頭のいい人が話す前に考えてること
頭が悪くなる瞬間、頭が良くなる瞬間
問題1 ヤクザ映画『アウトレイジ』で殺されてしまう人の特徴とは?
答えは〝感情的な人〟です。 感情的になった人間が死に、冷静な人間は生き残っていました。感情的になった人間はさんざん利用されたあげく、みんな殺されてしまったのです。
私はこの映画から、感情的になったら、その時点で負けというメッセージを受け取りました。
キレないためのふたつの技術
①すぐに口を開かない
②相手がどう反応するか、いくつか案を考えて比較検討する
怒りなどのさまざまな感情をコントロールする機能や理性的な判断、論理的な思考やコミュニケーションといったことを行うのが、大脳新皮質のなかにある「前頭葉」と呼ばれる場所。(中略)前頭葉が本格的に働きはじめるまでにかかる時間は3〜5秒程度と考えられます。『イラッ』『ムカッ』としたときは、まずは6秒待ちましょう。
頭のよさを決めるのは誰だ?
他者です。
その人のことを頭がいいと認識している人が多ければ多いほど、その人は実際に〝頭のいい人〟なのです。
本書では頭のよさを社会的知性と学校的知性の2種類に分けます。
学校的知性とは数字で測れる「IQや記憶力、学力」など、ひとりで完結する力のことだと考えてください。 社会的知性はひと言で言うと、他者の思考を読み、他者の信頼を得て、他者を動かす能力です。
SQとは〝他者との関係において高い知性を発揮する能力〟
問題2 「この青の服と、白の服、どっちがいいと思う?」 デートで買い物中、相手からこう聞かれたら、あなたはどう答えますか?
最も適切な回答は、 「白と青、それぞれ、どこがいいと思ったの?」
黄金法則 その3
人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する
コミュニケーションの強者
コミュニケーションの強者は、承認欲求を満たしてもらう側ではなく、承認欲求を満たす側に回ることで、上手に信頼を得るのです。
強者の条件
1 自信を持つこと
2 口ではなく、結果で自分自身の有能さを示す
知性と信頼を同時にもたらす7つの黄金法則
①とにかく反応するな
②頭のよさは、他人が決める
③人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する
④人と戦うな、課題と戦え
⑤伝わらないのは、話し方ではなく考えが足りないせい
⑥知識はだれかのために使って初めて知性となる
⑦承認欲求を満たす側に回れ
思考の深め方
①「客観視」の思考法
・バイアスに意識的になり、自分の反対の意見や統計データにあたることで思考を深めよ
・言葉に敏感になることで思考の解像度が上がり、見えている世界も伝わり方もかわる。
・成り立ちを知ることで人と違うアイデアも深い議論も生まれる。
②「整理」の思考法
・話の分かりやすさは理解の深度で決まり、理解の深度はどれだけ分けて整理できるかで決まる。
・事実と意見を混同しない
③「傾聴」の思考法
・相手が話しているときに自分が話すことを考えるのではなく、まずは相手が言いたいことを正確に聞こう。
・ゴールの確認⇨考えていることを聞く⇨話を整理して相手の意思決定を助ける
・アドバイスしたいときほど、相手の話を整理しながら正確に聞く
④「質問」の思考法
・コミュニケーションの醍醐味は一緒に思考を掘り下げることで、ひとりでは気づかなかったことに気づくこと。
・一度にひとつのことしか聞かない
・目的を知らせる
⑤「言語化」の思考法
・◯◯ではなく、△△である。
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