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吉井理人著『最高のコーチは教えない。』(ディスカバートウェンティワン)読了。

筆者の吉井理人氏は現在はロッテマリーンズの監督。現役時代は近鉄の投手として知られるが、ヤクルトスワローズや大リーグも渡り歩いた。引退後もピッチングコーチとして活躍してきた人。ちなみに多忙の中大学院に通い修士号も取得している。
私も塾&予備校の講師を務めながら、大学院にも通い、教育学修している。そこには親近感を覚えたりする。
筆者は若いピッチャーの思考力を鍛えるために、「分かったようでわからない」テーマについて考えさせ、それを言語化させ、みんなで議論させることが大切と考えていた。
それで、ソフトバンクのコーチ時代、駆け出しのピッチャー達で「チームA」というのを作らせた。この若手達と筆者が、センターのあまりボールの飛んでこない所に車座になってミーティングをしたという。私的にはここが最も心が踊った。詳細はここでは省くが、私の描く夢に近いものがそこにあった。
私も塾&予備校講師になって34年。それでも、指導方法については未だ悩むことが多い。そもそも指導方法につては「正解」なんてものは無いのかも知れない。でも、筆者の言う通り、「正解と呼ばれる方法はないにしても、常に正解を模索し続けるべきだろう」と思った。そんなわけで、これからも指導方法に関する本は読み続けるだろう。

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