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サックス奏者必見!!【金管楽器奏者によるオーバートーン攻略法】

下記の記事で解説している【息の音と楽器から出ている音の関係性】ですが、この仕組みは金管楽器だけではなくサックスなどの木管楽器にも当てはまります。

今回の記事では、【何故オーバートーンが出るのか】について具体的に説明していきます。

サックスでの実例

まずは以下の動画をご覧ください。

別の記事のトランペットでの実例と同じく、【サックスでEsの音を出している時は息の音もEs】【サックスでB♭の音を出している時は息の音もB♭】になっていることがわかると思います。
但し、サックスの場合(オーバートーンなどの例外はありますが)【このキーを押すとこの音が出る】というのが基本的には一対一で紐づいているため、多少体の中が適当な状態でも楽器から音を出すことはできますが、その場合【初心者っぽいしっかり楽器が鳴っていない音】が出てしまいます。

オーバートーンが出る原理

世の中にはオーバートーンについての解説が沢山ありますが、【どうやったら出せるのか】に関する説明はありますが【何故倍音(オーバートーン)が出るのか】に関する解説は見たことがありません(もしかしたらどこかにあるのかもしれませんが、私は見つけられませんでした)。

何故倍音が出せるのか。
その疑問を解くカギは【体の中の状態】にあります。
まずは次の動画をご覧ください。

こちらの動画では以下のことを行っています。
①ファのキーを押してファの音を出す
②その時の体の状態で息を出す(息の音の確認)
③オーバートーンの練習でよく使われる【低いシ♭のキーを押した状態で1オクターブ半上のファの音を出す】
④その時の体の状態で息を出す(息の音の確認)

②と④で出している息の音が同じ高さになっていることがわかると思います。つまり、【息の音がファの高さになるような状態】になっていることによって【楽器からもファの音が出ている】わけです。

オーバートーンが苦手な方は、この動画を参考に【今から出そうとしている音と同じ音を息の音で出せているのか】を確認してみてください。
もし息の音を上手く出せていない場合は、下記の記事を参考にして体の中のどの部分を変化させると息の音が変わるのかを研究してみてください。

オーバートーンの練習が有効な理由

オーバートーンを練習することによって、【楽器で出そうとしている音】と【体の中の状態=息の音】が一致している状態を体に覚えさせることができます。
その結果、【正しい息の出し方】を体が覚えることにより【音のツボを捉えたしっかりした音】が出せるようになるのだと思います。

その他の活用方法

今回紹介した【息の音を使った確認方法】ですが、オーバートーン以外の練習にも活用することができます。

フラジオ

フラジオも倍音を出すという点ではオーバートーンと同じなので、息の音による確認方法をフラジオの練習に組み込めると思います。

ピッチベンド

ピッチベンドのやりかたとして
・喉の状態を変化させる
・舌の位置を変える
などがあると思いますが、ピッチベンドで音程が変わる理由もオーバートーンと同じく【体の中の状態=息の音】が変わっているからです。
ピッチベンドがうまくできない方は、まずは息の音を自由自在に変化させられるように練習することをお勧めします。


以上、今回は【息の音の確認方法を利用したサックス練習方法】の一例として【オーバートーンのやり方】について解説しました。
もし他にも【こういう練習に活かせそう】などあればコメントで教えてください。

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