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Vtuberのお金事情💰

かぶぬしさん、こんばんは!
マチネオン株式会社COO Vtuber癸(みずのと)マチです!


ティザー動画公開しました!
(最後に重大発表もあります!)

よかったらチャンネル登録して、見守ってもらえると嬉しいです。



さて、今回のテーマは「Vtuberのお金事情💰」です。

Vtuber業界や、アイドル・声優業界ではあまり触れられないお金の話。
お金の基礎知識がないばっかりに、お金がもらえなかったり、不当に安く働かされていたりする人が多いのはすごく悲しいことだなって思ったので、まとめてみました。


1 Vtuberの収益構造

まず、構造の分析をしてみたいと思います。

Vtuberがお金を得る方法は大きく分けて4つです。

①YouTubeを利用した収入
②グッズ販売等のIP利用収入
③企業プロモーション案件収入
④ファンクラブ

企業所属の方は、⑤給与、みたいなのもあるのですが、これはあくまで例外です。(あとでちゃんと説明します)


では、順に説明していきますね!



2 YouTube収益

こちらが一番馴染みが深いかもしれません。

YouTubeからの収益は大きく分けて2つ。広告とスーパーチャットです。

●広告
YouTubeを見ていたら出てくるアレです。
だいたい再生数に応じて、0.3円〜1円程度もらえますので、1万再生される動画が創れたら、3000円ほどもらえることになりますね。

こちらのお金の流れは

広告をしたい企業

YouTube

Vtuber

となっております。


●スーパーチャット
こちらはいわゆる投げ銭ですね。
応援してくださる人たちが、応援のコメントにお金を乗せて投稿してくださります。

こちらのお金の流れは

応援してくださるファンの方

YouTube

Vtuber

です。
あいだにYouTubeが入っているのは、プラットフォームの利用代として30%がYouTubeに入るためです。
なので、ファンの方が10,000円投げ銭してくださった場合、Vtuberに入るのは7,000円になりますね。

(あとこれに加えてメンバーシップもあるんですが、構造は一緒なので割愛しますね!)


3 グッズ販売収益

VtuberのグッズやCDなど、自らを知的財産として、ファンの人達に届けるやり方です。いわゆるIP(intellectual property=知的財産)化による展開ですね!

こちらのお金の流れは

応援してくださるファンの方

Vtuber

グッズをつくってくれる方

です。

ファンの方から直接お金がいただけることから、中間マージンなどを引かれることはなくなります。(こういうのを上流に来た、などいいます)

一方で、何らかのグッズ作成にコストは掛かりますので、その分リスクを背負うことになります。
たとえば、3,000円のTシャツを売るのに、製作コスト2,000円の場合、利益(手元に残るお金)は、1,000円になる、などです。

たくさん売れた場合、手元に利益を多く残すことも出来ますが、売れなかった場合製作コストの負担があるので、ここの見極めがビジネスの肝になってきます。


マチネオンももうちょっと人気になったら、ママにグッズ化頼みたい。。

(かわいい...)


4 企業案件収益

こちらはある程度認知が高まった場合、企業から直接プロモーションをしてほしいという依頼が来たりするものです。


こちらのお金の流れは

プロモーションしたい企業

Vtuber

です。

プラットフォーム利用料もなく、別段他に作らないとならないものがない場合、企業からもらうお金≒粗利(Vtuberに入るお金)になるので、利益率の高いビジネスになります。

一方で、案件によっては自分がスキではないものをあたかもスキなようにプロモーションする必要など出てきて、信頼を毀損するアクションになる場合もあります。これによって今まで応援してくれてた人たちが離れていったり、「嘘だったじゃねーか!」と炎上したりすることがよくあります。
(嘘は、基本的にはバレるものだと思っておいたほうがいいと思ってます!!)


金額規模は様々ですが、30万円〜300万円くらいが一つの目安かなと。


5 ファンクラブ

アイドルとかでよくあるファンクラブですね。
ファンクラブ限定の配信だったりグッズだったりがあることで、応援してくださる人たちの中でも特に熱量の高い人たちを集めてコミュニティ化することです。

今だともう少し活発にやり取りを発生させ、オンラインコミュニティ化していく流れでしょうか。

こちらのお金の流れは

ファンの方

Vtuber

です。

いわゆる、ダイレクト課金というやつで、プラットフォームを使わない場合中間マージンを抜かれることもなくファンの人達のお金が直接Vtuberに届きます。

年額10,000円で500人入ってくれている場合は、年に500万円の利益になります。


6 給与

基本的なお金の流れは、上記2〜5ですが、企業に所属しているVtuberさんは給与という形で、毎月固定のお金をもらうシステムもあります。
週3日×4時間以上活動することを条件に●円/月(固定)のようなケースです。

これは上記2〜5の「Vtuber」部分が、「所属企業」に置き換わります。つまり、お金の流れは

【スーパーチャット】
応援してくださるファンの方

YouTube

所属企業

Vtuber

【企業案件】
プロモーションしたい企業

所属企業

Vtuber

【ファンクラブ】
ファンの方

所属企業

Vtuber

ですね。

企業所属で給与制のVtuberさんは、1日でスパチャ100万円あっても、ファンクラブで年に500万円利益が出ても、毎月10万円の固定給ということはありえます。その差額が所属企業の利益になっていきます。

一方で、活動の機材準備やプロモーション戦略、企業案件獲得のための営業、税金の処理、炎上時のリスク対応など企業側が対応することでVtuberは活動に集中することが出来ます。

「こんなにお金入ってきているはずなのに、私にはこれだけ...搾取だ...」

といいたい気持ちもわかりますが、企業側も色んなことをやっていてそこには時間もお金もかかっていることは知っておいてもいいかも知れません。


ただ、上記のようなことをやっていると説明しない、もっというと、そもそも営業やプロモーションなど全くすることなく、利益だけ受け取ってるようなケースもあるので、その場合はしっかりと企業側と対話の時間を作り、契約条件の見直し、場合によっては独立などの交渉することが大切だと思います(このあたりをお手伝いできたらなと思ってます!)。


今だと、企業所属のVtuberさんは、自分で企画を考えたりそのために必要なものを自腹で集める代わりに、YouTube収益の50%を得て、さらにそれにプラスして、企業案件を受けたり何かしらのグッズ販売に参加している場合、グッズ収益の何%かもらうみたいなところが主流とか聞いたりします。
単純に時給のところもありそう。


7 戦略

上記のような収益構造を抑えた上で、Vtuberは入ってくるお金を最大化するためにどんな戦略を取るべきか?
(そもそもお金を目的にするのはどうなの?みたいなのは8さいごにで書きます)

Vtuberの競合は、YouTuberだけじゃなく、アニメやゲームなどエンタメ全般になります。なので基本的には、他のエンタメ業界で良いとされている戦略を取りつつ、Vtuberならではの強みを生かしていくことが王道です。

以上から

①IPによるグッズ化
②濃いファンの人たちと、オンラインサロン化

の2つが良いのではないかと思っています。
VtuberやYouTuberの増加を見ても、箱による後押しなく上り詰めていくのはかなり難易度が高く(とはいえ目指すのは大切)、人数勝負ではなく1人1人と密度の高い関係性をつくって行くのがいいと思います。

①IPによるグッズ化は、いきなりだと難しく聞こえるかもですが、たとえばぼくとネオンの等身大ステッカーをつくって販売するってところであれば個人でもできたりします。
最低ロット50部とかだと思うので、全く売れなかったとしてもリスクはその限りになるのでやってみるのはありです!
(え、てか、ネオンこれやらない?)

スクリーンショット 2020-04-03 9.38.15

(等身大ステッカーほしい人いたら、教えて下さい。笑)

他にも通常のグッズなら、ピクシブファクトリーさんが素晴らしい。1つからグッズが創れます。




②オンライサロンは、数十人でも入ってくれるなら実行して、その数十人のためだけの配信や限定のグッズ、1on1での会話の権利などを特典で付与することでスタートできます。
ファンクラブとの違いはあんまりないんですが、もうちょっとアクティブなイメージで、会員の方同士のコミュニケーションが生まれやすいように設計したりします。
(これも配信始まったらやっていきたいな)


こういうものを始めるのに最初のお金が必要だっていうなら、クラウドファンディングなど利用しつつ、そこからファンのみなさまと一緒に創っていくのがいいんじゃないかなって思っています。
Vtuberはみんなの「物語」だし。



8 おわりに

「お金」ってすごく色んな所に影響を与えますよね...。

「お金があったらなんでもできる!」

「大切なのはお金じゃない!」

これらの発言って、実はどちらも「お金」に囚われているんだと思います。

あんまり「お金」にこだわりすぎず、「お金は水の流れと同じ」くらいで思っておいて、上から来た水を少しでもいいところに流してあげる。

たとえば、かぶぬしさんから頂いたお金を使って、Vtuber業界やアイドル・声優業界で報われなくて苦しんでいる人たちをサポートしてみる。事務所を作って有名監督さんや漫画家さんを起用して、オリジナルでアニメを創るとか。

多くのお金がぼくらに入ってきて、それを豪遊だったりただ貯めておくことに使っちゃうのならお金を稼ぐことは意味ないけど、それを誰かが喜んでくれるために使うなら、お金を稼ぐことはすっごく良いことだと思っています。

創ったオリジナルアニメを観て、かぶぬしさんたちが喜んでくれるんなら、そんなに素敵なことはない、そんなふうに思います。


今回はあまり語られることのない「Vtuberのお金事情」についてまとめてみました。こういう知識なく悲しんでいる人が多くいるの知ってしまったので、そういう人たちに届くといいな。






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