見出し画像

誤字です 1:シリーズの説明

文章を書いて社会に発表する前には、本来なら「校正」と「校閲」という作業がどうしても必要となる。人間とは、必ずミスをするものだからだ。

弊社「認知工学」で出版している問題集も、必ず複数の人間による複数回の「校正・校閲」作業を行っている。それでも、平均100から200ページに1カ所ぐらいは「校正・校閲」の網を抜けて、ミスのまま出版されてしまう。

出版とは、基本的にはお金を稼ぐための行いである。紙媒体にして出版するより遥かにコストがかからないとは言え、ウェブ上の文章も、多くは商業記事であり、利益をあげなければならない。書籍などの紙媒体の場合は、売れた冊数が利益につながるが、ウェブの場合はPV(ページヴュー)が利益につながる。

ウェブの特長は、紙媒体に比べ「出版」までの時間が早いことである。本なら、完成原稿から印刷製本されるまでに、早くて2週間程度はかかる。さらに流通にも時間がかかる。

また、メディア(媒体)にかかる費用もウェブの方が格段に安い。数万部単位であっても印刷製本にかかる費用は、おそらく上代(小売価格)の1/3ぐらい、1200円の本なら400円ぐらいかかっているだろう。それに比べてウェブ出版なら、コストは限りなく0に近い。

ウェブの特長は「早く」て「安い」ことだ。だから勝負はこの点、「早い」「安い」を極めなければ、他のウェブ上の文章に勝てないことになる。

だからウェブでの商業記事においては「できるだけ安い報酬で書かせ」かつ「正確さより速さが重んじられる」ことになる。

そういう厳しい条件の下、私が想像するには「安い記者」に書かせ「校正・校閲はしない」というのが、現在のウェブ記事の実態ではないだろうか。その証拠に

  1. ウェブ上の文章は読みにくくて意味が分かりにくい

  2. 誤字、脱字、言葉の間違いが非常に多い

という点が挙げられる。

1の「ウェブ上の文章は読みにくくて意味が分かりにくい」は主観的なのでここでは明示しないが、2の「誤字、脱字、言葉の間違いが非常に多い」はその間違いを明示できるので、これから物証として、これから引用していきたいと考える。

文章というものを、このように軽々しく書き、軽々しく捨ててゆく。これは日本文化に対する冒涜であり、誰が国語文化を破壊しているのかを、証拠として残してゆく。

誤字です2

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?