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【短編小説】霊障相談所

おや、いらっしゃい。
ここへ訪れたということは、何か困ったことが起きているのでしょう?どれ…聞かせていただきましょう。

ふむふむ。なるほどなるほど…。
結論を述べる前に1つ言っておきましょう…私を欺くことは出来ませんよ。
何のことか分からない?まぁいいでしょう。
結果として、あなたの身の回りで起きていることはあなたのいもうとさんが祟っている訳ではありません。考え過ぎというものです。

どうしました?そんなに憤慨して。
そもそも祟りも何も、まだ生きていらっしゃるではありませんか。

あなたが襲ってマンションから飛び降りた義妹さんは。

何故知っているか?
それはあなたに憑いている少女達に訊いた方が早いのでは?

もうお帰りですか?随分青ざめておりますが、休んでいかれなくてよろしいので?
そうですか。それでは道中お気を付けて…。

特に高所へ出向く際は…背後に、ね。


おや、いらっしゃい。
あなたはどんな霊障にお困りで?

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