見出し画像

ウルトラマン第19話 / 「悪魔はふたたび」を見ました。 #ウルトラサブスク

100文字短評

東京に空が拡がっていると改めて気付く。"3億5千年前"と言う数字もおかしいけど、怪獣を液体状にして封印とは一体…普通死んでない?古代人の嫌がらせタイムカプセル事件だと思う。いや最早ブービートラップ。

東京のビル工事現場から発見された、奇妙なカプセルと金属板。調査が開始された矢先、人知れず掘り出されたもう一つのカプセルから赤い怪獣バニラが出現。金属板には古代人が「悪魔の怪獣」を封じ込めたと記されていた。やがて調査中のカプセルからは青い怪獣アボラスが復活。はるかな時を越えた因縁の対決が、今……!
監督:野長瀬三摩地
出演:黒部進
出演:桜井浩子
出演:小林昭二
出演:石井伊吉
出演:二瓶正也
特殊技術:高野宏一
脚本:山田正弘
脚本:南川 竜
(C)円谷プロ

ウルトラマン第19話 / 「悪魔はふたたび」 TSUBURAYA IMAGINATION
より)

感想

工事現場で発見された謎の金属カプセル

今回のウルトラマンは、工事現場から始まるのですが……。

前から思ってはいたんですけど、初代ウルトラマンの劇中って東京でも高いビルが全然ないですよね、やっぱり時代を感じます。
ウィキペディアでざっくり調べてみたら、1960年代の日本には高さ100メートルを超す超高層ビルは2棟しか無かったとか。
多分この辺りから高いビルが東京にぽんぽん生えていってんだと思います。
因みに初代ウルトラマン放映の2年前まで、日本一高い建築物はなんと国会議事堂中央塔(1936年~1964年まで日本一)だったと言う。

冒頭から話が脱線してはいますが、これはウルトラマンで学ぶ日本の風景、現代史という寸法です(※このnoteの運営目的の一つ)。


もう奇妙なカプセルはここから出ないだろうと言うフジ隊員だが…

閑話休題。話は戻りまして。
東京のビル工事現場で発見された、一見不発弾にも見える謎の金属カプセル。

この金属カプセルは、コンピューター顔負けの高度な分析能力を持つ宇宙考古学の権威・福山博士の鑑定により、3億5000年前(注:3億5000"万"年前ではない)のものだろうと超精密に分析されます。

普通の言語センスの持ち主なら、3億5000年前なんて変に半端な数字なんて使わずに、3億年前と切り捨てると思うのですが、福山博士は自分の分析能力にかなりの自信があるようで、はっきりと3億5000年前と断言します。これはすごい!

発見された奇妙な金属カプセルと金属板は分析のために回収されるのですが、ここでイデ隊員とフジ隊員が余計なことをします。
「(カプセルは)まだ出てくるんじゃないか?」
「何を言っているのよ」

フラグを立てられたら、そりゃ出てくるもう一つの奇妙なカプセル


偶然金属板の解読に成功するが…

科特隊のメンバーが極東支部基地で「恐竜の時代に猿やマンモスがいた!」だの、「いや人類はいなかった!」だの、「いやいや氷河期以前の時代には現代よりももっと発達した文明を持つ人類がいた!」だの言う、こんな人達に地球の平和を任せていて大丈夫なのかなぁと思わせる議論をしていた頃、謎の金属版の分析をしていた福山博士はこの金属板はどうも書類、何らかのメッセージなのだと気付きます。
ムラマツキャップの指示で、イデ隊員とハヤタ隊員が福山研究所に応援に向かい、ふとしたことで金属板に隠された文字の存在に気付きます。

人知れず掘り出されたもう一つのカプセルに落雷が…

金属板に記された古代人のメッセージの解読作業が始まった頃、工事現場から人知れず発掘されて、地上に露出していたもう一つの金属カプセルに不運にも落雷が直撃し…。

出現する赤い怪獣バニラ

中から(白くないのに)バニラという美味しそうな名前の付いた赤い怪獣が出現します。
このバニラ、中々強い怪獣でして、科特隊の空爆を食らっても動じません。
怪獣が暴れ始めた頃、金属板の古代語の解読にも成功するのですが、古代語で書かれたメッセージとは、

我々はやっと悪魔の怪獣、赤いバニラと青いアボラスとを捕らえ、液体に変えて、地中深くに埋めた。
決して開けてはならない。
再びこの怪獣に生を与えたなら人類は滅亡するであろう。

金属板のメッセージより

という人類滅亡を警告する恐るべきものでした。

……しかしちょっと待って下さいな。
この古代人とはどんな人類なのでしょう?
恐竜よりも遥か前に栄えたという古代人と現代のホモ・サピエンスは恐らく、というか絶対に別種の生命体でしょう。
それに生物を液体状に変える技術とは一体どんなテクノロジーなのでしょう?
というか普通死んでませんか、それ?
生命活動を維持したまま生物を液体状に変えてしまうという謎テクノロジー?(映画『美女と液体人間』を連想)


……古代人よ、普通にこの怪獣達に止めをさせって。
劇中やたらタイムカプセル、タイムカプセルとか言ってましたけど、こんなのはもうブービートラップじゃん。


古代人の嫌がらせで現代まで残されたとしか思えない二大怪獣

古代人のメッセージの解読は間に合わず、人間に発掘・分析されていた青いカプセルからも怪獣アボラスが出現してしまい、古代人の嫌がらせで現代まで残されたとしか思えない二大怪獣は国立競技場で激突します。

今回は怪獣の都市破壊の特撮も見どころだと思います。
怪獣が何かを求めて侵攻する様子はどこかゴジラみたいだなとも思いました。
特に悪魔と呼ばれるだけもあって、この二大怪獣はかなり強く、ウルトラマンはアボラスを仕留めるのに、なんとスペシウム光線を豪華に3連射もします。

……しかし、こんな大怪獣を撃退して、液体にして、数億年も残していった古代人とは一体……。


総評

ウルトラマン第19話 / 「悪魔はふたたび」、個人的にこの古代人は何者なのかが気になって仕方がないエピソードでした。
だって、生物を液体にして保存出来る連中ですよ。
絶対、頭おかしい文明だ。
この事件はタイムカプセルなんかじゃなくてブービートラップなのだと思います。
今回は物語がビル工事現場から始まったこともあって改めて気付いたのですが、1960年代の東京は空にビルではなく、青空が拡がっていたんだぁなと気付きました。

本日のお気に入りの台詞

「わーい、ウルトラマンが勝ったぞぉおお!!!!」

「わーい、ウルトラマンが勝ったぞぉおお!!!!」

★布教

月額税別500円(税込550円)からウルトラマンシリーズの約1,200エピソードが見放題!
無料プランもあるので、ウルトラマン好きな人や興味がある人はまずはお試しで入会してみてはどうでしょう!
なおウルトラサブスクへの登録にはTSUBURAYA アカウントとdアカウントが必要です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?