FESで実感した「風姿花伝」の極意

Uta‐Tube10周年を記念して行われた公開放送フェス「Uta‐Tube HANDS FES」に行って参りました。

出演は、
ONE N‘ ONLY
nobodyknows+
miwa
DA PUNP
(出演順)です。

「まあまあ知ってる」と言えるのがDA PUNPしかおらず、しかも
「DA PUNPって2人組じゃなかったっけ……?」と思っていました。
6人組でした!!!
(当日は1名、体調不良でお休みの5人編成)
※ケミストリーと間違えました。

「ほぼ知らんひとが出ているフェス」という状態でしたが、めっっっっっちゃくちゃ楽しかったです。

まず客層。NHK名古屋放送局が主催、観覧者募集をしていたため、「アーティストのガチのファン」があまりおらず、「何か知らんが応募したら当たったので来た」というおじいちゃんおばあちゃんもおり、なごやか〜な雰囲気でした。

しかしガチのファンが全然いない、というわけでもなく、ONE N‘ ONLYやDA PUNPの時は会場の各所でペンライトを振る人たちがいらっしゃいました。
ペンライトの振り方にもお作法があるということをONE N‘ ONLYの時に学びました。みんなどこで学習するのそれ!!??

本題です。
「何か当たったので来た」というおじいちゃんおばあちゃんもいるようなフェスです。ライブなら自分のファンばかりなので超盛り上がるじゃないですか。全然盛り上がらないんですよ。おそらく会場の1/3は「何となく知ってるアーティスト」「全然知らんアーティスト」として出演者を見ています。残りの2/3もガチのファンばかりではありません。

その中ですごいなーと思ったのが、nobodyknows+とDA PUNPです。
盛り上げ方がすごかったです。
「俺らのこと知らん? そんなの知らん、今盛り上がろうぜ!!!」
というベテランの貫禄で観客を立ち上がらせハンズアップさせてクラップユアハンズ!させていました。
それでみんな(基本的に真面目なので)「立たねば」と思い、nobodyknows+もDA PUNPも知らないであろうおばあちゃんまで立ってノってました。楽しかったです。

芸歴を重ね、ライブを重ねて培ったベテランの「花」というものを見た気持ちでした。

風姿花伝の話です。

↑ここでちらっとご紹介済み。

オードリーの若林がウッチャンナンチャンの南原さんにおすすめされて読んだという本です。最近、若林が気になって仕方がないので(以前は春日派でした)買いました。

世阿弥曰く、(抜粋かつ要約です)
「能に理解があり洗練された都会でも、粗野な感性の者ばかりの田舎でも、
どちらでもウケるようにするのが才能である」。

アウェーでもウケるようにするのが、本物の才能。

アウェーなのに会場を沸かせ、おばあちゃんまでノリノリにさせたベテラン勢のみなさまに頭が下がります。

世阿弥の理論をまさにフェスで見た気持ちでした。

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