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大手企業様の外国人エグゼクティブ京都通訳案内

こんにちは、英語通訳案内士・茶道裏千家準教授 マインドフルネスジャーニーズジャパン代表の服部花奈です。

旅行会社様からのご依頼による観光客の通訳案内の他、企業様のご依頼で外国人エグゼクティブ社員/客先の接待としての通訳案内や、外国人エグゼクティブ社員日本文化研修もさせていただいております。

今回は接待としての京都通訳案内について書かせていただきます。


英語が話せるだけでは伝わらない日本のこころと文化を伝える役目

企業様から接待としての通訳案内のご依頼をいただくのは、「英語が話せる担当者が案内しただけでは、日本の文化や歴史が十分に説明できず、きちんとしたおもてなしにならないから」という理由をお聞きします。

もてなされる外国のお客様が 
本当に日本で良い時間を過ごし
ビジネスそのものだけではなく
日本の文化や、歴史や、思想をよく理解することが
日本人の価値観やコミニュケーションスタイルの理解に繋がり
結果的に日本の企業様への理解と絆と信頼が深まり
ビジネス関係がより強固になります。

また、実際に私が現場に入ると
英語をお話になるご担当者様のご負担がかなり軽減されます。

「あー、やっぱり全然説明の深さが違いますね。
僕さっきすごい適当なこと言ってしまっていました。質問されてわからないことも多くて困ってたので、ほんと今日一日ご一緒いただけて助かります!服部さんの説明を聞いて僕もすごく勉強になります。」

とおっしゃっていただき、
外国人の方のへのおもてなしになるだけでなく
日本人の受け入れ側の皆様の負担の軽減にもなるので
アテンドで不要なエネルギーを使わずに
エネルギーをとっておくべきところへ温存いただけるのではとも思います。

企業様案件の時は必ずお着物でご案内します

普段からお客様やツアーの内容によって、着物でご案内することもございますが、企業様の案件の場合は、接待としての通訳案内の場合も、研修の場合も、必ずお着物でご案内させていただいております。

企業のご担当者様より「当日は雨天の予報ですのでお着物はご無理をなさらないでください」とお気を遣っていただくこともございますが、雨の場合は雨の対策をして参りますので、天候に関わらずお着物でおもてなしをさせていただきます。

前回は秋でしたので紅葉のお着物。懐かしのマスク時代です。


ご担当者様と連携をとりながら

観光客の通訳案内と異なるのは、現場に外国人のお客様と一緒に、企業様側のご担当者様が同行くださる点ですね。

例えば前回の案件では
日本の本社の営業の方と
海外駐在の営業の方がご同行くださいました。

日本本社の方が当日のオペレーションの現場責任者として細かく動いてくださり、
海外駐在の方が外国人の方の日本滞在中全行程のアテンドをなさっていらっしゃいました。
(日本のご担当者様のみの場合もございます。)

なので私としては
お客様は3名でしたが
日本本社の方は
現場を回していくためにいろいろ動いてくださるので

茶会で言うと
私が亭主なら
日本本社の方はお詰め(*)のような感じで 
良いチームプレーで連携しながら進めていき
私はよりガイディングに徹することができました。
(普段はガイド業務と添乗業務を一人でこなします。)

そこが企業様案件の手厚いところですね。
そうやってクライアント企業様が
手厚いおもてなしをなさるからこそ
ガイドの私も
必ずお着物でお迎えしたいと思うわけでございます。
着るものでおもてなしの気持ちを表したいと。

*お詰め: 茶会における末客のことで、茶会について全ての流れを理解し、他のお客様や亭主への配慮ができる方が務める、茶会の縁の下の力持ち。

祇園でのお座敷遊びも、花街文化を理解して説明・通訳できる通訳案内士がいてこそ

前回のお仕事では、17:00までの京都観光の後、18:00から会社の社長様や重役様が合流して、祇園の格式高いお茶屋さんでのお座敷遊びもございました。

芸舞妓さんが七名同席、それはとてもとても華やかなお席でした。

そこでも、花街の文化をきちんと英語で説明できる通訳案内士がいるからこそ、外国人のお客様にその文化を正しくお伝えし、通訳することができます。

英語が話せても、花街の文化を理解していないと、何をどう説明したら良いのか、どう訳したら良いのか、わかりませんね。

「美しい」「華やか」「お食事も美味しい」だけでも確かに十分なおもてなしにはなりますが、
文化的なことをお伝えできると
おもてなしされるお客様も
よりその価値を理解し
花街の美しさをより深く体感し
そのお座敷を手配してくださった会社のおもてなしのこころを
より感じていただくことができると思います。

御礼まで、、、こちらこそありがとうございました!

前回のお仕事では、
お客様、社長様、みなさまに喜んでいただき、
社長様には素晴らしいお仕事の御礼にと
2週間後に
今度は私がもてなされる側として
祇園の同じお茶屋さんでのお座敷遊びにお招きいただきました。

とても素敵なひとときを
堪能させていただきました。

本当にありがとうございました。

私が接待の場で通訳案内をすることで
企業様が思い描くおもてなしをできますよう
毎回こころを込めて
現場に立たせていただいております。


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