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飲食店の店長に必要な計数 第4部

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2020年7月の記事一覧

在庫回転期間の求め方④

在庫回転期間の求め方④

在庫回転期間も金額だけでなく、

在庫量にも応用することが出来ます。

問題は

期首在庫が20kg、

期末在庫が30kg

期中仕入在庫が160kg

月間30日の時、

在庫回転期間の日数は何日でしょうか。

という問題です。

在庫回転期間は平均在庫量÷期間出庫量で求めます。

期間出庫量の求め方は

期首在庫+期中仕入-期末在庫で求めます。

20kg+160kg-30kg=150kg

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在庫回転期間の求め方③

在庫回転期間の求め方③

在庫回転期間も各部門の運営に役立ちます。

部門月間売上高3,500千円。

期首在庫132千円 、期末在庫150千円

期中仕入金額1,413千円

在庫回転期間の日数はいくつでしょうか。

在庫回転期間=平均在庫金額÷売上原価で求めます。

期首在庫132千円+期中仕入1,413千円-期末在庫150千円

=売上原価1,395千円

(期首在庫132千円+期末在庫150千円)÷2=平均在庫金額

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在庫回転期間の求め方②

在庫回転期間の求め方②

在庫回転期間も在庫回転率同様、

月間に応用することが出来ます。

在庫回転期間=在庫金額÷売上原価

売上高8,000千円×(1-粗利率60%)=3,200千円

在庫金額800千円÷売上原価3,200千円=0.25

今回は月間で計算していますので、

0.25月で1回転している事を意味します。

0.25に月間の30日を掛けると日数を求める事が出来ます。

0.25×30=7.5日

よって

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在庫回転期間の求め方①

在庫回転期間の求め方①

在庫回転率と混同しがちな在庫回転期間です。

在庫回転期間の公式は

在庫回転期間(年)=平均在庫金額 ÷売上原価

平均在庫金額=(期首在庫+期末在庫)÷2

売上原価=期首在庫+期中仕入-期末在庫

で求めます。

在庫回転率とは分母と分子が逆になっていますので

間違いやすいのも当然と言えます。

在庫回転期間は在庫を仕入れてから消費するまでにどれくらいかかるかを表した数字です。

ちょっと

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在庫回転率の求め方④

在庫回転率の求め方④

在庫回転率は金額だけでなく、

在庫数や在庫量を使用しても計算すること が出来ます。

在庫の回転率を各部門や 各在庫にも応用して分析できます。

在庫回転率=期間出庫数÷平均在庫数

期間出庫数は売上原価と同じで

期首在庫+期中仕入れ-期末在庫で求めます。

期首在庫20kg+期中仕入160kg-期末在庫30kg

平均在庫数は(期首在庫+期末在庫)÷2で求めます。

(期首在庫20kg+期

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在庫回転率の求め方③

在庫回転率の求め方③

在庫回転率の求め方を再度確認致します。

在庫回転率は売上原価÷平均在庫金額です。

売上原価は

期首在庫+期中仕入れ-期末在庫

平均在庫は

(期首在庫+期末在庫)÷2

です。

問題です。

部門売上高3,500千円。

期首在庫132千円 、期末在庫150千円

期中仕入金額1,413千円 在庫回転率はいくらでしょうか。

(小数点2位を四捨五入して下さい。)

期首在庫132千円+期

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在庫回転率の求め方②

在庫回転率の求め方②

在庫回転率は通常、決算後に、1年単位で算出する事が多いですが、

これを簡易化し、応用する事でお店の在庫が適正に回転しているかどうかの分析が出来ます。

1か月単位の在庫回転率の集計を取る事で

在庫の変化、売上高の変化

そして在庫と売上高のバランスを把握することが出来ます。

問題は

月間売上高8,000千円、粗利率60%

期末在庫金額800千円

1か月間の在庫回転率はいくらでしょうか。

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在庫回転率の求め方①

在庫回転率の求め方①

在庫の分析方法の一つに在庫回転率があります。

在庫回転率は1年間に在庫が何回転しているかという 指標です。

在庫回転率の公式は

在庫回転率(回転)=売上原価÷平均在庫金額

平均在庫金額=(期首在庫+期末在庫)÷2

売上原価=期首在庫+期中仕入-期末在庫です。

売上高を在庫金額で割るのではなく、

売上原価を平均の在庫金額で割るので注意が必要です。

在庫回転率は飲食店には関係ない。と

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ABC分析を使用した在庫管理③

ABC分析を使用した在庫管理③

Cグループは売上構成比だけで考えると10%程度になり、軽視されがちです。

売れないからという理由でメニューから無くす事も多いですが、

必要が無いとは言い切れません。

例えば下の資料はカルビの中のABC分析です。

カルビと上カルビで構成比約90%を占め、

国産カルビと特上カルビは約10%、

ABC分析ではCグループになります。

しかし、国産カルビ1,100円、特上カルビが2,000円と

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ABC分析を使用した在庫管理②

ABC分析を使用した在庫管理②

Bグループは粗利高を支える重要な商品である事が多く、

決して品切れをして良いという商品ではありません。

しかし、在庫を抑え、ロスを減らすことは利益を増やす為にも大切です。

Bグループはシビアな発注が求められる商品群です。

資料では

売上高の7割を占めるAグループは全体の3割の商品

売上高の2割を占めるBグループは全体の3割の商品

売上高の1割を占めるCグループは全体の4割の商品です。

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ABC分析を利用した在庫管理①

ABC分析を利用した在庫管理①

ABC分析は売上を出している商品を把握して集中管理する事にあります。

特にAグループを把握する事は品切れによる機会損失を無くすために重要です。

売上の7割を占めるのは3割の商品という考え方が元になっています。

例えば下の資料では売上高の7割の構成比を占める商品は3品目です。

メニューがいくつあるか、Aグループが何品目かはお店によって違いますが、

メニューの数がいくつあっても、売上高の7割

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ABC分析を使用した販促③

ABC分析を使用した販促③

Bグループの商品の中で埋もれてしまっている商品、

お店では自信を持っている商品、

又は従業員や通のお客様しか知らないような

美味しい食べ方を提案して

BグループとCグループの売上を伸ばすと粗利高も伸ばせます。

たとえばBグループの豚カルビと

Cグループのトッピングチーズとキムチとサンチュを合わせて

チーズサムギョプサルセットとすると、

お客様は美味しく食べられて、

お店は粗利高の

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ABC分析を使用した販促②

ABC分析を使用した販促②

売れるグループAと粗利高を稼ぐグループB、グループCを組み合わせてメニューを作成して販促します。

人気の高いグループAの商品に、

グループBとグループCの商品を合わせる事で

客単価を上げ、粗利率も向上します。

ABC分析を使用した販促①

ABC分析を使用した販促①

ABC分析を用いて、集客につながっているAグループの商品と、

利益に繋がっているBグループの商品を把握します。

この2つの商品を組み合わせたセット販売をすると売上と利益を同時に伸ばす事が出来ます。