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子どもを盗撮加害者にしないために。4つのポイント。


水曜日のあさイチの学校内での盗撮、スタジオでも怒りと絶望が渦巻く内容でしたね…。見ているほうも正直きつかったです…。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2024139309SA000/index.html
それでもこの不都合な真実が、朝の情報番組の中でこれだけの時間を取って 報道されたということに、すごく大きな意味があると感じています。

スマホの普及と、小型カメラが進化を遂げてきていることによって犯罪を犯しやすい環境が整っています。さらに、SNSで犯罪行為を煽られる状況になっています。法制度が追い付いていないAI然りで、デジタル化の進展が早すぎて、その影響を社会が制御できなくなっている一端ですね。
子供は被害者だけではなく、加害者になる可能性もこの時代の中では高まっているのだということを親として知っておくべき。私も改めて認識しました。


被害者にしないことより、加害者にしないこと

子どもを被害者にしないということももちろん大切ですが、加害者にしないという観点の方を私は重視して子育てをしています。
理由は2点。

1つ目。中学生から大学生ぐらいまでの時期は、脳の仕組みとして合理的な判断ができにくい時期です。感情を理性で制御する部分は遅れて発達していきます。つまり犯罪に加担してしまっているというリスクが人生の中でも高い時期です。
2つめ。加害者にしないと言っても、子供を疑ってかかったり、やめなさいと言い続けたりすることではありません。対人関係をうまくやっていける成熟した人間になっていくことと、加害者にならないことは育て方としては、ほぼ同じだからです。

子どもを加害者にしないために考えられる子育てのポイントを4つあげてみます。

ポイント1 やめて、をちゃんと聞くことを教える

犯罪は相手への尊重の欠如から起こります。
相手への尊重を身に着ければ加害者になるリスクは減らせます。
その方法として、「やめて」を聞こうね、と私は子供たちに実際に言っています。3歳くらいからとりくめるポイントです。どんなニュアンスであったとしても、「やめて」という言葉があったら、一度手を止める、事あるごとに子どもに伝えています。

性的同意の文脈で語られることで、SHELLYさんが言ってるのを聞いて私も子育ての中に取り入れています。
我が家ではさらに進化させていて、「やめて」といわれたら「やめる」ではなく、今回の「やめて」といわれたら「考える」ようにしようね、と子どもたちに伝えています。
即座にやめなさい、ではなく、立ち止まって考えてみようね、というやった側にも優しい言い方です。

ポイント2 人間の心の仕組みについて学ぶ

自分の心の動きについて仕組みを学んでおくことも、加害者にならないために役に立ちます。加害者も最初から悪意を持っているわけではなく、ストレスがかかっている状況が続き、感情と思考をコントロールできなくなって罪を犯してしまうという側面があります。子どもの場合、その側面がより大きくなります。
心の仕組みを学んでおき、客観的に自分をとらえる糸口を持っておくことが
ストレスにどう対処するか、感情とどうつきあっていくか、自然にそんなの育っていくでしょう、とするにはリスクが大きい時代になっています。学校でも瞑想が取り入れられていたり、変化が起きています。
家庭ではまずは本を買ってみるのがいいかな、と思います。我が家ではこれを娘が時折開いて読んでいます。
https://www.hoikusha.co.jp/book/9784586086207-2/

ポイント3 スマホの管理はハードコントロールとソフトコントロールの両面を

今回の盗撮の点で行くと、カメラにAIで肌の露出が多い写真や動画が取れない機能が備わっているものがあり、ハード面での対処になります。TONEモバイルなどがこの辺りは強いです。
ただし、これも小型カメラで撮った画像をスマホに転送するケースは防げません。ハードコントロールは、親が気にしているという意思表示だとくらいに思っておくのがいいです。ハードコントロールはやればどこまででも技術的にはできますが、お金と時間がかかり、いたちごっこになりやすいのが親子関係で使いにくい点です。
ゆえにソフトコントロール、つまり人の力でコントロールすることが重要になってきます。我が家ではスマホの画面ロックの番号は親にかならず共有すること、本人に一言言ったうえでスマホを見ることが親はできること、というのをルールにしています。これも信頼関係がないとやりにくいです。(なのでスマホ管理はポイント3にあえてしています。)

ポイント4 親自身が日々を楽しんで、子供の話を聞いてあげられる時間と空間と心の余裕を作る

ここまでのポイントを対策していたら、子どもが加害側になりそうなとき、あるいは、なってってしまった時、良心の呵責が来るタイミングもあるはずです。子どもの力でどうしようもなくなったときに、泣きついてこれるようにしておきたいですね。一番ベースになるのも、最後の砦になるのも、親の心の余裕だと私は思っています。


犯罪件数は減っている一方で、デジタル化によって今までなかった犯罪が出てくるようになりました。子どももその社会の中で生きています。
親子関係の健全さがより大切になってきていると私は感じています。よんでくださったあなたも、健やかに穏やかにいられますように。

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