”美容整形したい”に至らないためには？-SNSと子育て-
こんにちは、今日も読んでいただいてありがとうございます。
今週月曜日、6/24のあさイチで「子どもに”美容整形したい”と言われたら…」が放送されてましたね。
そこまでメジャーな問題になっているとは知らなくて衝撃を受けました…。同じように衝撃を受けた方も多いと思います。中高生年代の子育て情報は数年スパンでどんどん変わるんですよね…。
今の時代避けられないSNSとの付き合い方を中心に、デジタル時代の子育てで大事なことを書いてみます。主に女の子の子育ての話になります。
インスタ的ルッキズムの内面化
昔からスクールカーストは存在していましたよね。見た目が良くて、友達が多い子が何となくクラスの中心にいる、という感覚は確かにありましたよね。
今は、それがもっと強くなっているんです。
この本にも小6の女の子がそれを語っている場面が出てきていました。https://www.amazon.co.jp/dp/4811808495 ※単純に個人で読んだ本でアフィリや利害関係はないリンクです～
一軍、二軍、三軍、という明らかに上下関係があるという呼称で呼ばれています。30代の私の記憶ではその呼称は昔はなかったはず…カーストがより強化されているんですよね。軍隊の呼び名だなんて息がつまりそうです…。
見た目の可愛さについても、昔は雑誌に載ってるモデルの子とか、参照できる媒体が限られていて、媒体に接する時間も限られていました。ファッション雑誌は月刊だし、学校にこっそり雑誌を持っていっても、先生の目をかいくぐって友達とみられる時間なんてごくわずかでしたよね。家で見るにしても買ってから何日も飽きずに見てるなんてことはないと思います。
今はInstagramやTikTokがあります。飽きずにずーーーっと見れてしまいます。そう作ってあるから。
これもNHKですが、ヒューマンエイジの中でで鈴木亮平さんが「人間ってある程度の時間ずっとその状態だとそれが当たり前だって思ってしまうんですよね。」という意を言っていました。
まさにその通りで、SNS用に飾られて加工された可愛さを毎日ずっと見ていると、脳にそれが当たり前だって刷り込まれてしまうんですよね。心理学や社会学では外側の価値観や規範を自分の価値観として取り込むことを「内面化」といいます。
インスタ的ルッキズムの内面化、です。
さらに、学校の場で可愛い子が一軍、というその価値観が通用する場で多くの時間を生活することになると、内面化がより促進されます。
内面化されたインスタ的ルッキズムが、子どものの中で大きくなり、それをうまく緩和できない状態が続いて、子どもを支配するようになってきてしまって、最終的に、美容整形をしたい、という現象として外にあらわれてきたのだと私はとらえています。
昔のヤンキーがかっこいい、ギャルになりたい、というのと本質は同じだと思います。美容整形の場合はお金もかかるし、健康上のリスクもマネジメントしないといけないのがきついところですね…。
あさイチでインタビューに答えてくれていた子も、高３で二重の手術をしたけれど、美容整形は小学生の頃からしたかったと話してくれていました。
親からするとそんなことを思っているなんてわからないですよね。ずっと子どもの内側で内面化が進行していっていて、最終段階で美容整形と口にしてくれるまで外からは見えにくいのです。
インスタ的ルッキズムの内面化は避けられない
SNSをやらないで友達関係を維持するのは、今の時代の子どもには非現実的です。SNSと付き合わざるを得ません。スクールカーストが0の学校もないでしょう。インスタ的ルッキズムの内面化は、今の時代の子どもは共通して起こることと言えます。
なんだか危機感をあおるようなことばっかり書いてしまったかもしれませんね。でも本当のことだし、これからの時代、大事なことだと思っています。
大事なのは、内面化されたインスタ的ルッキズムの大きさと、それを和らげる要素を持っていることだと私は思っています。
そのバランスがある程度あるならば、もし美容整形と言ってくることがあっても、親子で腹を割って相談できる余地もかなりあると考えています。
避けられないので、まずは小さくとどめる
まずはインスタ的ルッキズムが大きくなりすぎないように、SNSに接する時間を少なくすることがまずはできることです。
・子どもと一緒にスマホ、SNSがどういう存在であるか話し合い、納得の上で制限をかける。スマホを使うということは、人生の限りある時間をどう使っていきたいかを、ということでもある。
・親もずっとスマホを見ている状態をやめてみる。親が頑張っていると子どもも見てくれています。調べものなどで必要があって使う時はスマホではなく、パソコンにしてみるのがおすすめです。
内面化したルッキズムを和らげる①安定型アタッチメント
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