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街の大判焼き屋さん

こんにちは、アラカンのおかんです^^ コロナで経営していたゲストハウスのお客様がほぼゼロに😵日々悪戦苦闘しながらもほっこりしたものを書いていきたいと思っています😄

大判焼って

今日は「大判焼」の話しです。昭和なおやつ、大判焼。おかんが小さかった頃、父はおみやげに大判焼を買ってきてくれました。呼び名も地域によって変わるようです。今川焼、回転焼というように。大判焼とは、ご存知のように、小麦粉、卵、砂糖を水で溶いて生地を作り、それを円形の型に流し込んで、中にあずき餡やカスタードなどを入れて、焼き上げたお菓子です。

赤提灯

ある日、おかんと母は用事で隣町まで電車で出かけました。用事が済むと、外はもう、夕暮れが迫っていました。駅に向かって歩いていると、歩道に3人ほどの列ができていました。「なんだろう」と目を向けると、赤い提灯。「大判焼」と書かれていました。

わあ、おいしそう

「おかあさん、大判焼きのお店だよ!」と母に声を掛け、お店の前で立ち止まりました。行きしなは気づかずに通り過ぎたほど、店はこじんまりとしています。透明のアクリル板から中の様子が見えました。年配の男の人が型に生地を流しこんで、具材を入れています。そのアクリル板にメニューが貼ってあります。赤い文字で150円。小倉あん、クリーム、チョコレート、チーズハム、白あん、紫芋あん、マロンアン、レアチーズ。どれもおいしそうです。並んでいた二人組のお客さんはちょうど、会計を済ませ、袋を抱えていきました。次は学生の男の子の番です。「何を注文するのかな」と思ったら、「クリームを一つ」と言うと、ほどなくして袋に入った大判焼を手に取りました。

順番がきた

いよいよ、順番が回ってきました。「どれにする?」「小倉とクリームと」母と相談です。母は、「マロンアン」と言うと、ご主人は「すぐにはできないんですよ」と言います。それならばと小倉とクリームを二つずつ頼むことにしました。おかんはご主人に「何年くらい、やっているんですか」と聞いてみました。「40年だよ」と言います。おかんは「すごいですね」と。「そんなことないよ」とさらりと言うので、「いやー、40年続けるなんてすごいことですよ」とおかん。「なかなかね。今はおいしいものが、たくさんあるからね」とご主人は語ります。「そうですよね。こういうお店、なくなってから懐かしんだりして。勝手ですよね」と短い会話をしたのでした。

アツアツ

受け取った大判焼の袋は「アツアツ」で冷たくなった手が温まります。「あったかいよ。触ってみて」と母にも声をかけました。電車の中で「今、食べたーい」という衝動を抑え、家までは辛抱です。家にたどり着いたおかんは、まだ暖かい、ご主人の大判焼をかぶりつきました。生地はしっとりして、中のクリームも甘すぎずに絶妙なバランスです。小さなお店をずっと守りながら大判焼を焼くおじさん。こういうお店、やっぱり、なくなってほしくないです。これからも健康に気をつけて、無理せずにがんばってほしいものです。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。それではまたね。ばいばーい😃






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