2024-01-08


元旦わたしは寝込んでいた。
12月初めから頭痛に眩暈と耳鳴りに悩まされ、大晦日ギリギリまで働いたわたしは倒れ込むように布団にいた。ゴーーという微かな音と揺れる視界に「ああ、ひどなってきたなあ。」と思ったのも束の間。リビングのテレビからアナウンサーの鋭い声。兵庫県にも揺れは確実に届いていた。気味が悪かった。
その後スマホやテレビで目にする情報や書き込みに、とても影響を受け軽くノイローゼになった。ひたすらに、ただただ1人でも多くの人々に1日でも早い平穏が訪れますように。ぐっすり眠れますように。


博士課程まで進んだ知り合いの進路が決まったらしい。報告と共に、今までの感謝として本をくれた。自分が読んでわたしにと思ったそうだ。ガンを患った方の闘病エッセイで、痛快な語り口だった。
わたしはガンではないけれど、生涯向き合わなければならない持病があり、去年はその薬の副作用にひどく苦しんだ。もう二度とあんな思いはしたくない。なぜだかその頃の自分と本の内容を重ねてしまい、辛くて読めない。
彼はわたしが患ったことを知っている。どんな思いで手渡しできたのだろう。

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