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2024年 バロックをもっと好きになる 装飾音実践講座 説明会


装飾音の指導に胸を張って
 【自信がある】と言えますか?

「自信がある」と言えるあなたにこの講座は必要ありません。

でももし


「ドキッ」

としたあなたは

装飾音の種類別名前
そしてその演奏法

リンクしていない可能性があります。

装飾音は、大きく分けて

  1. 前打音

  2. 2つ以上の小音符で書かれた装飾音

  3. 装飾音記号

に分けられます。

ですから、シンプルに言えば
この3つの型さえ知っていれば
装飾音に苦手意識を感じる必要はありません。

しかしなぜ、私たちは装飾音に苦手意識を感じるのでしょうか。

装飾音を難しく思う理由

前打音を例にとります。

実は前打音と一言で言っても

  • 長/短

  • 実音符での記載

  • 小音符での記載

と、さらに3つに分けられます(名前)

その上、一見したところ
同じ型に見えても(種類)
曲によって演奏法を変えなければならないものや(演奏法)

逆に
異なる型なのに
演奏法は同じになるものもあります

さらに前打音は
強拍にあるか弱拍にあるかで(種類)
音を鳴らすタイミングが異なります(演奏法)

こうした見極めを誤ると、
たった一つの前打音のせいで
拍感のある演奏 or 拍感の無い演奏と
なりうるのです。


もう一つ、皆さんに
前打音の代表的な曲、
モーツァルトの《トルコ行進曲》についてに質問です。

16分音符で添えられた
小音符の弾き方をいくつ知っていますか。

またリピート時には、そのヴァリエーションを
自分で作っていく作業が求められていることは知っていますか?




申し遅れました
ピアニスト・チェンバロ奏者の水野直子です。

私はバロックの生まれた国
イタリアで7年間

クラヴィコード
チェンバロ
フォルテピアノ

とともに暮らしながら、
ルネサンスからバロック音楽、
そして古典時代の演奏法を研究してきました。

イタリア留学時代


現在は東京都練馬区の自宅に

ピアノ2台
チェンバロ1台→来年2台目・注文済み
(1台目はバッハが使っていたモデルの複製
 来年はフレンチ到着予定)
フォルテピアノ2台
(BeethovenとSchubertの時代のものと
 クレメンティのオリジナルスクエアピアノ)
クラヴィコード1台
(鍵盤楽器の中で一番難しい楽器)
プサルテリウム

を置けるスタジオを作り、25年間、研究を続けています。

鍵盤の歴史を一望できる環境を整え、
レッスンではバロック音楽に特化した
教室を運営していますが

実をいうと、私は・・

学生時代からバロックがとっても苦手でした!!

だってバロック音楽は
現代の楽譜に比べると情報量が少ないから
表情の付け方がわからないんだもの!!

せめて、強弱記号があればいいのに。。。
楽譜によってスラーがあったりなかったり。
どれが正しいの・・・?
ペダルって、そもそもつけていいの・・・・?

それに


装飾って、どうすればいいの・・・・?


という疑問をいつも抱いていました。

ピアノ指導者なら
すでにお分かりだと思いますが・・

そう・・!

バロック音楽は楽譜だけ見ていても
残念ながら弾けるようにはならないのです。

バロックの曲はどのように勉強するの?

現代のように
録音・録画がない時代の音楽の勉強には、
同時代に出版された理論書、楽書を読むことが重要になります。
(さらに思想、哲学、キリスト教についての知識も必要になります)

使用していた楽器も
バロック時代はチェンバロ、
現代はピアノ、

という全く発音の異なる楽器が使われているために
楽器ごとの演奏の違いにも目を向ける必要があります。

私は25年間余、こうした違いを
しつこく貪欲に研究してきました。

そして今回初めて言いますが・・
今まで費やした費用はざっと計算して1億160万円。

時間と私財を投げ打って、バロックと向き合ってきました。

そしてソロ演奏家として舞台に立つ今だからこそ
そして自分自身がバロックに悩んできたからこそ
過去の私と同じように悩んでいる方の
力になれるのではないかと思っています。

講座説明会のご案内

今回の装飾音実践講座は、
水野が25年間
イタリアと日本を行き来することで得た知識と

日本語にまだ翻訳されずにいる
英・伊の最新の文献も取り入れた装飾法を
10年かけて体系化したメソッドです。

2017年から回を重ねるごとに改善をし、今回で8期目となります。

自分の演奏に困らない、
そして日々のレッスンにも使える
「ピアノのレパートリー」に必要な
装飾音を網羅しています。

8月28日(水)12:00より
バロックをもっと好きになる
装飾音実践講座Basicの説明会を開催します。

YouTubeの限定公開URLにて行います。

https://www.youtube.com/live/2i8PZxBvra0?si=aCx9oKqdKAgBGbXS

参加条件があります

■女性限定、ピアノ講師、ピアノ愛好家のための講座です。
■ご自身の講座やコミュニティをお持ちの方、またすでに古楽器奏者としてご活躍されている方のご参加はご遠慮願います。
(理由は、過去に講座内容が流出/転用された経験があるため。信用できる方のみ受講可能な講座です)
■コンクールを受けるお子様の保護者様の受講は、一度ご相談ください。
■YouTube説明会の後に、希望者様へ個別の相談会を設けます。

長期講座受講の皆様の声を一部ご紹介します


講座に入る前はどんなお悩みがありましたか?

  •  バロック音楽の弾き方がわかりませんでした

  • 装飾音表を見てもうまく入れる事が出来なかったり、なんだかしっくり来ないことがあった。 見慣れない記号があると立ち止まってしまう。調べても同じものがなかったりする事があったり、書いてある事の意味が良く分からなかったりする事もある。

  • バッハやヘンデルの曲の伴奏をする時、どう弾けば良いかわかりませんでした。 装飾音の入れ方も、子どもの頃に習ったものしか知りませんでした。

  • 装飾については、書いてあるものしかわからず、演奏者によって変わってしまうので、規則をきちんと教えてほしい、という思いがありました。

  • 音大を卒業したのにバロック音楽について何も知らない気がしていました。

  • バロックを本当に自信をもって教えられるかな?と思ったときに、きちんと整理して向き合わなければならない!!と思いました。

  • バロック音楽のそもそもの弾き方がどうしたらよいか不安で弾くのが怖かった。

なぜこの講座を選ばれましたか?

  • かねてから、(たくさんの確かな知識の裏側にある勉強の仕方を)尊敬している先生が、10年かけてまとめてこられた内容だとお聞きして、ぜひこの機会に装飾音の世界に向き合いたいと思ったからです。

  • 昔友人の前でモーツァルトソナタKV283とショパンを弾いた時、「装飾音がもうちょっと良かったら、もっと上手く聴こえるのに」と言われました。 その時はじめて自分が装飾音をあまり大切に弾いていなかったことに気づきました。 それからは意識するようになりましたが、良くないままなので、正しいものを知りたいと思っていました。

  • 装飾音だけ取り出して考えたことがなく、「なんとなく」こんな感じ?で弾いていることもありました。ピアノを教える以前に、「自分のために演奏・研究したい方向けです」の直子先生の言葉が胸に刺さり、そうだ、私は弾きたいんだ!と目が覚めたような気持ち。

  • 直子先生は寄り添ってくださるから。 そんなのも知らないのですか?先生なのに知らないの?など絶対におっしゃらなかった。基本のキから教えてくださるから。


受講後、どんな変化がありましたか?

  • 当時の弾き方に決まりがあることを知り、そのように弾くとより立体的に聴こえてくるように感じました また、実音符で書かれた前打音があることを知り、以前より考えるようになりました

  • バロック音楽の特有のリズム感の様なものが、装飾音によるものだと言うことが判明した事が1番感動しました。

  • 非和声音の扱い、倚音の弾き方、それが実音の中にもある事、本当に世界が変わりました!!

  • 装飾音をたくさん知って、自分でもちょっと入れてみようと思うようになりました。 バッハやハイドンのタッチの理解が深まりました。

  • 振り返ってみれば、ほとんどバロックのレッスンを受けたことがなかったのかもしれません。有名な演奏家のCDを聴いても、何故この楽譜がその演奏になるのか分からなかったものが、装飾音の講座ではありますが、先生のお話の端々から、(装飾音に限らず)だからそういう演奏になるのか!と感じられる瞬間が沢山ありました。

  • そこまで楽譜の版にはこだわっていなかった、原典版ならどれも同じ?と思っていました。が、全然違う!そして、フレーズ、和声、装飾、全て結びついている!作曲家からのメッセージが生き生き伝わってくる!!!という感動がありました。 子供の頃教わったやり方で勘違いしていたことも沢山あり、教える上で知らず知らず間違いを教えてしまう可能性があったと思うと怖いです。指導者の責任は重大です。

  • 歴史、宗教、読むべき本、をおしみなく教えてくださって、時間がかかったとしてもその知識が繋がり(これか!)と思う瞬間があります。



最後に水野直子からメッセージ

ここまで読んでくださり
心から感謝いたします。

私がこの講座を作った最大の理由は
少しでも多くのピアノ講師の方に
装飾音への苦手意識を減らして欲しいと思ったからです。

装飾は国によって、時代によって、作曲家によって、
また装飾が複数集まることによって
スタイルが変わります。

また逆に、スタイルが変わらないものもあります。
作曲家によって
「自分の装飾はこう弾いて欲しい」という
こだわりの記号を使う作曲家もいます。

バロック音楽の演奏や指導は、
こうした知識を持ち
試奏を積み重ねることで
魅力のある演奏に変わっていきます。
これは全て水野の経験です。

そして水野は

演奏が変われば指導も変わる!

と信じています。

そのための実験、実践の期間として、
秋からの5ヶ月間を過ごしてみませんか。


https://www.youtube.com/live/2i8PZxBvra0?si=aCx9oKqdKAgBGbXS

水野直子プロフィール

1972年北九州生まれ。武蔵野音楽大学大学院修了(ピアノ)。
初めてのバロックがバッハの《インヴェンション》。
それだけでも難しいのに、
当時の講師から「とっても難しいからね」
といわれて楽譜を渡されたことが頭から離れず
「バロック音楽は私には難しい曲なんだ」
「私にはバロックは分不相応なんだ」
という思い込みをずっと持ち続けて育つ。
学生時代はあえてバロックを避ける選曲をしたことも。
アカデミックハラスメントにより、大学院修了後2年間、ピアノの蓋を開けられないほどの鬱に。

2002年、30歳を目前に
「このまま自分を嫌ったまま生きることも嫌だ」
「バロックへのコンプレックスを持ちながらピアノ人生を終えるのは嫌だ」と一念発起。
トランク一つを持って、バロック音楽の発祥の街、イタリアへ単身出発。
その後7年間の留学生活を送る。

ミラノ市立音楽院大学院を栄誉付き首席で修了
(チェンバロ入学→フォルテピアノ卒)
ヴィチェンツァ国立音楽院古楽器科では音楽図像学、音楽修辞学を研究。
在伊中、ジョルジョ・チーに財団奨学生(ヴェネツィア)
イタリア各地で行う演奏活動はイタリア放送局Rai3、Skyなどで放映される。

現在はクラヴィコード、チェンバロ、フォルテピアノ、ピアノと共に、
東京都練馬区にて、水野直子ピアノ・チェンバロアカデミーを主宰。

教室HP https://naokomizuno-piano-cembalo.com/ 
インスタ https://www.instagram.com/mizunonaoko.lesson/

日本バッハコンクール全国大会審査員のほか、バロック部門のみ審査しています。年間講評数は700超。

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