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部屋 日記

先日、姉とビデオ通話をしていたときのこと、画面越しの部屋と足元に広がる自分の部屋のちがいに愕然とした。「うち散らかってるね……」と凹むと、「え、汚すぎるでしょ」と真顔で同意される。さらに凹み、もうその場で片付けをはじめた。

すると、画面の向こうから姉が「もっとこうしたら?」とどんどん部屋改造のアイデアを出してくる。彼女は模様替えが大好きなタイプで、半年に一回くらい、家具の位置を変えたり、新しいものを買ったりしているんじゃないかな。
ハンガーラックは、色は、シーツは、柄は、デザインが、こういう収納があれば……など「考えるの楽しい!」といった感じで、次々と。すでに姉の頭には完成図が思い浮かんでいるようで、辛辣ながらも的確に、ときには商品を検索して添付しつつ、提案してくれた。


(散らかっていたことは置いておいて)これまでわたしは、モノが少なく、整理整頓された、使いやすい部屋がベストという考えだった。究極を言えばミニマリストの人たちの部屋のような。あれが一番キレイで、理想的だと思っていた。

(くり返すけど、できているかは別として!)

でも姉は、見た目が可愛いとかおしゃれとか、部屋全体の華やかさとか統一感とか、そういうことをいちばんの軸として考えているようだった。理由を訊くと「だって家かわいいと気分上がるじゃん?」とのこと。

(姉の部屋は〝飾り〟が多くてかわいい)

この大きな違いを前にして、自分は美的センスがないと思っていたけど、そもそも興味を持ってなかったんじゃない? と気が付いた。そりゃあセンスが身に付くはずもないな、と内心呆れ笑いで。


そのあと、一気に掃除・片付けをして、次の週末には新しいいろいろを買い、部屋のなかはガラッと様変わりした。
まだまだおしゃれとは程遠いけれど、なるほど、明らかに気分が良い。キレイだしかわいいし、なんか快適。
わたしがインテリアにハマる日は来ないだろうけど……、インテリアが好きな人の気持ちをすこしインストールできた気がする。

年末は大掃除もして、この爽快感をキープしていきたい所存です。

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