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フィギュアスケートの出会いがなければ、いまの生き方はしていない

私とフィギュアスケートの出会いは
ソチオリンピック閉幕から始まりました。

次の平昌へ、全力で挑む、それは・・・
彼女が、衣装に拘る姿勢に現れていました。

私は、佳菜子さんの笑顔が大好きです。
笑顔があったから、私も全力で挑めました。

私に欠けていたのは・・・
日々を笑顔で生きる姿勢です。

どんな苦難でも・・・
笑顔とユーモアで乗り切る姿勢です。

佳菜子ちゃんの笑顔には勝てませんが
いまは 少し、近づいたと思っています。

彼女は、驚くほど繊細ですが
笑顔で乗り切る術を知っています。

逆に、時折みせる真剣な顔に、戸惑いますが
5秒もすれば、笑顔になっており・・・
まさに、笑顔で生きるお手本でした。

今でも 彼女の笑顔を見るたびに
私も負けないぞ・・・と
自分の心をチェックしております。

当時の衣装制作では・・・
満知子先生からヒップを 美しく魅せてね

その優しい言葉が、とっても重く
ラインカッティングの繰り返しでしたが・・・

いつも、彼女の笑いが 絶えなかったことで
私も、心穏やかに 取り組むことができました。

おかげで、人体の運動力学まで 研究ができ・・・
それがいまの、服の緩み思考に活かされております。

笑顔の絶えない彼女でも、試合前になりますと
体脂肪は、更に落ちていきました・・・

衣装を詰めるたびに・・・
プレッシャーと闘う心が、伝わってきました。

私が、彼女から学んだのは・・・
どんな苦境でも、笑顔で乗り切る姿勢です。

彼女が引退を決め・・・
私も 新たな人生に挑もうと、笑顔で腹を括れました。


そこからミャンマーで・・・
マックスマーラの工場つくりが、始まった次第です。

若い頃から、海外で縫製工場を作ってきましたが
さすがにミャンマーでは、度肝を抜かれました。

しかし・・・
私には、笑顔で生きることへの挑戦でもあり

私の人生において・・・
人と共存する生き方が 原点になる
その考えを 信じておりました。

人は 仕事で、失敗をした時 ・・・
怒ることは、簡単です
反省することも、簡単です

もう一度 やらせてくださいと・・・
スタッフが発言する、空気がありますか

私の築いてきた職場は、真逆でした。

真面目な顔をしていれば・・・
仕事をしていると思っていますから

歯を見せれば、不真面目と言われる
いま考えれば、本当に情けなく思います。


MaxMaraのモデリストは
笑顔の溢れる職場をつくる・・・
それを理解できる、素晴らしい人材でした。

彼女との出会いが、私を更に進化させました。

すべての作業をマニュアル化する
どの職場からも、進捗を見えるようにする

そして、遅れる人を助ける・・・
その仕組みが、個々の能力を高めると考えています。

みんなが、従来の発想にとらわれない
その空気から、新たな創造が育まれます。

忙しくても、笑える空気がある
・・・ 私は、そんな職場が好きです。

ミャンマーの自宅から、外を眺めると
自然があり・・・ とっても 好きでした。

毎朝、聴いた曲があります・・・
不便な生活環境に・・・
妙に合うんです・・・心も静まりました。

レナード•コーエンのHallelujh(ハレルヤ)です。

私は、この曲をボブディランから聴き
その後、レナード•コーエンの存在を知りました。

彼の生き方、人生を知るたびに
この曲を愛する気持ちは、深まっていきました。

ミャンマーの生活感を忘れないよう
いまでも、毎朝聴いております。

ミャンマーで、私の出した答えは・・・

次世代は、お客さまの意向が宿る
・・・服創りが必要だということ。


MaxMaraは、リバーシブルコートが主流でしたが
そのハンドメードには、素晴らしい技術がございます。

その技術を、次世代へ継承したい・・・
それが・・・私の1枚生産にこだわる理由です。

お客さまの顔が見える・・・
そこから、モノづくりの仕組みを築くことです。

私は、アパレル産業のモノ創りから・・・
40年間、1枚生産の可能性を追求していました。

日本の縫製工場から始まる40年でしたが
ハンドメードのモノ創りなら
新たな産業構造を創り出すことができる
・・・ そう考えております。

ファッションの好きな若者は、実現できます。

ただ、従来のビジネス思考では、
・・・ 成立しないと感じます。

私が、大切に思うのは・・・
ビジネスを通し、人がどのように幸せになるのか
そのことを考え抜くことです。

私は、服つくりを通し
人を大切にする経営を考えてきましたが
最後は、自分自身でモノ創りがしたくなりました。

同じ地球の中で・・・
餓死をしていく人々

モノが豊富にある、豊かな国
・・・  紛争の絶えない国

私は、今までのような消費社会に
・・・ 戻りたくはありません。

地球と向き合い・・・
私は、モノを長く愛用します。

海外で生活をする中・・・
いろんな価値観に遭遇いたしました。

日本の若者に、必要なものはなんだろうか
その追求かもしれませんが・・・

私は、モッタイナイ精神の道を歩みます。

いまの日本で、私にできること・・・

9月からハンドメードの
服つくりクラスを準備します。

プロの方から、素人の方まで対象に
企画から生産まで、各自が行っていただきます。

未経験の方は、1から 私が対応しますが
条件は、まず自分の服を創るということです。

デザイン企画は、ダブルフェースという素材を使用し
1枚仕立ての服になりますが、自分のサイズです。
デザイン企画から生産まで、3ヶ月で仕上げます。

私の中では、未経験の方を
どのように導くか、そんな想像をしておりますが
・・・ 何事も自分でやってみることが大切です。

自分の顔、体型に似合うデザインとカッティング
服の着心地感を学ぶには、自分で体験することです。

いまは、コレクションの準備をしながら
そんな計画を楽しみに、妄想してしております。

やっと、桜が咲き始めますね
いつも 週末になりましと・・・
ミャンマーの娘たちからメールが入ります。

先生、元気か・・・
生きているか・・・

学んだばかりの日本語に、時に吹き出しますが
みんな必死に笑顔で生きていると思うと・・・

私も負けられないと
日々、そんな気持ちで過ごしております。

どこで生きていても、どんな仕事をしていても
笑顔を創り出す空気が、大切です。

人の心がつくる・・・
その空気があるから、発想も広がります
そこから意義と価値を見出すのです。

頭の良い方に欠けているのは
自分をさらけだす・・・勇気です。

私は、フィギュアスケートの出会いがなければ
・・・ いまの生き方はしていません。

私には、いまの生き方が 幸せなんです。

いつも、みなさまの投稿を読ませて頂き
ほっとする、時間を過ごしております。

私の妄想で・・・
皆さまの容姿は、すでに出来上がっており
時に笑いを堪え、楽しく拝読しております。

昨日、#ビジネスの出会い のテーマを拝見し
私も、改めて自分の生き方を振り返ってみました。

皆さまとの出会いに感謝します。
2023.3.8. 夢宵桜月 水谷勝範

Webからファッションを創る、それが私たちのプロジェクトです。服作りとはいえ、私たちが大切にしていることは、お互い共存し成長できる社会になることです。皆さまとの出会いを愉しみにしております。水谷勝範