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マンボウの花図鑑

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お散歩ノートが気がついたら花図鑑みたいになって来たので、お花中心の記事をピックアップしてみました。タイのお花もありますよ〜
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記事一覧

週末絵画:里山の草花

平日に半休を取って、月に一度、野山での植物調査に参加している。 今までは、専門調査員のいう植物名をメモるだけで精一杯だったが、今回から、その場で速記的に絵で特徴を書くことにした。 細部は後で確認出来るように写真も撮っている。立ったまま筆を走らせた速記の絵のままだと輪郭線が不明瞭だったり不正確だったりするので、週末に手直し。なので手順としては、①花か蕾か実のある植物を観察→②種を同定(専門家や図鑑や植物同定アプリなどで照合)→③名称を手帳にメモ→④特徴を絵にする→⑤絵の構図

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田植え前 泥と戯れ 蛙の声

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雨の間に 光求めん えごの花

砧公園の花壇で出会ったボリジ

東京都世田谷区にある砧公園。この方面に来る機会は滅多にないのでせっかくと思い、資格試験会場からの帰り道、黄昏時に散策した。元々、行こうとしていた世田谷美術館は企画展が来週からだったので断念。都内は色々なものが圧縮されているようで、地元ならハイキングコース一つ分くらいの短い距離の中に、庭園のように美しい公園や美術館、乗馬場(馬事公苑)に由緒ある寺院など見どころが盛りだくさん。高評価を得ているお洒落でグルメなお店も数え切れない程あって、歩いているだけでワクワクしてしまった。完全な

学名の意味を調べて驚いたツルオドリコソウ(蔓踊子草)

斑入りの綺麗な葉に、不思議な形の花が幾重にも積み重なっているツルオドリコソウ。花が黄色いので、キバナオドリコソウとも呼ばれている。 でも、ツルオドリコソウは園芸品種で、本来野山に咲く在来種のオドリコソウとは、別ものらしい。 早速、最近はやりのAIチャットなども活用しながら、あれこれ調べてみた。 オドリコソウ(学名:Lamium album var. barbatum)は、シソ科オドリコソウ属の多年草で、北海道、本州、四国、九州に分布し、野山や野原、半日陰になるような道路

花色で名前がついたかアリアケスミレ(有明菫)

上から見ると、気がつきにくいくらい小さく路傍に咲くスミレの花々。スミレには、いろいろ種類があると思うが、詳しく人に名を聞くと、アリアケスミレだそう。 良く見えなかったので、上の写真の左上にあるミヤコワスレのような色付きの花をピントが合う距離までスマホを近づけて接写してみた。大きさは2.5cmほどか。 花色は白に少し筋が入るものから、紫の筋の目立つもの、弁そのものに紫を帯びるものなど変異があるそうで、写真に撮れたのは、紫の筋の目立つものかと思われる。 撮影場所は、小川の土

別に根を周囲に張り巡らせている訳でもないオオジシバリ(大地縛)

久しぶりに好天に恵まれ、自然観察好きの仲間だけで春散歩を楽しんだ。私は全くの素人だが、周囲は専門家揃い。歩く生き字引を複数人携えての豪遊である。ただ、専門家を大勢揃えても問題がある。自分の記憶力が悪く、聞いたそばから忘れてしまうのだ。 なので、スマホ片手に必死でピントを合わせて撮影し、名前を聞き間違えていないかネット検索で写真照合して確認しつつ、ネットが繋がらない奥地に入ったら紙のメモ帳に切り替えて記録した。のんびり散歩のはずなのだが、とても忙しい。 さて、まず最初に目に

気分はもう春爛漫、花散歩

3月も半ばを過ぎると、ぐっと華やぐ季節になったのを感じる。陽気に導かれるように、昼休みに皇居東御苑を散策。その中でも凛としていてひときわ目を惹いたのが、こちらのコヒガンザクラ。 コヒガンザクラ(小彼岸桜)は、マメザクラ(豆桜)とエドヒガンザクラ(江戸彼岸桜)を交配した雑種とのことで、「豆」と名のつくマメザクラの形質を引き継いで、樹高が高くならず樹形も小ぶり。春の彼岸の頃に小さな淡紅色の花(直径2~2.5cm)を咲かせることから、この名で呼ばれるようになった模様。 なお、コ

枯れぬ葉に 時を忘れる サボテンの花

ズボラな自分には水遣りを忘れても枯れないサボテン辺りがいんじゃないかと、多肉植物の取り扱いが豊富な園芸店に、先週末行って来ました。 多肉植物って可愛いですね〜。しかも値段が手頃 価格が手頃な理由は、きっと増やすのが比較的簡単だからなんでしょうかね? しかも花もびっくりするような形態で、思わず写パチり この日は、たまたま園芸店の夏季休暇前の特売日でして、植物はほぼ全品半額ということもあり店内はなかなかの混雑。しかし、いつもより安いからという理由であれこれ買うのはマズいで

皐月去り 紫陽花褪せて 梅雨何処

今日は和暦で皐月晦日、陰暦五月の最終日です。明日から文字通り水無月で、猛暑の晴れの日が続きそうな予感がします。 夏バテしないように、スタミナが付きそうな食事にしようっと!

花菖蒲 時代を超えて つなぐ色

先週末になりますが、近所の公園に花菖蒲を見に行って来ました。シーズンも終盤でしたが、200種以上に及ぶ花菖蒲の殆どが開花!なかなかの見応えでした。 江戸時代に盛んに品種改良された花菖蒲は、優れた種が現れると交配して特性を失われてしまわない様に、受粉した花が種を作る前に花を折り、ひたすら株分けして増やして来たそうです。つまり、名がついた品種は全てクローンなんですね。 そんな中、外来種である黄菖蒲との掛け合わせで出来た黄色い花菖蒲が目に止まりました。ガイドさんが言うには、黄菖

ラベンダーの香りに誘われて

梅雨時の晴れ間に、歩いて30分のところにあるハーブ園までお散歩して来ました。 タイに赴任する前までは、自宅の庭でラベンダーを育てていましたが、10年ほどで枯れてしまいました。本当は、株が木質化して寿命が来る前に、挿木して増やさないといけなかったらしい… ハーブ園で掲示されていた解説を読むと、ラベンダーは大きく分けて4種類あり、自宅の庭にあったのはストエカス系のラベンダーだったことが分かりました。勉強になるなぁ〜 お店ではラベンダー風味のソフトクリームもあって、ベンチに座

和暦如月廿五日の食事と日記

久々の日比谷公園

月末ということもあって2週間ぶりに出社し、昼休みはサンドイッチを持って公園のベンチで日向ぼっこしました。 風は少し冷たくて、紅葉も始まっています。 陽の当たる場所で、こんな時期に咲くリュウキュウツツジ科のウスゲショウ(薄化粧)を発見。長い雄蕊が10本あるのが特徴とのこと。秋に咲くツツジもあるものですね。 今年はなかなか見れなかった薔薇たちも健在 香りを楽しむ薔薇園で咲いていたミスターローズが良かったです。マスクを僅かに外して仄かな薫りを肺一杯に取り込みました イーハ