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経管栄養の手順(実践編 その1)


ミルトン液に浸してあるお道具一式

母は、経鼻の経管栄養です。

経管栄養というと、胃ろうを連想される方も多いかもしれません。実際、入院中、胃ろうという選択肢もありましたが、諸事情により、入院当初お鼻にチューブを入れてお薬やら栄養やらを入れてたそのままの、経鼻経管栄養のまま、退院しました。その経緯は別記事で書きたいと思います。

母は、1日2回、1回に付き400kcalの栄養を摂取します。1日で800kcal、少ないようですが、入院中は1日3回で1200kcal、寝たきりで運動量が少ないため、だんだんと太っていきました。訪問診療の先生には、1日に2回で充分というご判断をいただいて、私としては本当にとても助かりました。

というのも、経管栄養の始めから終わりまで2時間ほどかかり、栄養が終わったら、態勢は30分〜1時間くらいそのままで、その後、体の向きを換えてあげたりするので、栄養の前後の細かなことなど含めるとさらに時間を要します。1日3回だと、合間に出かけるなど、動ける時間がかなり短めになり、しかも合間には、訪問診療、訪問看護、訪問入浴、訪問マッサージ、ヘルパーさんは毎朝&毎夕来てもらう、などもあって、外に出られるか?と若干の危惧を感じていました。が、おかげさまで栄養は1日2回、本当にありがたいです。

病院ではチューブやシリンジ(注射器みたいなので針は付いてない)は一回使ったら廃棄ですが、自宅では経費削減のため再利用します。
なので、入院中、何度も看護師さんと一緒に経管栄養のやり方を練習をしながら、チューブやシリンジの洗い方も練習させてもらいました。

今、思うと、看護師さんたちは、いつも「大丈夫そうですか?何度でもやりましょうね」と、お忙しい中、親切に指導してくださって、きっと私の不安マックスを察知していたのだと思います。

食器用の洗剤で洗ってから、ミルトン液に1時間以上浸します。ミルトン液は水を切ってそのまま使えるとのことですが、私は、浸けっぱなしです。使うときに、ミルトン液から取り出して、水でさっと洗い流して使っています。

病院ではミルトン最押しでしたが、介護サービス関係者はほぼほぼ全員、普通の漂白剤を薄めて使えばよいと言いました。ミルトンも漂白剤も成分は同じで濃度が異なるだけ、ミルトンは高い、と。

でも私はミルトンを選びました。なぜなら、もしうちにある漂白剤を使って、濃度にどんなに気をつけて薄めたとしても、私ならきっと間違えるだろうと思うから(笑)
間違えたらと不安に思うくらいなら、ミルトンさんが水4リットルにミルトンキャップ2杯と言うならば、そうしようと思ったのです。
そして、4リットル入る容器は用意せずに、手持ちの使ってない水切りバスケットを利用、2リットル入るバスケットならキャップ1杯で、と、これなら間違えない、心配ない、ノーストレスです。
ボトルの半身はミルトン液に浸ってないけれど、それすなわち、半身は常に水切りかごで水を切っているのと同じではないかと思って、最低1回、ボトルを裏返して、ボトル全身ミルトン液に浸るよう、台所に行ったときに思い立ったらボトルをくるっと反転させています。
書いてみると、思いの外、長くなりました。

どこかの誰かのお役に立てば幸いです。
お読みくださりありがとうございます。

次回に続きます。

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