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3年連続3回目、我が家のコロナ禍の話

息子が新型コロナに感染した。3年連続3回目。またか…という気持ちが年々拭えない。

変異して型が違うから毎年感染してもおかしくはないのだが、それでも罹らない人間はいるし、しかも3回とも発症源は息子。
私も夫も普段からマスクで出勤し、勤務中もマスクを着用しているにも関わらず、身内の子どもが毎年のように容赦なく病原菌をもらってくるのだからたまらない。

そしてこの感染症が厄介なのは、くじを引かされているかのように毎回それぞれに症状が違うこと。
年一で我が家を襲うコロナ禍の記録を、備忘として残しておくことにしたい。


①2022年4月(息子1歳)

当時は保育園のクラス内でコロナが流行っており、息子ももれなく感染の波に乗った形。症状は熱と咳と鼻水。普通の風邪とあまり変わらないような、そんな症状だった。ちなみにこの認識は翌年の感染で強制的に改められることとなるが、それは後述する。

この時の特筆すべき点は、私にも夫にも取り立てて症状は出なかったこと。つまり無症状のまま終わった(実際には保菌していたのかもしれないが、無症状ゆえ検査しておらず何とも言えない)。

息子はまだ1歳。自分から爆発的に喋る訳でもなく、トイレを共用するでもなく(トイトレ開始前)、食事も別メニュー。そのため食事の時間を子どもだけずらす、親側がマスクをして飛沫を避けるなどで、家庭内感染はある程度効果的に防ぐことができたように思う。

また、当時は5類移行前。事故欠勤が認められ、貴重な有給休暇を減らさずに済んだのもありがたかった。
ただし、4月のこの時期は職場の繁忙期が始まるタイミングと重なり、当時部署唯一の乳幼児持ちである立場ゆえ(周りは独身者とお子さんが成人しているベテラン職員ばかりだった)、本当に肩身の狭い思いをした。今振り返れば、これが私にとって一番のストレスだったかもしれない。

②2023年7月(息子3歳)

この時も保育園でコロナが流行り始めたタイミングで、まず息子が感染した。

症状は熱と咳と鼻水なので、前回とあまり変わらない。そして5類以降の療養基準である5日以内で彼の症状は落ち着き、発症後6日目からは普段通り保育園に登園して行った。

この時何より問題だったのは、同じ寝室で眠り看病もメインで担っていた私が、息子から移される形で時間差で感染したことだった。しかも重症度を増した状態で。

前回無症状で済んだ私は、あわよくば今回も逃げ切れないかと密かに願っていた。しかし、この時期になると息子は食事も大人とほぼ同じになり、母である私と寝室で寝ることも当たり前。
四六時中彼の飛沫を浴びてしまっては、感染も時間の問題。逃れようがなかった。

詳細な記憶が抜け落ちている中で覚えていることがあるとすれば、39度を超える高熱と、焼けるように熱い喉の痛み。溜まっていく家事はカロナールが効いている間に済ませ、熱がぶり返したら休むの繰り返し。発症3日目には声が出なくなる程だった。

4日目で急に症状が改善され、療養期間の最終日である5日目には、家中の窓ガラスの拭き掃除に精を出せる状態にまで回復した。
しかし、インフルエンザでさえこれまでの人生で2回しか感染したことのない私にとっては、今回の39度を超える発熱は異常事態。そんな中で息子の世話をするのは苦行でしかなく、コロナはただの風邪ではないことだけは身を持って実感した。

なお、この間基本的に夫には自室で過ごしてもらった。幸い一家全滅は免れ、夫は1回目同様この時も無症状のまま終了。羨ましい。

既に5類に移行していたこと、そして休みの後半は息子の看護というよりも自分の病状悪化が主原因のため、休みは主に夏季休暇や年次有給休暇で対応した。
覚悟はしていたが、有給休暇の減り方は前回のコロナ感染時とは段違い。年度終盤に息子が胃腸風邪を1週間拗らせた時は、休暇の残数を見てヒヤヒヤしたりもした。

③2024年8月(息子4歳)

そしてこれが現在進行形の話。

ある朝。起こして間もない息子の体温は、37.7度。

身支度はとうに済ませ、出勤する気満々だった私は面食らった。
その後何度か測った体温計の数字は37.6から37.9の間を行ったり来たり。そこから1時間も経たずに息子の熱は簡単に38度を超え、私は1日休暇を取る覚悟を決めた。

結局、この休暇は1日では済まなかった訳だが。

手持ちのカロナールを飲ませて一時的に熱を下げても、8時間持たずに元通り。病院に駆け込み、検査結果はまたしてものコロナ陽性だった。

当初はまたか…とガックリきたが、息子の熱は発症したこの日の38.4度がピーク。比較的すぐに熱は下がった。咳も鼻水も時折気になる程度。
今回は軽症で済みそうだ。子どもも年齢を重ねているし、3回目ともなれば多少の免疫はつくのかな。週明けからは登園できそうだな。

そう楽観的に捉えていた。甘かった。


療養5日目。息子は突然39度を超える熱を出した。


よりによって療養期間最終日になぜ?

療養期間中の過ごし方を間違えたのだろうか。
エアコンの温度?食事?睡眠?療養期間終盤の貧血症状(後述)に耐えかね、私が半日マスクオフして看病したから?

息子は過去にも1週間以上熱が下がらず、僅か0歳にして大病院に入院している。
休診日明け、コロナ感染者の付き添いという身分ゆえにかかりつけの隔離部屋に通された私は、痛々しく病室の点滴に繋がれた0歳の彼の姿を思い出していた。

再度の検査の結果、溶連菌感染症で陽性反応が出た。

潜伏期間は2〜5日と言われており、コロナの療養期間と重なる。
この間勿論保育園には登園していないし、看護休暇を取得していた私も当然ながら出勤していない。コロナと診断された日の病院でもらったとしか思えなかった。
「コロナ感染後1ヶ月くらいは免疫落ちるから気をつけてねー」と医師。それを今言われても困るのだが。

そんな訳で、抗生物質(日数にして1週間以上処方されている)を1日3回飲ませながら現在は様子を見ている。
当初は軽症と思っていたのに、蓋を開けてみれば今回が一番長期戦を強いられている。コロナ、恐るべし。

なお、今回我が家を襲ったコロナ禍について、私は発熱は1度もなし。ただ、前回のような瞬間風速的なものではないにせよ、喉の痛みはだらだらと今でも続いている。それを考えると、検査こそしてはいないが、息子からコロナを移されたと考えて良さそう(なので療養期間中も出勤はせず、自宅に留まることを選んだ)。
加えて、寝る時含め終日マスクで過ごしていた私は、療養期間終盤で貧血を起こし、フラフラになりながらの看護を強いられた。たまたま生理期間中だったということもあるが、連日の猛暑ゆえ、マスク着用時はご注意いただければと思う。
なお息子の療養期間中に、全くの別件により熱中症で高熱を出して寝込んでいた夫のことは、敢えてこの記事中では触れない(なので今回も夫はコロナに感染していない、はず)。

最後に、今年私に付与された看護休暇は、この一連のコロナ対応で全て使い切ってしまった。
夏季休暇や年次有給休暇を交互に充ててはいるが、特に前者はそろそろ使い切りそう。来たる帰省のために多少は残しておきたいが…果たして。
そして後者の有給休暇は、特にこの夏は自分のAFP資格取得のための勉強に充てるつもりで考えていた。無関係なところでいとも簡単に休暇が溶けていく状況で、私は受講期限内にAFP資格を取れるのか。続きはまたいずれ。

今はとりあえず1日も早く、我が家のコロナ禍が終わりますように。

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