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青春の温度

ひさしぶりにカレーでも作ろうかと思って外に出た。
気持ちのいい日だったので、少しだけ遠いスーパーマーケットまでのんびり歩いて材料を買いに。

ちょうど学校が終わったくらいの時間だったみたいで、通り道は近所の高校生とか、大学生で賑わっていた。

1時間くらい買いかいものをして、帰る頃にはもう日が沈みかけていて、あんなにたくさんいた学生の姿はほとんどなかった。
でも、薄暗い中よく見ると、数人の学生がふざけ合いながら歩いていたり、ベンチに座って話していたり、まだ真っ暗なグラウンドで練習していたりする。
暖かくなってきて、まだ蚊もいなくっていい季節。

しばらく歩いていると、暑くなってきたので羽織っている上着を脱いで歩いた。
長袖1枚でちょうどいいくらいの気温で、少し汗ばむような湿度。
ほのかに草木や土の甘い匂いがする日。

急に何年も前に、夜中に友人と歩いていた記憶とか、飲み屋を探している記憶が頭の中に浮かんできた。
そのころの友人との会話も蘇ってきて懐かしい気持ちになった。
たぶん、記憶とその日の温度がどこかでつながっているんだろう。

GWは久しぶりに学生時代の友人にも連絡してみよう。
家に帰って、温度をみたら22度だった。
22度が、たぶん、私の青春の温度。

写真に温度の情報も残るといいのにな。

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