ。この局も4者手がなかなか進まず、3段目。金平は③⑥待ち聴牌。キャベツなんとか七対子一向聴まで漕ぎ着けたるが、金平がツモり1000All。ジワリと詰め寄る。
東2局1本場・ドラ3
キャベツ太郎が5巡目に2暗刻。役満の香りがほのかに漂う…

ツモが応えてくれるのか!?

中は中を暗刻にして萬子の混一色へ。金平は八をポンで断么、グッチは白、④を仕掛ける。そして12巡目に

ツモが応えてくれた!選択!打点か?アガりやすさか?どっちだ!

どうしても打点が欲しい状況。選択は1.3のシャンポン立直!!
1発目のツモはなんと5……ポイント状況的仕方ないが辛すぎる…
その直後にグッチが白、ドラ1の1-4s待ちを力強くツモり500-1000(600-1100)
東3局・ドラ西。
グッチは3巡目に發、中が対子。索子の混一色か?
金平はドラが対子!活かせるか?
中は面子がなく苦しい…
キャベツ太郎は残り2回の親番で連荘必須。2巡目で以下

一気通貫or456三色がしっかり見える!

キャベツ太郎はなかなか手が進まず、金平とグッチで中を持ち合い、中は一向に手がまとまらない…
ここも重い展開で3段目へ
金平が②③を①でチーして、中と西シャンポン待ちの中片アガり。
グッチは發、1ポン。で索子の混一色模様。
キャベツ太郎は五六を四でチー。喰い三色で6の片アガり聴牌していたがドラの西を掴む…連荘の為には切らないといけないが…
グッチ、金平どちらにも弩級の危険牌。ここで高打点に放銃すればゲームセット…苦渋のオリ選択で南場の親番にかける。激痛のノーテン…
結果は金平の1人聴牌。中は我慢の展開。
東4局1本場・ドラ③
苦しい形が多い中、この局は9巡目でなんとか断么、平和一向聴。他3者も手が進まず、ここは中が先行出来るかと思ったが、グッチが追い抜く!11巡目には以下。

中の親番の連荘は許さない!

12巡目に四、13巡目には⑦をツモ。300-500(400-600)
中は後半に入り全く手が入らない…前半の勢いは何処へ…グッチはライバル中の親番連荘を阻止!!!
ここで点数状況(トータルポイント)
グッチ・32700(+19.0)
金平・36100(+3.4)
キャベツ太郎・24400(△47.3)
中・26800(+24.9)

ここで中とグッチの差が5.9p!!
金平も21.5p差まで近づいてきている!!
残り半周!!
南1局・ドラ②
逆転したい親のグッチの配牌が7種……これは苦しい……
逃げたい中は配牌で2面子!!4巡目には一向聴!
それより早い男が現れた!金平だ!!

ここに来て!金平に大物手が!!

高めには567三色もまであるじゃないか!!?
7巡目に中が追いついた!

選択!地獄か天国か!!

ここで中が選択したのは……
八だった…
金平からロンの声がかかる。安めだがまた一歩詰めるアガり!立直・平和の2000。
グッチは苦しい配牌で連荘厳しかったが、ある意味最高の横移動!!
中はまだトータルトップ目だが苦しい展開が続く…
南2局・ドラ四
グッチは發と中が対子でツモ次第で混一色も見える!
中は断么、一盃口が見える戦える形!
親番の金平は東が対子だがちょっと重そう…
7巡目

グッチが高打点聴牌!これをアガると逆転!

この時、キャベツ太郎も萬子の面前混一色一向聴。

こちらも高打点!!發がっ!!危ない!!

ここでキャベツ太郎から發が切られた!!
対面で何を引いたか見れなかったが、手が進んだか………
6巡目に中は自分のアガり目一杯で七を切ったのが裏目に出てしまったか…
グッチは大きすぎる満貫のアガり!
ここでグッチがトータルトップに躍り出る!!
グッチ・40700(+31.0)
金平・38100(+1.4)
中・24800(+22.9)
キャベツ太郎・16400(△55.3)

南3局・ドラ6
キャベツ太郎、最後の親番。
どこまで連荘出来るか?
キャベツ太郎の2巡目

345三色、東仕掛けも門前も対応可能!

高打点も見える!!ここに来て爆発の予感!
そして7巡目には役牌落として他家には怖すぎる先制立直!しかしフリテンだ!!

三色にはならなかったが充分の形!!

グッチ、金平はこの親の立直に立ち向かうのは見合わない。中はラスに落ちる可能性がある為捌きたいが手が重く……12巡目に意地の5ツモで4000All!!
一方で中はラス目に。グッチとの点差が重くのしかかる
東3局1本場・ドラ8
キャベツ太郎に中張牌がまとまった配牌でまたしても4000All見える!
打点の欲しい中は1面子、金平は面子なしと重い配牌。
4者なかなか手が進まない…連荘必須なキャベツ太郎は3をポンし9巡目にはドラも切り飛ばして必死の聴牌取りへ!
15巡目、「ツモ…」の発声。三をそっと倒した。
発声したのはトータルトップ目のグッチだった。
1000-2000(1100-2100)
その1巡前には選択があった。

下の写真
その時の河。手出しツモ切りは分かりません…申し訳ないです!

フリテンの①②③④待ちと三単騎の比較だが
前者は5枚、後者2枚。
キャベツは断么で①は使ってなさそうで①狙いで僕は前者を選びそう。実際三はキャベツ太郎が1枚使っており、最後の1枚を山から引き当てた…凄い判断だった。(①②③④は山4枚だった)
ここでキャベツ太郎はほぼ条件が消滅。辛うじてダブル役満ツモ条件。金平は役満ツモ条件
点数状況。
グッチ・41000(+31.3)
金平・33000(△3.7)
中・19700(+13.8)
キャベツ太郎・26300(△41.4)

南4局・ドラ8
ここで決めたいグッチだが配牌がバラバラ…
親番の中は連荘あるのみ。6巡目で

ひっつきの一向聴!

聴牌したのは11巡目。
ドラの8を引き入れてカン7待ちで先制し押さえつけに成功。しかしこの時点で山になかった。
グッチは早々に今局は厳しいと判断し、字牌も構える守備陣形で流局。
中は1人聴牌で僅かに詰めて、次局に繋いだ。
南4局1本場・ドラ6
グッチが早々に九をポンして対子の發バックへ。
首の皮一枚繋いだ中は、7巡目に一向聴。

ここからが長かった…

グッチは發を暗刻にしてフリテン三、六待ち。六はまだ山にある。その頃中は⑨を⑥に入れ替え、4をツモリ聴牌し立直出来たのは17巡目、残りツモ番1回!
宣言牌の3をグッチが仕掛けて五単騎に受け変えた。
グッチの目から四、五は4枚見えていて単騎に受けた方が安全かつ確実に聴牌取れる選択。
結果は2人の聴牌。まだ闘いは終わらない。
南4局2本場・ドラ白
中の配牌

これはキツイ…混一色か役牌かチャンタか

グッチの3巡目

こちらも厳しい。役牌にアガりを求める。

中は7巡目に二をポン。次巡には⑥⑦を⑧でチーと必死の聴牌取り…本当に苦しい…
グッチは11巡目で

7巡目に⑦を捨てていた……

平和の一向聴まで来ていた。しかし必要な⑦を捨てており、フリテン含み…苦しいかと思われた12巡目に⑦を引き戻し!!
3-6待ちの聴牌を入れ当然のダマテン!
13巡目、中に聴牌入れて欲しいキャベツ太郎から6が切られる。長い闘いの幕を降ろす「ロン」の声。
平和、一盃口の2000(2600+供託2本)

⑦の引き戻しで勝負あったか。
終了時の点数状況

3期目にしてアマチュアでの初戴冠になったグッチは終始冷静だった様に感じた。じっと堪え、押し返せる時にはしっかり押し返す。押し引きのバランスがとても良かった。
惜しくも2位になった中は前半のリードを活かすこと出来なかった。後半は前半が嘘の様に配牌、ツモが悪く苦しい展開が続いた。3回戦の南2局のアガり逃しを対局後に「あれは放送事故だよー」と悔しがっていた。
3位は金平。つねに捌く展開でアガリの回数はグッチ、中と差はなかったと思うが、打点に恵まれなかった。戦前のインタビュー時に僕の印象を伝えたところ「本当は躱し手じゃなくて本手をしっかりアガりきる麻雀をしないといけないんだけど…」
と語ったとおりになってしまった。
4位はキャベツ太郎。他3人と比べて配牌、ツモが常に苦しかった…初戦のラスが重くのしかかり、打点求める選択をせざるを得ない状況になり、より苦しい展開なったが、時折見せる高打点を逃さない手づくりは流石だった。

アマチュア選手の初戴冠!!

各者に見所があり、素晴らしい闘いを最後まで観れてとても良い経験になった。
規模は違えどやはり決勝は熱く、面白かった。
SAKURA LEAGUEはこれからも続く。4期もまた参加者が切磋琢磨して熱い決勝を目指す。
名古屋近郊の方で時間のある方は是非参加して欲しい。ゲストも参加するので情報確認してください!

是非フォローを!


僕も観戦記を書く側じゃなくて書いてもらえる側でこんな熱い決勝を打ちたいと思った。
(大変長い文章を読んで頂き有難う御座いました)

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