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【読書感想⑥】仮説思考 著者:内田和成

更新まで時間がかかってしまいました。すみません。新しい仕事に就いてはや3ヶ月。先月からバタバタと新しい案件に追われており、忙しくしております。今は都内の広告代理店の営業として働いているのですが、広告代理店マンとして勤務するのは初めてなので、日々新しいことを学びつつ、前に進んでいるという感じです。

さて、今回読書感想を書かせていただく本は、元ボストンコンサルティンググループ日本代表である内田和成さんの「仮説思考」という著書です。長い間数多くの人に読まれている名著であり、すでにご存知の方も多いと思います。


著書ではその題名の通り「仮説思考」について書かれており、「仮説とは何か?」という根本的な内容から「仮説がなぜ必要なのか?」「仮説の使い方」がわかりやすく説明されています。おそらくみなさんも日々仕事をする中で、仮説を立てて進めるべきとよく言われると思います。その中で、改めて仮説とは何なのかという基礎に立ち返りたい社会人や新卒一年目の方におすすめの本だと思います。私自身は最近転職し、新しい業界で働く中で、闇雲に仕事を進めるのではなく、解決すべき問題の仮説と解決策の仮説を立てることを意識していますが、改めてこの本を読んでその大切さを理解することができました。

以下簡単に本の中で重要なパートを抜き出し、明日から使えるアクションプランに落とし込んでみました。

仮説とは:まだ証明していないが、最も答えに近いと思われる答え。つまり情報収集の途中や分析作業以前に持つ「仮の答え」。自分なりの答えを持つことで、情報の洪水に溺れることなく、限られた情報の中で選択肢を狭めることができる。その結果仕事のスピードが速くなる。
仮説思考とは:情報が少ない段階から、常に問題の全体像や結論を考える思考スタイル。つまり、物事を答えから考えること。仮説→実験→検証を繰り返すことで、仮説の質は高まる。このとき大切なのは、できるだけ短時間にこのサイクルを回すこと。
仮説には、「問題発見の仮説」と「問題解決の仮説」の二つがある。問題発見の仮説」の場合、「問題が起きている原因は〇〇である」という仮説をいくつか立てる。それを一つ一つ検証し、絞り込んでいく。ここで重要なのは、なるべく早く問題の仮説を設定すること。問題を発見したら、「問題解決の仮説」を作る。作ったら、打ち手を検証していく。
まずは少ない情報で全体のストーリーと構成を考え、必要な情報だけを追加で調べる。調べた結果に応じて、ストーリーを修正したり進化させたりしていく。情報や証拠が不十分でも、問題に対する解決の方向性具体的策まで踏み込んで、全体の仮説を作る。全体のストーリーを作ることによって、1.自分が何を考えているかが明白になる。2.すでにわかっていることや証明されていることがわかる 3.何が足りないのか、そのためにどんな情報収集や分析をやらないといけないかがわかる
・仮説を立てる方法:
方法①反対側から見る:
1. 顧客・消費者の視点をもつ:一人のユーザーになりきり、ユーザーは何を感じているのかを理解することで、新しい仮説が生まれてくる。
2. 現場の視点で考える:実際に現場に行って、具体的な事実を経験し観察する。その中で成功要因と課題を見つける。
3. 競争相手の視点で考える;もし自分が競争相手の社員だったら、我が社をどのように見ているだろう。相手は我が社の強みに攻撃を仕掛けてくるのか、それとも弱みを突いてくるのか。もしかしたら、相手がうらやましがる経営資源を自社がもっているかもしれない
方法②両極端に振って考える:戦争⇔平和、攻撃⇔防御両極端に振って考えることで、本質が見えてくる。
方法③ゼロベースで考える:仮説を立てる際に、最初は枠を外し、幅広く考えてみる。その後で、非現実的な仮説やすぐに反証の出る仮説を除いていく。

○明日から使えるアクション
少ない情報の中でも全体のストーリーを作る:調べた結果に応じて、ストーリーを修正。まずはストーリーを構造化して全体を見通してから、それぞれのブロックに適切なグラフや資料を盛り込んでストーリーを作り上げる。
・日常の中で仮説思考力を高める
- So What?(つまり何?)を常に考える:身の回りにある現象が起きたときに、それが意味するところは何か(理由・背景・周りへの影響)を考え続ける。
- なぜを繰り返す:最低5回はなぜを繰り返して、深堀りする。
- 日々の出来事から将来を予測:
- 新聞記事から考える:報じられている事象から、なぜそうなったのかという仮説=原因仮説を考え、それを検証してみる。実際にやってみる時は、あえて新聞に書いてあること以上の情報は調べない。
- テレビの話題から考える:例えば、韓流ドラマが日本で流行する理由の仮説を立て、その後、So What?を考えて、韓流ドラマの流行がどのような影響をもたらすのかを考えてみる。
- 職場の話題から考える:職場での話題を使ってトレーニングする。例えば、気に入らない上司に当たったときにどう対処すべきかを、相反する意見を出して、同僚とディベートする。
・気持ち悪くても結論から考える!

本日はここまでです。最後までお読みいただきありがとうございました!

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