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ブザマな姿を子どもにさらすべき理由

夏の甲子園中止。地方大会も――

中止の決定は尊重する。命、健康が大事だし、他県への移動は自粛って言われているし、待機してくださるお医者様が不足してるし、練習どころか登校さえできていないし。

そんな状況の中で、野球をやる難しさは、みんな理解してる。だけれども、あまりに早いし、そっけない。

この経験を糧にして…甲子園を目指したことに誇りを…栄冠は永遠に君に輝く…次の一歩を踏み出せ…って言いながら、もう閉店ですよって、ガラガラとシャッターを降ろす大人。

ちょっと、待ってよ。こんなことってある?

期待を持たせてちゃいけない、って意見もあるけれども、本当にそうだろうか。子どもたちが早く切り替えるために早く決断する、ってのは一見すると合理的。

だがしかし、

本当は出来たんじゃないんだろうか?もっと大人が頑張ってくれていたら、最後の夏は…最後の大会は…

そんな思いで子どもたちを歩ませていいのだろうか?結局は、子どもたちの歩みを遅らせることになるんじゃないだろうか?

まだゲームセットではなくて、最後の最後まで粘って粘って、あがき続けること、そんなブザマな大人の姿を見ることも、子どもたち力になるんじゃないだろうか?

「アウトと言われるまで全力で走れ」

「野球は最後まで諦めないスポーツだ」

「最後まで自分を、仲間を信じろ」

そう言ってきたのは、ボクら大人ではないか?ならば、大人も、そうするべきだ。

野球だけ特別扱いするな、ってよくわからない声にも負けちゃいけない。皆、自分が愛する競技は特別だ。サッカー選手はサッカーが特別なものだ。バスケ選手はバスケが特別なものだ。

同じように、野球人は野球が特別だ。

他の競技を中止にさせて野球を開催しようとしているわけではないよね。野球人が考えているのは、ただ野球を、、、それだけだ。

アウトと言われるまで全力でやる。諦めない。最後まで仲間の俺たちを信じろ。そんなメッセージを子どもたちに送り続けなきゃいけない。

子どもたちが次に進むための力を。それが大人の美しき無様な姿を見せることだ。

お前ごときが、と言われるかもしれないが、そんな思いで、今、ブザマにキーボードをたたいてる。


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