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マカロンは一人一個。が分からない。

4つマカロンをもらいました。

お父さん・お母さん・僕・私の4人家族です。
マカロンは一人何個食べていいでしょう?

という問題があったら、あなたは何と答えますか?

おそらく大概の人は誰かがマカロンアレルギーで嫌いではない限り、4人全員に平等に行き渡るように

「一人一個ずつ食べられるね。」

と言う答えを出すことと思います。

中には異論もあるかとは思いますが、私の中ではその考え方は「普通は」と言うカテゴリーに入ります。

けれども旦那は違いました。
いつもいつも一人だけ2個も3個も平気で食べてしまう。

「なんで?」と聞くと
「賞味期限が近かったから」とか「誰も食べないから」という答えです。

「後で食べようと思っていたのに」と言うと、「そんなの知らない」とキレるのです。

4つあって4人家族なら普通は一人一個だよね。

「普通は」というカテゴリーなので、当然「わざわざ言わなくても共通の認識として分かっていること」と言う前提で暮らしているので、わざわざ「4つあるから一人1個ね~」とは言いません。

ここが「ちょっと変わっている人」が「いや、もうその範囲じゃないよね。もしかしたらアスペルガーかも」となるポイントです。

不思議ですよね。

アスペルガータイプの旦那さん、どうしてそれが分からないんだろう?

原因①誰かと住んでいる感覚がない。
旦那はおそらくアスペルガー症候群の中の「孤立型」です。
周りに人がいても、一人でいる感覚になってしまうのが孤立型。
認識できない、というより興味がない、と言った感じです。

家族と暮らしていても、自分以外の人がいて、その人の事を考えて行動する、ということが出来ません。

原因②人の気持ちが分からない
アスペルガータイプの人は人の気持ちが分かりません。
と、言うか想像力が足りないのかな、と感じています。
これは孤立型の特徴でもあります。

余っているマカロンを見つけた時に、自分は食べていたら、
・これは誰かが楽しみに取ってあるのかな。
・誰かのだったら勝手に食べたら悲しむよね。
と考えることが出来ないようです。

旦那本人に確認したら「そんな事、考えてみたこともなかった!」と言っていました。


我が家での対応策

「基本的に4つあったら一人一個ね」
と言う説明・・・というルールがある、という事をまず明確化しました。

「察する」という事が出来ないため、理解してほしい事は言葉にしたり紙に書いたりしないといけません。

決めたルールは紙に書いて貼ります。
今回の場合は冷蔵庫に貼りました。

でもそれだけでは足りません。

常に旦那の世界には自分一人しかいないため、パッと冷蔵庫を開けた時に分かるように、マカロンの袋にも持ち主の名前を書くようにしました。
小分けになっていない物は名前を書いたタッパーに分けてしまいます。

また、似たような案件でおかずを大皿に盛ると人の分を残せない、という事も発生したので、我が家ではおかずは一人ずつ分けて盛り付けています。


もう1つの原因
実は旦那のこういった行動には発達障害以外にも原因があります。
それは親の対応です。

旦那の母親は、旦那が他の人のマカロンを食べてしまった時、
「いいよいいよ。私の分あげるから。食べな。」
という対応をしていました。

実は私も同じように考えるタイプだったのですが、この行動が勘違いを助長させていた事に気が付きました。

子供が食べたがった時に自分の分を渡す、という事自体は悪くないとは思うのですが、それは子供が「お母さんも食べたいだろうに自分の事を思って譲ってくれた。」という人間的で情緒的な背景が分かっていた場合です。

アスペルガータイプの旦那の場合、そういう想像力も気遣いもないため、欲しいだけ貰えるものなのだと、人は自分にそうしてくれて当たり前なのだと勘いしたまま大人になっているのです。

勿論、旦那が子供だった頃は発達障害という言葉も一般的に認知されておらず、母親がそれを認識することは難しかったのですが。。。

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