JICA外国人研修員様向け日本文化講座が再開
こんにちは。英語全国通訳案内士・茶道裏千家準教授 マインドフルネスジャーニーズジャパン代表の服部花奈です。
独立行政法人国際協力機構(JICA)様よりご依頼いただき、外国人研修員様向けオンライン日本文化講座をさせていただき、今年で3年になります。
元々は、コロナ禍により来日したばかりの研修員の方々への対面での日本文化講座ができなくなったことで、オンライン対応をしている講師をお探しになられた時に私を見つけてくださったことがご縁ですが、コロナによる対面イベントの規制も無くなった今でも、有難いことに引き続きご依頼いただいております。
きっかけはオンライン茶道体験
2020年4月に緊急事態宣言が出て
人生初めてのロックダウンというものを経験した
まだ記憶に新しいコロナ禍。
私は2009年に全国通訳案内士となりましたので
2011年の東日本大震災で
インバウンド業界が停止・停滞するのを経験しております。
あの時非常事態だったのは日本だけで
世界の各国へ影響は及んでおりませんでしたので
日本に最低限の日常が戻り外国人観光客が戻ってくるのに1年と見て
2011年は通訳案内の経験と知識を活かせる臨時の職を得て乗り切り
予想通り翌2012年からはインバウンドは右肩上がりで順調に回復していきました。
でも2020年のコロナ禍では全世界が同時にストップし
かつ終わりの見えないトンネルに世界各国が一同に入ったような状態で
「多分一年じゃ日常は返ってこないだろうから
インバウンドの早期回復の希望は捨てて
さっさと今できる新しいことを始めよう」
と淡々と決断し
2020年6月からオンライン茶道体験を提供し始めました。
ロックダウンから2ヶ月の当時
まだオンライン体験というものが世の中に溢れていなかったので
競争もさほど激しくなく
数ヶ月ですっかり忙しくなりました。
マインドフルネスを軸にした茶道体験でしたので
個人のお客様だけでなく
企業の福利厚生イベントとしての申し込みも多くいただきました。
そんなある日、JICAのご担当者様よりスカウトのご連絡を受け取りました。
JICA研修員は、日本と外国の架け橋になる方々
JICAには研修員受入事業というものがあり、ホームページの言葉を引用しますと
でございます。
母国で既に重要な社会的地位につき、国のこれからを担うことを期待されている優秀な方々ばかり。母国を代表して来日して、学び、帰国してからも日本との架け橋になる方々です。
そんな皆様へ、日本文化をお伝えさせていただくのは
ほんの少しだけ
国の国際協力の一部になれているような嬉しさがあると同時に
その役目を仰せつかったという責任で
背中がしゃんと伸びるような想いであります。
茶道だけでなく、和食、日本酒、花街、着物、観光など幅広く
最初は茶道の講座をご依頼いただいたのですが
当時オンライン花街講座(芸者文化講座)というのもやっておりましたので
そちらもご依頼をいただき開催いたしましたところ
当時JICAのオンライン日本文化講座としては異例の50名越えのご参加をいただきました。(通常は毎回20名程度でした。)
茶道講座も花街講座も
大変なご好評をいただいたことで
他にも講座をお願いしますとご依頼いただき
和食、日本酒、着物なども実施して参りました。
また、「日本観光TOP 10」「京都観光TOP10」「熊野古道」など
観光コンテンツを紹介しつつその中で日本の文化を伝える講座もさせていただいております。
一方的な講義ではなく、対話の上で理解を深めていく
質疑応答の時間は、学びを整理し深める大切な時間だと思っているので
質疑応答の時間はしっかり取って
疑問は全て拾っていくくらいの姿勢でお話しさせていただいております。
JICAのご担当者様からは
という身に余るお言葉を頂戴し
心より嬉しく感謝すると同時に
毎回大きなやり甲斐を感じながらつとめさせていただいております。
初夏まで月一で講座をさせていただき
猛暑の季節は一旦落ち着いておりましたが
秋から研修員来日ラッシュが始まるそうで、講座も再開です。
また世界各国からの素敵な皆様にお目にかかれることを、
そして日本の文化をお伝えするだけでなく
皆様と楽しい対話をさせていただくことを
心より楽しみにしております。
そして私のしていることが
現在と未来の
日本と世界の相互理解に
少しでも役立っていきますよう。
そんな想いでこれからも。
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