背景画像作成2

完璧主義で結果が出ない野球選手へ

幸せなウソをつく日、クリスマス・イブが近づいてる。天気予報によると、わが町では、雨は夜更け過ぎに雪へと変わらないみたい。

今日は、完璧主義という暴れ馬を乗りこなす、そんなお話。

完璧主義:完璧な状態を目指す考え方、あるいは人のこと

こんな選手を見たことない?山の天候か!と突っ込みたくなるほど、突然崩れる投手とか。幽体離脱か!と魂を呼び戻したくなるほど突然やる気を失う選手とか。「いるいる」とか「自分のことだ」とかあなたが思っても思わなくても僕は話を続けるのだけど、もしかするとその選手は完璧主義かもしれない。

完璧主義のイメージ、どう?冷徹、クール、隙がない…そんな感じ?だよね。でもね、実は超かわいいやつ。人一倍責任感があって、人一倍頑張り過ぎて、人一倍疲れる。だから「へい、らっしゃい」と元気に営業してたのに突然シャッターを降ろす。疲れたと。もういいと。まだ昼なのに。

で、とにかく失敗をしたくないから「できる!」と確信をもてるまで腰をあげない。だから時すでに遅いことはしばしば。完璧主義は何よりも中途半端が嫌い。クロちゃんより嫌い。だから60点とか70点はありえない。100点だ。もしくは0点だ。オールオアナッシング。デッドオアアライブ。ビーフオアチキン。

自分が好きだし、人に認められたいし、妥協もできればしたくない。でも理想と現実に差があることはわかってる。だから過去の失敗をいつまでも引きずる。

そんなかわいい性格なものですから、完璧主義の結果はふり幅が広い。ノーヒットノーランかメッタ打ち。完封かコールド負け。猛打賞か3タコ。試合に出てみないとどうなるかわからない丁か半かのミステリアスな選手なわけです。

で、完璧主義に「ほどほどでいいよ」って言うのは、妻に「少しくらいぽっちゃりしているほうが可愛いよ」というくらい意味がない。スリムが美しいって思っているんだから、完璧サイコーって思っているんだから。

ならば、完璧主義のデメリットを抑えつつ、メリットを活かしたほうが合理的。完璧主義のメリットは何か?高品質な結果を目指すマインドを持っていること。デメリットは山ほどある。人に頼らないとか、行動が遅いとか、いろいろあるけど、こと野球において影響が大きいのは「過去の失敗にとらわれやすい」ってことだな。

ならば、やることは一つ。過去の結果にとらわれないこと。

つまり完璧な過去ではなく。完璧な未来を目指す。たとえばこう。

マウンドに立ったら完全試合を目指せ。四球を出したらノーヒットノーランを目指せ。ヒットを打たれたら完封を目指せ。点を取られたら完投を目指せ。完璧な結果ではなく、いつも今から完璧を目指せ。

これなら思い通りの結果が出ない、なんてこともないから、途中で「やーめた」なんてこともなくなる。

まとめるとね。

パフォーマンスにムラのある選手は「完璧主義」の可能性が高いって話。完璧主義のモチベーションは過去や結果。だから結果が出ない時はとことん落ちるパフォーマンスもテンションも。で、そんな可愛い完璧主義のパフォーマンスを安定させるには、モチベーションを未来に向けてやる。

完璧を目指せ、でも今から。

良いクリスマスを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?