チェーン店には負けたくない!

その4 〜課題と意識改革〜

12月と1月の結果から店の弱点と課題は見えてきた。

課題

1.ノーレートフリーの午前中からの集客力
2.新規フリーの獲得(主に17〜22時)
3.新規セットの獲得

4月に新入生、新生活企画として10人のプロを呼んでばうんてぃを、千葉を盛り上げよう!
まずそこから決めた。(なかなかこんな尖った企画を打つ店は千葉市内にはないはずだ笑)

そして、課題を克服する為に4月から実行する半永久イベントを決めた。

1.午前中に来店された方は1日ゲーム代半額&軽食又はスムージーサービス。

2.新規フリーの方は次回1日ゲーム代半額券1枚、紹介者がいた場合は紹介者に2枚

3.新規セットの方は次回セット打ち放題券を1枚

リピート率は高いお店なのでまず、紹介を通して来店して頂く事を重点的に考えた。ありきたりのイベントかもしれないがまず行動(やってみる)が大事である。

それまでに弱点を克服していくプランを考えよう!
2月中に具体案をだし
3月には実行に移し
4月を迎える作戦だ!

克服点その1.リーダーシップと責任感。

ばうんてぃには2人の責任者はいるが、店長という存在がいない、理由はスタッフ全員で責任をもち、自分の輝ける場所でリーダーシップを発揮して欲しいという思いからだ。

まず毎日朝礼をする事とその必要性を説いた。基本ばうんてぃでは雀荘勤務経験のないアルバイトを採用している。
偏見かもしれないが雀荘勤務経験が長いうえコロコロ店を変えるのは無駄な知識ばかり増え、人の話を聞かないのではないか?という不安もあるし、優秀な人材なら要職を与えられて店を辞める必要もないだろうという考えもある!(だか人間は本気になればいつでも変われるとも思っている)

ならばフレッシュな人間を採用し、一から教えた方が長い目で見た時にプラスになるのではないかと感じた。
雀荘=麻雀をする仕事!ではなく。雀荘=接客業というのを強く意識させる必要がある。

その為に、お店のキャッチコピーでもある「やる気!元気!ばうんてぃ!」と「目配り、気配り、感謝の気持ち」は必要不可欠な要素であり、イメージ的にはできる居酒屋の接客に近づけたいのが希望であるが、なかなかいきなり、そのレベルに引き上げるのは難しく、先ずは元気に朝礼をしようという結論に至った訳だ。

その2.ビラ配り、フリーペーパーの活用

雀荘をオープンしてやはり地域密着と口コミがいかに必要不可欠な要素なのかは嫌というほど痛感した。
ツイッターなどSNSを頻繁に更新することによって、いわゆるやった気!になっていたのだ。
基本である地道な個人、個人に働きかける作業をもう一度見つめ直し、実行する必要がある。

長々と書いてはいるが簡単に言えば、朝礼とビラ配りをしよう!って事である。

しかしそんな簡単な事が3日と続かないのだ。

習慣とは恐ろしいものでよっぽどの意思がなかぎり、いきなり新しい事を始めようとする事に対して拒絶してしまうのだと思う。

理由としては仕事に対する慣れとモチベーションの低下なのは一目瞭然であった。

雀荘とは同じ作業の繰り返しで中々モチベーションを保ち続けるのは大変だし、長時間労働の部分もあるので、誰も面倒な事はしなくないってのは重々承知はしているが、社会人である以上、自分が求める最低限の仕事スキル、営業態度はクリアしてもらいたいと思うのは当然である。

自分を含め、まだまだこの業界に携わる人間は社会からドロップアウトしかけた人間が殆どで、基本自分に対して甘いのだ。
しかも麻雀という特技を持っている自負もあるのでプライドがめっぽう高い。
その部分を尊重しながら1社会で通用するような忍耐力と仕事に対するマインドを擦り合わせる為に小姑のようにグチグチ注意するのは骨の折れる作業だし、気持ちの良いものではないと心底感じるが、その個人がもつ眠っているバイタリティを呼び起こすのも経営者の腕の見せ所といったところか?

モチベーションの低下とそれに追い討ちをかけるように、コロナウイルスの影響もあったのか2月は1月よりも数字を落としてしまった。

まだオープンしてまもなく、雀荘は積み重ねの業種であり半年間は右肩上がりでなければおかしいのに、3カ月目で先月を下回ってしまうのは自分に対しての不甲斐なさと情けなさの感情しかでてこなかった。

しかし3月はスタッフの協力と努力のおかげもあり(ただ今いるスタッフの能力を誰よりも信じてるのは自分であり、まだまだその能力を引き出せると思っているので満足は一切してない)今までで最高の売上を作る事はできそうなのと、やっと黒字化できそうなのはポジティブに捉えていて、朝礼やビラ配りも業務内容に刷り込んだ。やっとスタートラインに立った気持ちだ。

今日は3月25日。

進化を問われる勝負の4月に向けて一週間を切った。おそらくばうんてぃにとって大切な一つ目の分岐点である。

3カ月かけて植えた種はどんな花を咲かすだろうか?

楽しみだ!

その5へ続く