深夜、目から謎の液体が流れた怖い話
特にシリーズ化したい訳ではないのだが、このところ繁忙期による皺寄せで身体に不調を来しているので、怖い話としてこちらに書き記しておく。
現在の私の仕事は、95パーセント以上がデスクワーク。
目を酷使する場面は圧倒的に多い。
この4月の異動で、(途中で産休育休を挟んでいるとはいえ)私の在籍年数は上から数えた方が早い部類に。
ゆえに、自分の仕事のみならず、同じ部署の在籍年数浅めの職員の仕事のチェックをする機会が急増している。
子どもとの降園後帰宅してから待っている家事のあれこれ、及び子どもの世話あれこれを考え、普段は極力残業をしないように日々業務を捌いている。
とはいえ、現在は繁忙期。月の残業時間一桁をキープしてきた私も、流石に太刀打ちできなくなった。
先月の残業時間は20時間超。決して多くはない数字かもしれない。しかし、
毎日の30分ずつの残業(これ以上の残業時間は延長料金が発生するため、私が迎えに行く日の残業はこれが限度)
夫に寝かしつけ以前までの子どもの世話をお願いして行う、週1〜2日のまとまった残業
夫に朝の登園をお願いして行う、早め出勤による週1の残業
時には休日出勤
を積み重ねてのこの数字なので、今思い返しても疲れる4月だった。
前置きが長くなったが、そんな生活を送る中、私の目に異変が起きた。
とある日の夕方。残業していた私はふと目に違和感を感じ、右目を何気なく拭った。
指に付着したのは、ギョッとする程度には多めの目ヤニ。
慌てて化粧室に駆け込み手を洗うも、その後も目ヤニは止まらない。
残業をそこそこに切り上げ、薬局でお高めの目薬を買って帰宅。帰宅後と風呂上がりに点眼したのち就寝した。
夜中。ふと気づくと、私の右目から謎の液体がだらだらと流れ出していた。
涙?それなら、何故こんな夜中に?
…とか何とか考えながらも、外はまだ真っ暗で、頭もボーッとしてロクに働かない。私はボックスティッシュを手繰り寄せ、目の周りに付着した液体と思しきものを拭い、半ば意識を失うかのように再度眠りについた。
迎えた翌朝。私の右目は全く開かない。
右目にはびっしりとこびり付いた目ヤニ。私は慌てて顔を洗う。
やっと開いた右目の大きさは普段の1/2程。明らかに充血しているし、右側の視界がどうも霞む。
後で気づいたことだが、枕に敷いたタオルには、目から流れたらしい黄色い液体が固まって染み付いていた。
夜中の現象は夢ではなかったらしい。さすがにこれはまずいと即日時間休を申請し、午後は眼科に行くことにした。
目が霞むため、本を読む気も、ましてやスマホを見る気も起きない。高齢者でごった返す眼科の待合室で、私は目を閉じて自分の順番を待った。
診断名は結膜炎だった。
結膜炎と一口で述べても、その種類は大きく分けて3つある。
ウイルス性結膜炎(はやり目、プール熱など)
細菌性結膜炎(子どもや高齢者がかかりやすい。数年前息子も感染したことあり)
アレルギー性結膜炎(ハウスダストや花粉で発症)
医師によると、1と2の違いは、抗生物質(抗菌剤)が効くかどうか。抗菌剤入り目薬を差せば1週間程度で回復する2に対して、1には特効薬はない。そのため抗体がつくられるまで待たねばならず、長期戦を強いられる。
以下は日本眼科医会の公式サイトからの引用。
また、息子の通う保育園では、はやり目やプール熱は登園許可がないと登園できない。出席停止となる。
前述の日本眼科医会公式によると、はやり目やプール熱の感染のピークは発病から約2週間。もし、治るのにそれだけの期間がかかるとするなら、その間の仕事はどうすれば良いのだろう。考えるだけで気が遠くなる。
更に、このウイルス性結膜炎が厄介なのは感染力が強く、人に移す危険性があること。そのため、家庭内でも相応の対策が必要となる。
実際、私が発症した結膜炎も、ウイルス性か細菌性か、現段階でははっきりしないとのことだった。そのため処方された点眼薬の使用に加え、
風呂用タオルは共用しない
息子と一緒に入浴しない(母子別々にして、シャワー対応)
目ヤニを手で拭わない(ティッシュで拭う)
目を触ったら手を洗う
と、できる限りの感染対策を行なった。
幸い私の右目は1週間でかなり改善したので、細菌性結膜炎だったということになる。
元々がフルタイム勤務のワーキングマザー。ただでさえ日々心身に負担をかけているのに、近頃は繁忙期ゆえの超過勤務で休息も睡眠も足りていない。免疫が落ちていたのだろう。
そんな訳で、ゴールデンウィークは休日出勤することもできた私だが、中日の平日に残業することにして、ひとまずカレンダー通りに休むことにした。
無理をしてはいけない。まだまだ続く繁忙期だが、5月は健康第一で過ごしたいところだ。
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